大好きなラベンダーが、長い間手入れできなくてひどい状態になりました。ラベンダーは丈夫な植物というのに甘えていました。通路側に植えていたラベンダーは剪定していなかったので、固い枝が伸びて通行の妨げになり一昨年抜きました。挿し木した鉢は小さな鉢に植えっぱなしだったので、花もしょぼしょぼです。今年はラベンダーを挿し木で新しくします。

ラベンダー"グロッソ"
ラベンダー7月5日 (4)
名前;ラベンダー・グロッソ(ラバディン系)
特徴;香りのいい灌木で、ラベンダーの中でも特に暑さや湿度に強く庭植えも出来る丈夫な品種です。樹高は花を入れて80センチくらいになり、年々下の方から木質化が進んできます。株姿を保つには挿し木で更新します。花を刈り取れば形よくまとまるので、シルバーリーフとしても使えます。葉や茎にも良い香りがあり通路に植えると通る度いい香りがします。

花期;7月初めのころに紫色の香りのいい花を咲かせます。花穂は10センチくらい、花茎まで入れると30cmくらいになります。切り花やドライフラワーなどにできます。

栽培場所;茨城県北部
栽培場所の気温;ー5℃~34℃(2018年1月はー7度になりました)

挿し木をする
挿し穂を採る前の株姿
手入れしていない株
長い間狭い鉢に植えっぱなしだったのですっかり株が弱って、枝は枯れこみ、花数も少なくなってしまいました。大好きなラベンダーをこんな姿にしてしまいました。

枝を整理した状態
整理した後
挿し穂を採って枝を整理しました。貧弱過ぎて見た目あまり変わりないようですが、確かに刈り込みました。今年は花が少なくて寂しいです。

挿し木に適した時期・・・5月~6月くらい

挿し穂・・・挿し穂は先端部分を使います。長さは10センチほど、地面に刺さる所が茶色の硬い部分になるように挿し穂を作ります。ラバディン系は今丁度蕾を付けています。蕾がついていたら切ります。
ラベンダーの差し穂

用土と鉢・・・挿し木用容器は鉢でもなんでもいいです。下の写真は総菜が入っていた容器です。底に直径2センチくらいの穴をカッターであけ、網を敷いてから用土を入れます。用土は赤玉土6と腐葉土4です。用土は水で湿らせます。

鉢の用意

挿し穂をさす・・・割りばしなどで穴をあけそこに一本ずつ挿します。
割りばしで

挿し木の完成です。
ラベンダーの挿し木
挿し木は明るい日陰で管理します。2カ月くらいしたら根が出てきますので、鉢上げをします。
あまりいい挿し穂が取れなかったので、たくさんさしました。

チョー手抜き挿し木

5月8日チューリップの鉢に
4月18日、掃除をしていて枝を折ってしまったので、チューリップの鉢に挿しました。この写真は5月8日の写真です。たぶん根付いたと思います。こんな風に、他の植物も、気が付いた時に挿し木して苗の更新することが多いです。この方法なら水遣りを忘れることが無いから、丈夫なものは挿し木が成功します。

ラベンダー・ラバディン系グロッソ手入れの仕方

庭植えの場所・・・日当たりのいい、やや乾燥した場所に石灰を撒いてから2週間くらいして、植穴を、鉢より二回り以上、深さは二倍くらい掘り、腐葉土と化成肥料を大さじ1杯程度混ぜて植えます。排水が悪い場所は、赤玉土やパーライトなどを混ぜて植えるといいです。

私は、使い古した鉢の土を入れて植えています。肥料の入った畑の様な場所では枝が重くなって地面にはいつくばってしまい、花が泥まみれになってしまいます。

7月8日畑のラベンダー
畑のラベンダー。枝が伸びすぎて倒れてしまいました。
また、日当りの悪く風通しの悪い場所では、蒸れて枯れこみますので、風通しを良くするために周りの植物との間をあけたり、枝すきなどをします。

6月28日ユスラウメの下
紫陽花やユスラウメが成長してラベンダーを覆うようになりました。花は光を求め斜めに成長し、光の差さない陰になる所の枝は枯れて花数が減りました。

