剣豪、宮本武蔵が掛け軸に描いた百舌、武蔵が好きな鳥ならばきっと獰猛で賢いハンターなのであろう、大きさはたぶん鳩ぐらい・・・と、ずっと思っていました。ところが・・・

では、百舌について書いてみましょう。

百舌(モズ)
孤高の狩人百舌。百舌は他の鳥の鳴きまねが得意で、百の舌と書いてモズと読みます。しかし、百舌が、実際他の鳥の鳴きまねしたところは見たことがありません。まねっこが上手過ぎて、百舌だと気が付かないのか・・
20121114百舌雄 (2)photo by Yasunosukey(Cyber-shot)
これは雄の百舌です。
食事・・・カエルやトカゲ、蜘蛛や昆虫。時には小鳥も捕まえる。
住処・・・繁殖期は森林や農耕地の近くの林など、秋は平地や市街地にやってくるものもいます。 
留鳥・・・茨城県で
全長・・・20cm
庭のある家に越してきて、木が育ったころから、木の枝に、トカゲが刺さっているのをよく見かけるようになりました。誰の悪戯だろうと、えぐい干からびたトカゲを枝ごと切って捨てていました。まさかそれが百舌の仕業だったとは。これが噂に聞く「百舌の早贄(はやにえ)」なんですね。
そのうち、干からびたトカゲは見なくなりました。私がトカゲを横取りしていると思ってか、最近は全く串刺しのトカゲは庭にありません。

雌雄の見分け方
百舌横顔photo by Yasunosukey(Cyber-shot)
雄の百舌は頭頂部、腹にかけてオレンジ色、背は青色で羽は黒、風切り羽に白い色が入っています。目に黒の過眼線があり、その上下は白いので、キリリと引き締まった顔に見えます。
20160222雌百舌photo by Yasunosukey(Sony a6000)
この写真は雌です。雌は全体的に茶褐色を帯びています。雄に比べおっとりとした感じの顔に見えます。
雌百舌photo by Yasunosukey(Sony a6000)
初めて見て、図鑑で調べて百舌と分かった時の感動と言ったらありません。それからというもの、百舌の声がする度、カメラを持って百舌を狙っています。しかし、百舌は警戒心が強く、なかなか写真が撮れません。
百舌の方では、私に慣れたのか姿を消すことはしなくなったのですが、被写体が小さいので、雀のように2~3メートルくらいの距離で撮れたらいいのですが、20mくらい距離が離れていないとカメラを向けられません。いつかいい画を撮って見たいです。

百舌を別の鳥と識別する
20161016電柱の百舌
約30mの位置いる百舌。肉眼でもよくわからないくらい小さな姿。
百舌は見ての通り、小さな可愛い鳥で、遠くにいるときは、判別が難しいです。シルエットしか分からない時は、尾の振り方をみます。尾が長く、その尾を無限(∞)の形に振ります

愛する妻も敵同士??
百舌は秋ごろに平地や市街地にやってきて、キーッ、キッキッキッと鋭く高鳴きをし、縄張りを主張します。繁殖期以外は、雌も雄も単独で暮らします。それで、縄張り争いは熾烈を極めます。昨年秋は、私の家の周りで、雄1羽、雌2羽の3羽で縄張りを激しく争っていました。結局雄が勝ちました。12月の末あたりまでは、百舌の鳴き声がよく聞こえます。
20161126百舌Sony a6000
雄叫びを上げる雄。

思わぬ出会い
冬は渡り鳥がたくさん見られます。特に水辺にはカモ類がいっぱいいます。鳥の図鑑を買ったばかりだったので、ワクワクしながら渡り鳥を見に川に行きました。橋から眺めると、岸辺の葦の辺りにはたくさんのカモたちがいました。更に葦原に近づいてみると、繁みで百舌同士の争う声が聞こえました。見てみると、雌の百舌と峨眉鳥(ガビチョウ)でした。
20160207ガビチョウと戦う雌百舌Sony a6000
あたりの空気を切り裂くように激しく鳴く雌の百舌。尾は∞の形に激しく振っています。まるで感情表現のようです。
20160207ガビチョウSony a6000
百舌に対抗して同じ鳴き方でけたたましく鳴く我眉鳥(ガビチョウ)
峨眉鳥もほかの鳥の無鳴きまねが得意だとかで、まるで本当に百舌の様でした。この日初めて峨眉鳥を見て、最大級の得をしたような気分でしたが、特定外来生物に指定されており、在来鳥類と競合する危険有とされている鳥だと図鑑に書かれていました。百舌の繁殖を阻害されたくありません。しかし峨眉鳥に罪はあるのか・・・複雑です。

峨眉鳥
・・・鵯(ヒヨドリ)より少し大きめの約20cm~25cm、体全体が茶褐色。目のまわり、目じりから側頭部にかけて白い。1980年頃から野生化、雪の少ない森林や人里近くに生息。

次は、小啄木鳥(コゲラ)について書きます。

私の使っているカメラ



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