庭には鳥が運んできたり風で飛んできたりした種が芽を出します。思わぬ幸運の種だったり、毒を持つ植物だったり、今日はそんな植物たちの話です。

庭に一番乗りした植物は・・
庭に一番最初に植えたのは、義父がくれたイチイの木でした。植えつけた当初は鉢に植えてあったので、高さ約1m、庭におろすとグングン成長し、高所恐怖症には苦手な脚立に上っての作業をしなければなりませんでした。大きな木の存在は、庭を広く見せる効果もあり、守られている安心感もありました。現在は枯れてありません。
庭づくりを始めたころイチイだけのまっさらな地面にはまず、スズメノカタビラ、ネコジャラシ、メヒシバ、カタバミ、ドクダミが芽を出しました。困ったものだと思いましたが、猫がいると胃薬にもなります。我が家の便秘気味の猫、ソラの整腸剤としても、今では一日でも長く庭に茂っていてほしいと思います。そう、我が家の庭は、一部原野のようになっています。
次いでタンポポ。花びらが幾重にも重なった丸く黄色い花は春が来た事を知らせる暖かい感じのする花です。
DSC00474sony a6000 photo by Yasunosukey
この写真は森林公園の物ですが、タンポポは雑草ととらえる我が夫は、庭に芽を出すとすぐに抜いてしまいます。
ヤブガラシ(ビンボウカズラ)ヘクソカズラは10m以上にも伸びます。ヘクソカズラの花は可愛いんですけどねぇ、蔓が伸びて他の植物まで食ってしまうので、長い蔓をたどって根元を探して抜かなければなりません。
ヘクソカズラsony a6000
夏に直径4ミリくらいの筒状の花を無数に咲かせます。ひとつの花は2~3日くらいです。たくさん咲いても地味ですが、結構好きな花です。でも、他の植物にすごく影響を与えるので抜きます。
ヤブガラシの花はアシナガバチ、スズメバチなどが群がりますから危険です。自生している植物覆いつくし枯らしてしまうほど勢いのある蔓なのでヤブカラシというそうです。

鳥たちの餌場となる
木を植えて植物が増えてくると鳥たちも庭にやってくるようになりました。そして鳥たちは別の場所からたくさんの種もまた運んできます。千両、万両、ヤツデ、ヤシ、渋柿、ケヤキ、南天、ピラカンサス、アケビなどが撒いてもいない所に芽を出しました。木は大きくなるし、大きくなりすぎるものは狭い庭には植えることが出来ません。ヤシ、ケヤキ、南天、ピラカンサス、アケビは抜きました。アケビや南天は結構な頻度で芽を出します。
  
毒入り植物

庭に出てくる植物の新しい芽はどんなものか楽しみですが、中には毒を含んだ植物も芽を出すことがあります。もちろん園芸用として売られている植物にも毒が含まれていて、触るとかぶれるジギタリスや、食べると嘔吐を引き起こすエンゼルストランぺット、ニチニチソウはキョウチクトウの仲間で同じような毒を持っていたり、アネモネ、スズランなども植物全体に毒があります。知っておくべきことがたくさんあります。

バラの隣に黄色い産毛の生えた植物が芽を出しました。これはいったい何者?ぐんぐん伸びて地味な長い花、(美しくない・・・)茎を切ると黄色い樹液が出ます。毒みたいだったので根っこから抜きました。バーバスカム・ビロードモウズイカだったのかもしれません。今となっては分かりません。
綺麗な紫色の花はとても美しく、増やしたいと思いました。葉はセリのようで、花穂は5cmから10cmくらい、筒状の紫の花を縦にたくさんつけます。種は芥子粒のように細かく、充実するとはじけて飛び散ります。
DSC05148Cyber-shot WX70
名前はムラサキケマン・ケシ科の植物で、全体に強い毒があり、食べると嘔吐、昏睡、呼吸麻痺、心臓麻痺を引き起こす危険な植物だそうです。あわてて庭中に広がったムラサキケマンをビニールの手袋をして抜きました。根絶に2年かかりました。

