春とは名ばかりで、未だ風は冷たく零下になる日もあります。庭を見渡して、今年の冬の厳しさを改めて感じているところです。
ヒマラヤユキノシタ20180317sony a6000
我が家の庭で一番最初に花を咲かせるヒマラヤユキノシタ、寒さに強い。

今年の冬は本当に厳しい寒さでした。1月にー7℃を記録し、今まで戸外で冬越ししていて、3月半ばには芽吹き緑を復活させていた植物たちが、その寒さで凍死してしまいました。よく耐寒性弱などと表記されていても、それより10度前後は幅があると、寒さを見くびっていたのです。
沢山の植物を枯らしてしまった反省も含めて、植物と温度について考えてみました。
枯れたゼラニウムsony a6000
枯れてしまったゼラニウム

植物を選ぶ基準
私が、育てたい花を選ぶときまず見るのが、「強健であるか、耐寒、耐暑性はあるか」という所を見ています。丈夫ならば、肥料も少なくて元気に育つし、病気になりにくいから薬品を使う回数が減ります。寒さに強ければ家の中に取り込む必要がありません。病弱な体でいかに園芸を楽しむかが、私の最も悩むところで、攻略しがいのある所です。

さて、植物の耐えられる温度とは、いったいどれくらいなのでしょうか。
耐寒性が「弱」の場合、家の中に取り込まなくてはなりません。大体南国育ちの日光大好き植物が多いので窓辺を占拠されてしまいます。これは、部屋掃除の時にとてもうっとうしい存在になる事もあります。具合い悪くて横になっていると、その植物を置いた周りにホコリが日に日に多くなっていきます。そのホコリを見ると罪の意識も感じたり、イライラの原因にもなります。植物には罪はないので、何とかするしかありません。
逆に暑さに弱いものは、挿し木などで株を小さくして、涼しい場所に置かなければなりません。さもなくば高温多湿の夏に大抵死滅してしまいます。チューリップなどがいい例で、球根を掘りあげないと地中で腐ってしまいます。植物に罪はないのだけれど、体力がないと球根を掘りあげることもできないし、掘りあげた球根を植えつけることもできません。

大抵球根類は、球根に花を咲かせるだけの力を蓄えているので、一回きりの花を楽しむなら、植えっぱなしで良いのですが、来年も楽しみたい、好きな花は増やしたいと思うと、手入れは欠かせなくなります。なので、この、強健であること以外にも耐寒耐暑性も植物を選ぶポイントになります。

温度と植物 
私の感覚では、耐寒性弱は南国に自生する植物で、耐寒性強の植物は北海道の野外でも育つ物というイメージです。しかしここは茨城県北部、北海道のような寒さになる事はまずないので、耐寒性中の物の中で、戸外で花を咲かせ実をつけるものも耐寒強に入れることにします。

具体的に庭植物の名前をあげます
栽培場所・・・茨城県北部
気温と特徴・・・いつもの年は-5℃~+34℃。冬は乾燥し、夏は高温多湿となります。年によっては夏に海から霧が立ち(ヤマセ)非常に湿っぽくなります。

耐寒性「強」
一般にー23度まで耐えられる植物と言われます。私の庭で元気な植物をあげます。
バラ、雪柳、コメザクラ、ユスラウメ、椿、コニファー、チューリップ、アイリス、都忘れ、ムスカリ、シーラー、シラン、ヒマラヤユキノシタ、サクラソウ、ガウラ、サカキ、柿。竜のひげ、ポリゴナムなど

耐寒性「中」一般にー5℃までが限界温度とされます。
キンカン、一部のグラジオラス、ユリ、千両、万両
20170522紫蘭sony a6000
私の生まれ故郷、サブトロピカルアイランドから持ってきた鉄砲ユリとシランは茨城の寒さにも負けず咲いています。グラジオラスは冬の寒さでダメになりました。掘り出して暖かい場所で春を待つ必要がありました。
鉄砲ユリ
鉢に植えた鉄砲ユリ。

