今年も年賀状の季節になりました。家族の写真、素晴らしい風景、思い入れのある品々を切り取って年賀の挨拶とするのも素敵です。
我が家では毎年手書きのイラストで新年の挨拶をしています。体調不良のため、季節の便りを書きたくても書けないことが多いので、年賀状で一年分の様子をイラストなどでお伝えしたいという思いで描きます。毎年のことながら一枚に全てを書き込むのは至難の業ですが、しかし、そこは妥協せず、頑張ります。
サクラCyber-shot
来年のイラストのイメージは、桜満開の幸せな感じにしたいと思います。光の中で花びらがひらひら舞いながらゆっくりと地面に舞い降り横たわる姿は本当に美しく感動します。あの感動が出せたらうれしいです。

ステンシルで簡単に描く戌(イヌ)の年賀状
ここで紹介するのは、自宅のパソコンに取り込んで印刷するものです。
プリントは、インクジェット官製葉書にします。インクジェット紙にプリントすると綺麗に発色します。手描きの場合、普通紙の官製葉書を使います。インクジェット紙ですと、下書きが綺麗に消せず汚れてしまいます。

用意する物

ステンシル用のインク、台所用スポンジ(切断面が平らなもの)、丸い割りばし(インクの数だけ)、糸、よく切れるカッター、カッティングボード、A4のコピー用紙、画用紙、Hと4Bの鉛筆、耐水性黒サインペン0.5、色鉛筆、消しゴム、定規。
写真にはないですが、桜の花を描くときにあると便利なコンパスとポンポンを立てるためのジャムなどの空ビン。 
年賀状を描くための用具Cyber-shot

ステンシルのためのポンポンづくり
スポンジは8分の1の大きさにカットします。
カットしたスポンジCyber-shot
カッターで簡単に切ることが出来ます。
梵天を作るCyber-shot
割りばしは丸いものを選びます。四角い角があると、とがったところだけインクがよくついてムラになります。スポンジは平らな断面が外側になるように、箸の太い方にかぶせ、糸でしばり付けます。
糸しばりCyber-shot
糸は、仕付け糸などが適しています。仕付け糸がない場合は、蝋引きされていない木綿の糸が、滑らないので適しています。仕付け糸半分ぐらい(約50cm)でぐるぐる巻きにしてしばるとしっかりと止まります。しばった糸端は短く切ります。
これをインクの数だけ作ります。

イラストを描く

1、まず、イラストを描く紙を用意します。画用紙などが適していると思います。消しゴムを使うので、折れたりよれたりしないからです。印刷は、縮小した方が、ペンの粗さが目立たなく綺麗に見えますので、イラストを描く紙はハガキより大きくします。紙の拡大は縦横比を等分にします。ハガキ大に縮小した時に、きちんと仕上がります。

計算の仕方、画用紙の縦が21cmの場合、横の幅を求めるとき 
画用紙たて21cm:よこX=ハガキたて14.8cm:よこ10cm  
14.8X=210
X=14.189
画用紙横幅 X=14.189

これは一例です。大きさは自分の持っている紙に合わせます。

イラストを描き込むときに、さらに端から1cm内側にイラストを収めると、印刷した時にイラストが切れずにすみます。印刷屋さんに頼むときも、この1センチの余白はあった方がいいです。

2、次にイラストを描きます 
①、A4の紙に、先程用意した画用紙を当て、大体の大きさを計り、イラストを描きます。あまり大きい紙で描くとイラストが大きくなりすぎたり、逆に小さい紙に描くとイラストが小さくなりすぎたりします。同じサイズで、こんな感じ・・というイメージで最初から描いていきます。
②、イメージがまとまったら、画用紙に転写します。画用紙は、目の粗い方と細かい方があります。イラストは目の細かい方に描きます。イラストには色鉛筆も使うので、ざらざらしているとうまく色が載りません。

転写用シートを作ります。
転写用シートづくり (2)Cyber-shot phot by taiyouzin
紙に4Bの濃い鉛筆で塗りつぶし、余分な鉛筆の粉などはティシュなどで軽く撫でて落として転写用のシートを作ります。
画用紙に下書きをしたイラストを配置し、下書きの紙と画用紙の間に転写用シートを挟み(画用紙側が黒)Hの硬めの鉛筆でなぞります。
下書きと転写シートを外す前に、イラストがちゃんと転写されているか画用紙を確認をします。転写できていたら、次のパーツという具合に転写を進めていきます。
転写完了 (2)Cyber-shot
左が下書き、右が画用紙に転写した物。少しだけ配置が変わりました。
転写したイラストの文字などに誤りがないか確認をします。1cm内側に収まっているかどうかも確認します。