水遣りは・・・植えつけ時たっぷりやります。その後は特に必要ありません。

花後は・・・種を付けないよう早めに切り取ります。切り取った花は飾ったり、ドライフラワーにして楽しむことが出来ます。花が終わったら、草丈の半分くらいの位置で切ります。切る場所は、葉の付いている上で切ります。葉のない所で切ると枝が枯れます。切った後は草花用緩効性化成肥料を株元に撒きます。

鉢植えの場合
用土は赤玉土6腐葉土4に石灰を混ぜた物で植えます。

肥料は、花の後と10月に草花用緩効性化成肥料を与えます。花後の刈込は地植え同様、草丈の半分くらいに刈り込みます。

水遣りは、表土が乾いたらたっぷりやります。

置き場所は、日当りが良く雨のかからない場所がいいですが、水遣りを減らしたいわたしは、雨のかかるところにあります。湿度を苦手としますので、生育が悪いとなれば、直ちに、雨おかからないところへ移動します。

植え替えは、花が咲いたあとすぐに剪定し、植え替えを行うか、又は、10月始め頃に行います。
草花用培養土か、赤玉土と腐葉土を混ぜた物で行います。根鉢を3分の1ほど、株を崩し大きくしたい場合は二回り大きい鉢に、そのままの大きさにしたい時は、以前と同じ大きさの鉢に植えます。植え替えたら肥料を与えます。株姿が悪くなったら挿し木で更新します。鉢土を崩さなければ4月にも鉢増しが出来ます。


ラベンダーのドライフラワーはこれでいいのか失敗なのか・・・
ドライフラワーに適した花穂は花が2つくらい咲いたころが良い・・・と何かで読んだ記憶があり、そのようにしていますが、2ヶ月3ヶ月たつうち蕾がボロボロ落ちます。

咲いたものをとドライフラワーにしても、やっぱり蕾が落ちます。花の時期が梅雨の時期と重なり、すぐに乾燥しないのがいけないのか、一年中花が落ちないドライフラワーを作ることが出来ません。少量ずつつるす場所を変えても、結果は同じです。

花が早く咲くイングリッシュラベンダーではうまくいくのでしょうか。しかし、イングリッシュラベンダーは、湿度の高い夏に弱く、私は3年目の夏に枯らしてしまいました。挿し木を繰り返して草花のように扱うしかないのでしょうか。

何はともあれ、今年はずっと憧れていたフレンチラベンダーも加わりました。今回の挿し木が順調に育つと、以前のようにアレンジに使ったりドライフラワーにして、こぼれた蕾は袋に入れて、花の無い時期も香りをたのしむことができます。

鬼が笑うかもしれませんが、来年が楽しみです。

コリもせずドライに挑戦し続けています

挿し木したラベンダーも4年目に入りたくさん花を付けました。こりもせずドライフラワーも作りました。ドライフラワーについての記事も書きました。記事は「ラベンダー【ラバディン'グロッソ'】のドライフラワーを作りました」です。ご覧になって下さい。

挿し木は元気よく生育中
20180608ラベンダーグロッソ
5月3日に挿し木したラベンダーはこんなに根が張りました。暖かいと根が張るのも早いですね。植え替えしたいのですが、6月から猛暑で躊躇しています。白い根が確認できたので水肥を2度、その後、緩効性化成肥料を6粒やりました。とても元気に生育しています。

鉢のラベンダーも元気
20180610ラベンダーグロッソ
整枝した鉢のラベンダーも良く咲きました。挿し木の時に蕾を整理して減った分栄養が行き渡ったのかもしれません。

当たり前ですが、鉢植えの植物は、鉢の中の鉢の中の環境を良くして、根が健康であることが良い花を咲かせるポイントですね。

20180611ラベンダーの花
花穂は切って、ドライフラワーにしました、たくさん咲いた後に採ったので、乾く度花が落ちてしまいます。いつものドライフラワーです。


ラベンダーについては、「NHK 趣味の園芸」でも取り上げられていて、ポプリの作り方など詳しく説明されています。

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