鍋敷きがあると便利、それが自分の使うサイズにぴったりだとなおいい。
自分サイズの鍋敷きを簡単に作れたらいいなと思って考えたのが段ボールの鍋敷きです。段ボールは加工しやすいのが最大の利点。しかもどこにでもあってタダ。その段ボールを使って鍋敷きを作ります。
鍋敷きsony a6000
段ボール鍋敷き。3種類の大きさがあれば、大体間に合います。

用意する物
段ボール、カッター、木工用ボンド、定規、コンパス、工作用マット、筆記用具、型紙用の紙、和紙

型紙づくり
型紙は、使うお鍋の大きさに合わせて作ります。形は、丸いものはよく転がります。八角形はつかみにくいです。丸くても魚の形にして尾を付けると転がりにくく、熱いお鍋を引き寄せる時に、尾をつかんで引っ張ると寄せやすいので便利です。

魚の骨型鍋敷き(直径26センチの鍋にも対応します。)
魚の骨型鍋敷き
(図形の単位はすべてcm)
A4コピー用紙を縦長に半分に折り、中央に線を引き、コンパスで10.5cmの円を描いてからサイズ通りに線を描きます。赤い線が出来上がり線です。

魚型鍋敷き
(直径20センチまでの鍋に対応します。)
魚型鍋敷き
(図形中の単位は全てcm)
A4のコピー用紙を縦長に半分に折り、そこに直線を引き、直線上に直径8cmと9cmの円を描きます。その線の上に、図にあるように線を引いていきます。赤い線が出来上がりになります。
背びれを変えるsony a6000
魚の背びれ部分に曲線を付けると更につかみやすくなります。

作り方(基本)
1、段ボールに型を鉛筆で写します。段ボールを重ねて貼った時に厚みが1.5cmくらいがちょうどいいです。アマゾンの箱で作る時は4枚から5枚で作っています。
魚の骨の鍋敷きsony a6000
全て切り抜きました。
2、切り取った物を、口元や骨など端は特にボンドをきっちり付け、口や目が揃うように張っていきます。
3、すべて貼り終えたら、辞書などの重いもので押さえて、乾燥した冬場は1日程度、梅雨時は2~3日乾かして出来上がりです。

ハートの鍋敷き
ハートの鍋敷きsony a6000
ハート形の鍋敷きは急須から小さい鍋用(直径16cmくらい)になります。
急須用sony a6000
こんな感じになります。テーブルが熱に弱いので変色防止になります。

型紙を作る
ハート形は、紙を半分に折り、ハートの半分を描き、折ったまま切ると形が綺麗にできます。ハート型鍋敷き_20180304_0001
(図形の単位は全てcm)
段ボールを張り合わせ鍋敷きを作る作り方は、魚の鍋敷きと同じです。

折り紙などで雰囲気を変える
ハートの端っこをおり紙でくるんだり、表面に綿の布や和紙を貼ると違った雰囲気になります。表面に貼る布や和紙の端は丁寧にボンドを付けます。
色紙でsony a6000
折り紙を1.5cm幅に切り、まず、片側だけを細かく切り込みを入れボンドで付け、次にもう片方に切り込みを入れボンドをつけ、端をくるみ、ミルフィーユ状にしました。表になる段ボールには貼りません。

和紙を貼る方法
側面を貼るsony a6000 photo by Yasunosukey
側面用の和紙を切ります。上下0.7cmずつと厚み1.5cm分になるように、約3cm幅で切ります。普通サイズの4分の1の和紙しかなかったので、2枚使いました。
表の和紙sony a6000 photo by Yasunosukey
上の写真のように、側面を和紙でぐるりと貼ります。側面にボンドを置いて紙を貼り、表に倒す部分に切り込みを入れ、ボンドを段ボールに置いて、切り込んだ和紙を端から倒して貼っていきます。丸みのあるところは細かく切れ目を入れると綺麗に仕上がります。
表面の和紙は、特に端にのりをしっかり塗ります。
和紙で貼るsony a6000 photo by Yasunosukey
表の和紙は、ハートを対角線上に置くと折り紙サイズでハートをとることができます。表の和紙は、原型より2ミリほど小さくすると見栄えが良くなります。

ここがポイント
※1、カッターはよく切れるように刃を新しくして使います。
※2、段ボールは一度に切り離そうとせず、何度か線をなぞるようにすると簡単にきれいに切り離せます。
※3、鍋敷きの表面に貼る紙は、和紙か、綿の布にします。綺麗なツルツルした包装紙は熱や水分を含むと鍋の底にくっつくときがあります。

こんなのも作ってみました
ハートのオブジェsony a6000
これは何と聞かれたら、思わず作ってみたというもので、何ものでもありません。ハートの形が好きなので、オブジェにならないかと作ってみました。
窓辺にsony a6000
窓辺に飾ってみました。

作り方

1、段ボールでハートを二枚作ります。
2、針金(20番)を30cmくらいに切り、先を曲げてハートの裏にメンディングテープなどで止めます。
針金を付ける (2)Cyber-shot WX70
3、ボンドを塗り、もう一つのハートを貼り、クリップで止めて乾かします。
クリップで (2)Cyber-shot WX70
4、乾いたら赤の絵具をぬって乾かし、更に白の絵の具を、先に塗った赤い色を生かすように塗ります。
5、絵具が乾いたら、中央に端切れ布などでハートを切り貼ります。

カンを巻いた段ボール
段ボールの片側表面をはぎとりました。
表面をはいだ段ボールCyber-shot WX70
上のぼそぼそしているのが単に手ではいだもの。下の綺麗にはがれているものが水で濡らしてはいだものです。水でぬらすとあっと言う間にはがすことが出来ます。使う大きさに切った後で水で濡らして剥がします。後で切ると山がつぶれることがあります。乾かすのに1日くらいかかります。乾燥した晴れた風のない日に外に出すと2時間で乾きます。
段ボールはすぐに水を吸います。つけて置いたらグタグタになります。剥がすところを水で濡らしながら手早く作業します。

カンは、手を切らないようにカンの口をペンチなどで挟んで処理してから使います。
カンの縁の処理Cyber-shot WX70
カンの縁は鋭利です。切れやすいので注意して扱います。

まとめ
鍋敷きは、私が料理を盛ったお盆を持って歩くことも難しいほど弱ったことが作るきっかけでした。
最初は、布の端切れや、子供たちの要らなくなった服などで作っていましたが、お鍋が食卓に来ると、それぞれ個性的なつぎ方で味噌汁をつぎ、時間をかけて作った唯一の作品が汚いものに変わってしまいました。食事も不潔に見えます。そこで考えたのが段ボールで作る鍋敷きでした。
その鍋敷きも最初は布のを貼り、形にこだわって作りましたが、時間をかけてもやっぱり汚れるのは同じなので、汚れたらすぐに捨てて新しいものを作るという風に、より簡単に作るものに変わりました。

段ボールは、面白いアイテムだと思います。身近に、さまざまな種類の段ボールがたくさんあって、もっとなにか面白いものが出来ないか、いつも考えています。

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