さむい・・・なのにお気に入りの帽子を無くしてしまった・・・

というわけで、簡単に編めて、ちょっとこじゃれた編み込み模様の帽子を作ることにしました。
木枯らしの吹くとき手作りの帽子でお出かけ・・・なんて素敵ですよね。
帽子
模様が沢山あって難しそうですが、実は全部メリヤス編みで、表の模様だけ見て編めばよいので、簡単です。編地も二目ずつ色を変えているので糸を休ませるときも均一になり出来上がりが一定になりやすいです。しかも、2段ずつ糸を変えているので、段数マーカーなしでも段数が数えやすいです。
帽子裏側
▲これが裏側の編地。どうです、均一になっていますね。特別な技術や経験がなくても編むことが出来る帽子です。しかも、1週間で編めてしまいます。

帽子の作り方
材料
材料
▲今回使用した材料です。
左から・・・中細毛糸(茶1個、チャコールグレー、ピンク)、棒針3号5本、1号5本、タコ糸約30㎝、かぎ針3号、とじ針中細用、編み機などの抜き糸3.5m、マーカー

糸は、少しずつ残った中細です。
タコ糸は、帽子のてっぺんを絞る時に使います。編んでいる毛糸で上手に絞ることが出来る方は必要ありません。
編み機などで使う抜き糸は滑りがよく、作り目などをして編み始めたものを解くとき絡まることがなく軽く抜き取ることが出来ます。最初の編みはじめの時、編地がねじれていないか注意しても中々ねじれが止まりませんが、抜き糸を使うことによってねじれなしですいすい編むことが出来ますし、一定の強さで編めるので、中細の糸で編む時にはよく使います。必ずなければ作れないものではありません。

作り方
ゲージを取ります
ゲージ
地色(茶色)で30目作り目をした後10段編み、次に模様を編んでいきます。模様は12段ひと模様で、2組くらい編んだらさらに地色で10段くらい編んで伏せ綴じして、縦5cm横5cmの目数段数を数えて、10㎝角の大きさを計算します。
作りたい帽子の大きさをゲージから割り出します。

最初は、手が慣れていなくて、しかも単純ミスで目数を16目オーバーで編んでしまい、腹巻みたいになってしまいました。このままスヌードもありかと思いましたが、帽子が欲しかったので、
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改めてゲージ通りにきつめに編み直しました。
ちょっと面倒ですが、ゲージは作る作品によってちゃんと取り、ゲージ通りに編むことを学びました・・・
いつも学習するのが遅いですが、毎回、せっかちに早く終わらせようと考えてしまいます。

帽子の大きさ
私の作った帽子は頭周り46㎝で作りました。私の頭周りは54cmで、野外で写真を撮ったりしたときにずれないようにカチッと作りました。とってもピッタリで大満足の出来です。
頭周り56cmの息子はちょっときついと言いました。模様は4目ひと模様になっています。頭のサイズに合わせて目数を増やしていくと良いです。2目ゴム編みも4目ひと模様ですので、模様編みと同じ目数編みます。
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編み模様と減らし目
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▲編み模様です。〇印がチャコールグレー、×印がピンク、何も印が無い所は茶色の毛糸です。
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▲減らし目の記号図です。編み糸は、すでに編んだ下の模様と同じになるようにします。

編み始めます。
抜き糸をつかって編みます
1、別糸で144目作り、輪にして6段ほど編みます。最初ねじれがないかとても慎重にしますが、今回の編み方は最初のねじれは気にせず、2段目のねじれをなくすように修正すればいいです。この編み方の最大の利点です。編み終わったら糸を10㎝位残して切ります。

2、次に抜き糸で1段編みます。

抜き糸がない時は、別糸で鎖目144目編んで、編み糸(茶色の糸)で144目拾います。編地がよれないよう平らな所に置いて確認したら模様編みを始めます。ゴム編みをするときは、別糸をほどきながら棒針に144目移し編みます。
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平らな所に置いてよれていないか確認します。