可愛い花だってやって来る
バラの前に綺麗な緑色の葉を広げた植物がありました。ケシのようです。すぐにネットで調べました。違法植物ではないようで、どこかの家から脱走してきたのかもしれません。でも、花の持ちが非常に悪く、抜きました。花が咲いた時、近所のアスファルト道路の隙間にたくさんの同じような花を見つけました。それから100メートルほど離れた畑にポピー畑があり、我が家の庭に咲いていた花と同じ花が群生して、風に揺れて綺麗でした。あれかぁ・・と、納得しました。たまには違う道を歩くのも悪くないと思わせる美しい光景でした。

歓迎すべき花は、ホトトギスです。紫色の花はとても美しいと思いました。しかし、翌年たくさん芽が出たのに一つも育ちませんでした。こちらが歓迎しても定着しないものもあります。
ホトトギスCyber-shot WX70
ホトトギスは高温多湿が苦手だそうです。西側の壁際はお好みではなかったようです。

私今が気になる植物は、駐車場のコンクリートの隙間から芽をがした植物です。名前はツタバウンラン(蔦葉海蘭)、ヨーロッパ地中海沿岸原産で大正時代に輸入されたそうです。散歩中の犬がマーキングしていくのが気になります。
名無しの蔓性の植物sony a6000
記事を書いているときに調べました。挿し木も種蒔きも容易だそうです。どちらかというと半日蔭がいいそうなので、早速今年芽を出したら種を取りや挿し木もして増やそうと思います。花が株を覆うように咲きます薄紫色のスミレの様なサギゴケの様な花は可憐で素敵です。葉もつややかなアイビーのような感じで、ぜひ増やしてみたいです。

それから名前は分かりませんが6月に咲く白い花。丈夫で、二年目には大株に育ちます。花持ちもいいし虫も寄せ付けないので、よくアレンジに使っています。
名無しの白い花sony a6000 photo by Yasunosukey
ムシトリナデシコも丈夫です。一面にピンクの花を咲かせます。しかし葉には蛾の幼虫が群れを成しているので、アレンジにするには注意が必要です。
ムシトリナデシコCyber-shot WX70
ピンクはムシトリナデシコです。全くの手入れ不要の植物です。必要な分だけ残し後は抜いています。
160513ハハコグサCyber-shot WX70
黄色い花のハハコグサ。雑草に入れるには申し訳ないほどの可愛い花です。しかし、2~3年同じ場所に芽を出すと病気になりやすいのが玉に瑕です。
タカサゴユリsony a6000
タカサゴユリも8月の暑いさなか庭で咲いています。葉はソテツの葉のように細く、100cmくらいに伸びた先に少し紫がかった筋のある蕾を持ちます。開花すると写真のように白い花が咲きます。台湾の山野に自生していることから台湾ユリとも呼ばれています。種で広がり、3年くらいするといなくなり、別の所に芽を出して花を咲かせます。私の家の周辺には野生で咲いています。

それからヤブラン竜のひげポリゴナムです。
ポリゴナムsony a6000
秋に咲くポリゴナム、扱いが悪くても全然へっちゃらです。
ヤブランsony a6000
ヤブランの紫色の花穂は15cmから20cmくらい。斑入りの葉のヤブランも芽を出しましたが、虫がよくつくので抜きました。家の裏に移動したら綺麗になったかなと、抜いたことを少し後悔しています。花の後にはたくさんの黒い実が付きます。そしてそれはヒヨドリの餌にもなっているようで、ヒヨドリはまたどこかで種まきをしていることでしょう。

これって運命の出会い???
植物との出会いは運命の様なものだと思います。種を蒔いたものや苗を買ってきても運命の出会いだと思います。庭を見るとそれぞれの家の好みで違う景色ができているからです。お店に並べられた植物たちを皆が皆買うわけではないし、惚れ込んで買ってきても、庭の環境に合わないものは自ら姿を消したり、意図的に抜かれ排除されます。
園芸誌でステキな花だと思っても、育て方が難しそうだと思って買わないでいる植物などがやってくることがあります。友達から分けてもらう以外にも、こんな風にして出会うこともあります。庭にやって来て定着する植物を観察していると、この地域になじむ植物であることが分かり、地域になじむ植物が増えれば鳥も虫も種類が増えることが分かりました。人も虫も鳥も安全な自然な庭を目指して庭づくりをしています。

ーーーと言いつつ、好きな花は頑張って定着させたいわぁ・・・


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