③鉛筆で描いた上から耐水性の黒ペンで線描きをしていきます。耐水性黒サインペンは速乾性があり、作業が早く進みます。イラストを描くときには欠かせないペンです。

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再度誤字脱字を確認します。家族に見てもらうと確実に間違いが減らせます。携帯などに撮って見たりカメラで撮って見ると間違いを見つけやすいことがあります。

④乾いたら消しゴムで綺麗に消して、コピーを5枚くらいとります。コピーを見て、誤字脱字、絵のバランスなど最終的なチェックをします。

3、桜の花びらを作ります。
コピー用紙に、描きたい大きさの桜を描き、カッターでくりぬきます。大小3種類くらいで、ステンシルのインクの数の花があると、十分に花をペタペタできます。
桜をくりぬくCyber-shot
桜の花びらは、最初にコンパスで大きい円を描き、その円の内側に更に半分くらいの円を描きます。大きい円を5等分して、一枚の花びらを内側に描いた小さい円まで描きます。花びらの先端に小さな切れ込みがありますので忘れずに描きます。梅の花と違う所です。同様に残りの四枚も描くとうまくいきます。コンパスを使わなければ、より個性的な花びらが描けます。

4、コピーをした方のイラストで試しに色付けをしていきます。花びらに色づけするときは、箸を直角に持つのではなく、少し斜めに倒しスポンジの腹で色付けをする感じがいいです。箸を直角に持って叩くと、箸の尻の部分だけが強く色がついてムラが出来ます。
桜ペタペタCyber-shot photo by Yasunosukey
花びらは端を濃く色付けし内側に向かって薄くしていくと、端がくっきりと出ていい感じになります。
切り抜いた桜の花形の周りをステンシルで縁取り、白抜きするとまた違った印象になります。色々試してみるのも面白いです。
桜2 (2)Cyber-shot
白抜きした桜との組み合わせ。また、花びらの色を二色使いするのもとてもきれいです。でも、インクが汚れますので、最後の一枚を描くときにします。あるいは、たくさんポンポンを作っておくとか・・・

5、原画に色づけをします。万が一ですが、原画を失敗してしまうことがありますので、年賀状を描き終わるまでは、試しに色づけしたコピーも大事に取っておきます。

出来ました。左がハガキ、右が原画です。パソコンで色の調節などします。
原画とハガキCyber-shot
実は、最初描いたものは、あまり気に入らなくて描き直しました。やっと出来上がったと思うと、何度も描き直しをしたために脱字があり、また描き直し。描き直した後に英語講師の次男に「変な英語」、のダメ出しをされました。
一年に一度のご挨拶ですから、手を抜かず今年も頑張りました。海外の友へはこれで完成です。

手描きの年賀状
普通紙に描きます。インクジェット紙は、消しゴムで下書きを綺麗に消すことが出来ず汚してしまいますので注意します。線書きは、ボールペンと筆ペンを使いました。
手書き年賀
手描きは一枚一枚違った表情になります。出す相手を想像して、桜の数が増えたり、色をいっぱい使ったりします。
2~3枚ならばパソコンに取り込んだり色を調節したりという面倒は嫌ですよね。そういう時は、下書きをして、型を作っておくと、作業が早く進みます。
型紙
型抜きをした下絵。型をなぞるだけで絵が完成します。

12月15日(金)から翌1月7日(日)までは、年賀ハガキを52円で送ることが出来ます。それ以降1月8日からは62円に値上がりするので、早めに出すといいですね。52円で購入した年賀ハガキを1月8日に年賀として出す場合は、10円切手を貼って62円で出します。


来年も皆様に幸多からんことをお祈り申し上げます。どうぞ佳いお年越しを・・・

まとめ
インクですが、最初インクが、イメージしていたのより少ないと思いました。それもそのはず、ハンコ用インクだったからです。でも、桜をステンシルしていくうち、いい分量だったと思いました。もし、ビジューと液がたっぷりだとしたら、ふんわりとした絵は出来なかったかもしれません。それだったら絵具でもいいわけですし。絵具にはない味が出せたと思います。それに、乾きが早く、すぐに次の花をステンシルしてもにじんだり、こすった後がなくて、最高にとっても良かったです。

イメージ作りのための絵も早く完成し、すぐに本描きに進むことが出来たのは、このすぐに乾くにじまない特製のおかげだと思いました。色は他にもたくさんありました。違う絵を描きたい時は、色を選ぶことが出来るのもうれしいです。

楽天でも売っていました。このお店では私が買った色の他、暖色系、寒色系、光る系、色々揃っていました。

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感想(4件)



ステンシルに使ったインクひとつ237円を5個、高い買い物と考えるかどうかは人それぞれですが、私の場合、一度買うと袋に入れ大切にし何年も使うので、それを考えると高い買い物ではないかもしれません。来年のペンフレンドたちの手紙にも桜のステンシルをして送ろうと思いました。
パソコンのペイントツールで景色などを簡単に合成して年賀状を作ることもしますが、やっぱり手書きは面白いです!!

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