庭にトゲトゲの植物が生えています。子供の頃に憧れていたアザミだと思って大切に育てました。大きくなって花を咲かせました。咲いた花を見て、アザミとは全く別の植物であったことを知り、大変がっかりしました。
オニノゲシ3月Canon Powershot G7X Mark2
このトゲトゲ植物はオニノゲシといいます。 

同じ形状の花が咲く植物で、ノゲシと言う植物があります。棘以外は花や草姿はよく似ています。
ノゲシ3月Canon Powershot G7X Mark2
ノゲシです。

ノゲシオニノゲシの違いは、ノゲシとはどんな植物で、なぜオニノゲシは、オニという文字が頭についているんでしょうか。 

ノゲシとオニノゲシの生活
どこにでも見られるとても丈夫な雑草です。どちらも菊科の植物で、植物図鑑には、どちらも食料になると書いてありました。オニノゲシの棘を見て食料にしようと考えた人は凄い。

茎を折ると白い液が出ます。
ノゲシの茎と白樹液Canon Powershot G7X Mark2
ノゲシの茎を切ったところ
茎は空洞になっています。茎が緑色のものと赤色のものがありますが、なぜ変化するのかわからないそうです。子供のころは緑色の茎しか見たことが無かったので、栄養失調かと思いましたが、肥料のよくきくところもそうでない所も赤い茎になっています。庭では赤い茎ばかり見ます。遺伝かなぁ…と想像しているところです。

花は、タンポポに似ています。
IMG_7696Canon Powershot G7X Mark2
ノゲシの花。オニノゲシも似た花を咲かせます。
オニノゲシの花Canon Powershot G7X Mark2
オニノゲシの花4月

タンポポと違うところは、タンポポは、一本の茎から一個の花が咲き、ノゲシは、枝分かれした先にたくさんの花を咲かせます。

タンポポの花Sony a6000 by Yukey
タンポポは株の根元から花茎をのばし1本に一つの花を咲かせます。

ノゲシの花の付き方Canon Powershot G7X Mark2
ノゲシは、枝分かれした頂点にたくさんの花を付けます。

種は、綿毛を持ち、風で飛んで、広範囲に拡散します。
庭のたんぽぽSony a6000 by Yukey
こちらはたんぽぽの綿毛です。このような綿毛を付けて種を風で遠くまで運びます。タンポポは花が咲いた後種を遠くに飛ばすために更に茎をのばし、約30センチくらいの高さになるのもあります。

それに比べノゲシは草そのものが80センチから1メートルの高さに成長し、花を咲かせ種を飛ばします。
ノゲシの種
ノゲシの綿毛、高い位置で種を飛ばします。

ノゲシもオニノゲシも、抜くとき、簡単に茎が折れます。地上部を取っても、根に近い部分に芽があれば、また勢い良く伸びてきます。
3月に地上部だけちぎったノゲシCanon Powershot G7X Mark2
3月半ばに地上部だけとったノゲシは、暖かくなって再び芽を出しました。踏まれる場所ですが、一心に茎をのばし花を咲かせようとしています。

蕾は、抜いた後でも咲いて種をつけます。完全に無くしたい時は、根から抜いて蕾もゴミに出すと、とりあえず、自分の庭で繁殖することを防げます。

生えてくる場所は、日向から日蔭まで
西向きの田んぼの土手にタンポポとノゲシCybershot P100 by Yukey
どこにでも芽を出します。日当りが良ければなお喜ぶ草たちです。写真はタンポポとノゲシです。

私のノゲシの記憶
子供の頃見たのはノゲシの方です。遊んでいてすりむいたりすると、ノゲシのこの白い液をすり傷につけました。良いのか悪いかわかりませんが、さほどでもない傷の時はよくぬっていました。

ノゲシの葉は、食料にもなり、時々食べました。牛も大好きな草、ノゲシをお土産に持って帰ると、牛が喜んで食べていました。

ノゲシとオニノゲシの違い

オニノゲシは外来種です。
花の咲く期間が違います
ノゲシは春から夏にかけて、オニノゲシは、春から秋まで。
葉の形状が違います。
見比べると、ノゲシはマットな質感でトゲがあるように見えますが、さわっても痛くありません。オニノゲシは、葉にツヤが有り、トゲが鋭く痛いです。
葉のつき方が違います。
ノゲシの葉の付き方
ノゲシの葉Canon Powershot G7X Mark2
ノゲシの葉は葉の付け根が切れて下に向いています。
ノゲシのは2Canon Powershot G7X Mark2
ノゲシの葉

オニノゲシの葉の付き方
オニノゲシの葉Canon Powershot G7X Mark2
葉の付け根がくるりと円を描くようについています。
オニノゲシのは2Canon Powershot G7X Mark2
オニノゲシの葉
葉や茎に目を近づけて注目するとなんと美しい形状をしているんでしょう。新緑がみずみずしい美しい植物だなと思いました。でも抜きますけど・・・

ノゲシもオニノゲシも同じキク科の植物で、性質も花の形も全て似ているが、葉の鋭い棘がオニと呼ばれた元になったのだと思いました。

ノゲシもオニノゲシも似た場所に芽を出します。大きな違いは、葉のトゲが鋭いのがオニと覚えておけば間違いありません。

ノゲシはなぜケシという名前?

ケシと名前がついているので、庭のヒナゲシにも注目してみます。 
一説には、ノゲシの茎を折ると、ケシのような白い液体が出るから「野のケシ」と言われます。

ヒナゲシは、白い液が出るのか切ってみました。
ひなげしの茎Canon Powershot G7X Mark2
出ました。ハサミの先が切った茎です。

名前のもとになっているのはヒナゲシではなく、グビジンソウのことだと思うのですが、しかし、いくらなんでもそれだけで、ケシというお名前を授けるとは、グビジンソウのような優雅な花を期待してしまいます。

関係ない話ですが、このヒナゲシは、私が植えたものではなく、100メートル離れたヒナゲシ畑から飛んできたものです。風の強かった翌年は特に多くの発芽を見ます。
ひなげし2Canon Powershot G7X Mark2
庭の西側南側にたくさん芽が出ました。4月、抜き残しが蕾を付け始めています。

小さく軽い例えを 「ケシ粒のような」と言いますが、ノゲシもオニノゲシも、ヒナゲシも、風を利用し、広範囲に種を撒き、生き残る最高の場所を見つけ、さらに生息地を広げる。それだけ生きる知恵がある植物とも言えます。

因みに、私の憧れていたアザミは、オイランアザミといい、草丈80センチくらいの大型のアザミで、琉球方面に生息し、こちらでは見ないものだとわかりました。 

身近な植物に焦点を当てて見るのも面白い発見がありますね。 

参考にした図鑑…学研版 「学習科学図鑑 野外植物」 

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