耐寒性「弱+5℃以上必要な植物だといわれています。中でも胡蝶蘭は+12℃は必要だといわれます。我が家では、室内でも+6度くらいまで下がる時があります。室内に取り込んでも水を切り、耐寒性をあげて冬越しをし、暖かくなる三月から徐々に水遣りを増やしていきます。
胡蝶蘭、ベゴニア、シンビジウム、デンドロビウム、フリージア、オリズルラン(周年葉を美しく保つ)

耐寒性弱の中には幅があり、戸外で水を切り北風に当てないよう家の壁に沿うように置くと、戸外でも冬越しが可能な植物があります。地上部は枯れても、根茎が生きていて4月ごろから新芽が出て夏おおせいに育つ植物です。
-4℃の雪の朝
雪の次の日はー4℃。このくらいならいつもと同じ冬。植物は冬越し可能です。
木立性のベゴニア、オリズルラン、エケベリア、ゼラニウム、シャコバサボテン、サボテン、月下美人
冷害月下美人
壁際に青々と葉を茂らせた月下美人は毎年5~6個花をつけますが、今年はこんな状態に。

高温多湿に弱い植物
フクシア、イングリッシュラベンダー、チューリップ

耐暑性がある植物が何故枯れる?何故花が咲かぬ?
大きめの黒のビニールポットに挿し木したバラを育てていましたが、秋には、日のよく当たる南側の黒いポットだけが枯れ、同じ大きさの駄温鉢や白いビニールポットは無事でした。黒のポットは熱を増幅させるので根焼けを起こしていました。土に植えて水遣りしておけばいいというものではないんですね。
夏場、鉢の中の温度を低く保つには、駄温鉢や白のプラバチに植え、時には直射日光を避けるなどの工夫も大事になることを身に染みて分かりました。

昨年5月、デンドロビウムの水はけを良くするため、素焼き鉢に赤玉土で植えたら、真夏の炎天下でカラカラになり成長が悪くなりました。乾燥に強い植物ですが、乾燥させ過ぎてしまいました。今年は、5月に駄温鉢に植え替えて、夏は日陰で管理しようと思います。

市販の草花用土でヤグルマギクを植えました。私は水遣りをまめにしないので、花は毎日ぐったりした状態から水を吸うというのが一日の始まりとなり、花が少なくなってしまいました。プランター用草花培養土は赤玉土を混ぜて水持ちを良くしました。蛇足ですが、その時使った草花用にブレンドされた土は肥料が素晴らしく良くて、自分で肥料を考えて与えるより根の張りも草の育ちも良く素晴らしい花を咲かせると感動もしました。

鉢や土が良くても、水やりなどを怠ると、鉢の中の温度が上がったり、とても大事な水分が不足して干からびてしまいます。暑さに強い植物でも干からびたらだめに決まってますね。自分の水遣りに合わせた土づくりは大事だと分かりました。つまるところ、日頃の観察ですね。

まとめ
植物の耐えられる温度とは、寒暖差があっても、多少の手入れの不備があっても枯れずに、その植物の力を発揮できる温度、つまり葉は活き活きとして、花を咲かせる時期に花を持ち実をつけ種を結ぶ状態になれる温度なのだと思います。植物は、南国から持ってきたから寒さに弱いとか、直射日光でも平気とかではなく、よくは分かりませんが、植物の中にある何かが環境に順応し、逞しく生きるのではないかと思いました。更にその力を発揮するには、肥料や水の与え方を工夫することではないかと思いました。
NHK天気予報士の方がお話になっていましたが、「気温は人の胸の高さくらいで測るので、足元は表示される温度より2℃から3℃低い」だそうです。植物たちはあのー7℃の日、ー10℃を体感していたのかもしれないと思いました。
最近は、天気の予報もきめ細かになり、空の扇状に広がった筋状の雲を見て風が吹くと知らなくても風が強くなることを教えてくれるし、地面に這い出してきたミミズを見なくても雨が降るとわかるし、時間ごとの温度から、洗濯指数や花粉情報など本当によくわかります。今年は普段より2℃も低いー7℃であることも予報で出ていました。そういう時は、ちゃんとケアしなくっちゃいけないと思いました。

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