私のゼラニウムは、冬の間戸外において冬越ししています。極端に水を切っておいたゼラニウムは、暖かくなって水をやり始めると花芽を伸ばし始めます。しかし、中には根を枯らし、極限状態で冬を越したものもあります。秋まで咲かせるための植え替えを行います。
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4月になって気温が安定したら秋まで咲かせるための剪定、また、根の様子を見ながら、鉢増ししたり、植え替え作業をします。今年は、桜の咲いた後も10℃を下回る日があり、気温が安定しなかったので、植え替えが5月になりました。
昨年9月10月に植え替えしている株で、春に元気よく成長を始めた株は、植え替えの必要はないと思います。
また、植え替え作業は、5月いっぱいできます。

根の様子で、鉢増しか、植え替えかを判断
20170503冬越しのゼラニウム
5月3日の様子。厳冬を耐え抜いた鉢花は、株もみすぼらしく花の立ち上がりが悪い。

株を鉢から抜くと、根が用土をしっかりとらえているものは鉢増し土がボロボロ落ちるのは、枯れた根を取り植え替えをします。
植え替え前20170512
こちらは、根もしっかりしているゼラニウム。一回り大きい鉢に植え替えをします。贈答用の胡蝶蘭の鉢を使います。一番右は、真ん中の鉢を使います。

植え替え手順
鉢底に軽石
鉢底石は、先日植え替えしたときに出た古いシンビジウム用土。熱湯消毒し終わったものを使います。
用土は、赤玉5腐葉土5で、用土の量が、5リットルくらいの時に石灰大さじ1くらい、マグアンプKがあれば大さじ2くらい混ぜたもので行います。
鉢から抜いて、そのままそっと鉢の中央に据え、用土を入れます。割りばしなどでつついて隙間なく入れます。紅葉した葉を綺麗に取り除きます。3回くらい1時間ずつ間を開けて水をたっぷりやります。乾いた土は一回では行き渡らないからです。
最後に適量の草花用化成肥料を与えます。
5月18日のゼラニウム
植え替え二週間後の様子です。
植え替え後の管理の仕方
鉢増しした物は、いつも通りの管理に戻します。根鉢を崩した物は、花や蕾を取り日陰に1週間ほどおいて回復を待ちます。その後は日の当たる場所に移します。植え替え後の花は咲かせても大丈夫です。
20170518ぜらにうむ
5月18日の株の状態。肥料と水を普段通りにすると回復目覚ましく、綺麗な花を咲かせています。これは根がしっかりと生きていた株です。
20170518オリズルランとゼラニウム
5月18日の様子。こちらはオリヅルランと一緒に植えました。根が枯れていて、根鉢を少し崩しています。回復し花を咲かせています。
20170518ゼラニウム
”フェアリー”と名付けて大事にしているゼラニウム。あまり分枝せず、挿し木も成功しないのでたくさん種を蒔き苗を作りました。10株ずつふた鉢にしました。

年間の管理

肥料・・・草花用肥料を2カ月に一回与えます。
水遣り・・・土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
置き場・・・日当たりの良いところに置きますが、雨を嫌いますので、雨のかからない軒下などが良いと思います。

以前にゼラニウムの年間の管理を書きました。重複してあるところもありますが、ここで書いていないものもありますので、こちら「ゼラニウム年間の手入れと大きな花を咲かせるためのコツ」もご覧ください。

害虫対策
ゼラニウムには蛾の幼虫がたくさんつきます。暖かくなると虫たちは葉のモデルチェンジに余念がありません。透かしたような葉裏に2ミリくらいの小さな虫がいます。割りばしなどで取るのは大変です。私はゴム手袋をして手でつぶしています。
ゴム手袋
最近、庭作業中に手に細かい傷を作ると、炎症を起こしやすくなりました。それで、ゴム手袋をするようになりましたが、とても快適です。爪の中に入り込む泥を防いだり、また、虫をつぶしたりなどためらわずできます。

害虫については、虫の見つけ方などを「ゼラニウムの病害虫追記」でも書いています。そちらもご覧ください。

ゼラニウムは蚊を寄せ付けない?
蚊を寄せ付けないのは匂いゼラニウムの中の一部の物で、園芸用の花鉢は、関係ないそうです。
ゼラニウムは蚊を寄せ付けないから窓辺に置きましょう・・・と、以前、園芸誌で読んだ記憶があり、実際窓辺に並べていますが、蚊はゼラニウムの存在を意に介さずブンブン羽音を響かせ入ってくるのでご注意ください。
今年は早くも5月18日に蚊が飛んでいました。ゼラニウムの手入れをしている間も刺されまくりです。

断捨離でスッキリ
種蒔き、挿し木で増え続けたゼラニウムは100株を超えました。私の体力では植え替え水遣りをやりきれないので、整理することにしました。いざ捨てるとなると心が痛みます。でも綺麗な状態を保つには、ある程度制限しなければ・・・

処分を決断する時の基準・・・大株で場所を取るものは廃棄。新しく株を更新したものの親株。多花性で、矮性の物は残す。
というわけで、断腸の思いですこし処分しました。

体力もとうに限界を超え、一週間家の中で目を閉じてじっとしておりました。久しぶりに庭に出てみると、バラにたくさんのアブラムシ、毛虫、そして、処分に迷っていたゼラニウムが美しく花を咲かせています。
・・・・もう処分できない・・・
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八重咲の赤。ボリュームのある花を咲かせました。

こうやってまた一年楽しいゼラニウム生活が始まります。

関連記事・・・「ゼラニウム年間の手入れと大きな花を咲かせるためのコツ」ゼラニウムの年間の手入れから失敗したことやその対策を書きました。「ゼラニウム病害虫・予防と対策」株数が増えるにつれ虫の被害も出てくるようになりました。主に虫対策について書きました。「ゼラニウムの増やし方」種まきから挿し木のやり方などを書きました。

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