3、いよいよ帽子を編んでいきます。
3段目のチャコールグレーの糸は地色茶色の糸に結んで模様を編み始め編み終わったら、最初の糸に結んで5㎝位残して切ります。次にピンクはグレーの糸に結んで編み始めます。このようにすると、始めて編む人も糸がズルズル抜けて編み目が大きくなるということもなく編むことが出来ます。
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▲ピンクで6段ほど編んだのが下編み、クリーム色が抜き糸で、1段だけ編んでいます。
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▲グレーの糸は最終的には編地に針で巻き込んで隠してしまいます。ピンクの糸は、グレーの糸を編むときも切らずに休ませます。

4、減らし目は38段目から行います。減らす場所は6カ所。編み始めから12目の所にマーカーで印をつけ残り5個を24目ごとにマーカーをつけます。
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マーカーを付けたところ。減らし目の場所は全部で6ヶ所になります。
▼減らし目をするところ。
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右の糸を中央の糸の下になるように入れ替えた後に左側の目も同時に編みます。
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3目同時に編んだところ。模様は、下の段の模様を見ながら、縦の模様の列が同じになるようにして糸を変えていきます。

5、最終段12目になったら、タコ糸を通して裏返し、目が落ちていないかどうか確認したら、きっちりと縛ります。
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▲帽子の裏側です。タコ糸を引き締めて3度固結びをしてきりまた。編み糸のピンクも茶色も一度裏に結んで編地の後ろ側に針で巻き込んで処理しました。
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▲帽子表てっぺん側です。綺麗な6角形です。亀甲模様をイメージしました。縁起がいい・・・かもしれない。

6、二目ゴム編みを編みます。
抜き糸で編んだところの目を144目拾います。
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3号針4本に36目ずつ取れば数えやすいです。
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丁寧に拾っていきます。
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全部すくい終わったら、抜き糸を抜いていきます。急がず5目ずつくらい抜きます。
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抜き糸を抜くと、こんな感じに仮り編みした毛糸が取れます。
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全部取れました。二目ゴム編みの開始です。針は1号針に持ち替えて編みます。二目ゴム編みはうらに折り曲げて二重にしますので編むのは表を見ながら編んでいきます。折り曲げた状態で3.5㎝にしたかったので32段8㎝編みました。

7、編み終わったら裏返してメリヤス綴じをします。
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まず、マーカーで36目ずつの所に印をつけます。棒針に36目ずつ取りましたから、それをたどっていくといいです。夢中になってとじているとずれたことに気が付かないので、このようにして印をつけると早めに修正が出来ます。リブ模様になっているので間違いもしにくいと思いますが、私はしっかり間違えてしまいました。
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▲メリヤスとじ。ピンクの糸で分かりやすくとじてみました。あまりきつくとじないように気を付けます。

とじ糸は2m50㎝くらい必要ですが、実際2m以上の糸でとじていると腕も疲れて大変だし糸もよれるので、1m30㎝くらいに切って、途中足りなくなったら足します。
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新しい糸は2~3目とじたら、前の糸と結ぶと糸の結び目が引っかかったりすることもないので、この方法でやっています。結んだ糸は最終的には編地に巻き込んで処理します。

8、完成です。
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あの腹巻みたいなものもあわせて丁度一週間で編みました。テレビを見ながら、洗濯の合間に、少しずつ編んで、完成しました。
輪にして編むので表だけを見て編むことが出来、段数も模様が2段ずつという単純な構造なので、あっと言う間にできました。

今度は残り糸ではなく、新しい糸を買って、大物にチャレンジしたいです。


帽子とは関係ない話ですが・・・
手が荒れていると、毛糸が引っかかり段数や目数を数える時、何度も数え直しをします。編み物大好きですが、冬は手荒れの季節でもあり、いつも困るところです。

息子の友達にべたつかないクリームがあると聞いて、それを使ってみました。
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ロート製薬から出ているハンドクリーム「薬用ハンドベール」です。
使い心地はというと、手がべとついて棒針が扱いにくくなるかと思いましたが、そんなことは全くなく、ガッサガサの手が、カサカサくらいになり、毛糸が引っかかりにくくなりました。今では編み物の前に少量つけてしっかり伸ばしてから編み物をしています。とても快適です。
まだまだ若い息子は「別に・・・」と言っていましたが、私にとって、編み物をする時の強い味方です。素晴らしいアイテムをゲットしました。

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