ずんぐりとした体にオレンジ色の足とくちばし、都会の暮らしにも田舎暮らしにも適応する賢い鳥。
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ムクドリ(椋鳥)
20160301椋鳥雌photo by Yasunosukey(Sony a6000)
食事・・・木の実、果実、昆虫など
住処・・・公園、林、開けた丈の低い草地、芝地など
留鳥・・・茨城県で
全長・・・24cm
繁殖・・・春から夏。以前は大きな木の洞などに巣を作り繁殖していましたが、最近大きな木が少なくなってきたため、人家の屋根裏や巣箱なども利用する。
20160301ムクドリphoto by Yasunosukey(Sony a6000)
ムクドリの番(つがい)。上が雌、下が雄のムクドリ。雌の腹は雄の腹より色が薄いのが分かります。
私はムクドリは同じ色をしていると思っていました。「くらべてわかる野鳥」を見て、初めてムクドリが雄と雌の体色が違うことが分かりました。

くらべてわかる 野鳥


椋鳥は、草丈の低い草地や芝地を好み、二足歩行で地上を歩き餌を探します。
昼間は番(つがい)で行動し、繁殖を過ぎると、家族単位で行動し、秋に向かうに従い、集団の数が増していきます。夜は集団でねぐらに帰ります。10月ごろには電線などに並んでとまり、まとまったら一斉にねぐらに向かいます。
ムクドリの集会Cyber-shot WX70
夕方の集会の様子。
集会が始まり塒に向かうまでずっーとキュルキュル、チュルチュルお喋りをし続けます。集会の時に、トビなどの猛禽類に狙われることもあります。
20161006トビVSムクドリphoto by Yasunosukey(Sony a6000)
トビvsムクドリ

20161006逃げるムクドリphoto by Yasunosukey(Sony a6000)
逃げるムクドリ
繁殖期には、天敵のカラスを追い払うために夫婦でギーーッギーーッと声を上げてカラスを追い回す姿を見ます。

庭のムクドリ
柿を食べるムクドリCyber-shoto WX70
柿を貪るムクドリ
庭にも番(つがい)で訪れ、芝の上を二足歩行でテクテクと虫を探しています。ミミズや昆虫、蜘蛛、木の実や果実を食べますが、ミカン類は食べません。
ムクドリの名の由来は、椋木に集まる鳥だから椋鳥と呼ばれているとか。椋木は黒い甘い実がなり、鳥たちはその実を好んで食べるそうです。ムクドリも大好きだそうです。
庭にいる時もキュリリ、キュリリ、キョルキョルなどと鳴きます。鳴き声で庭にいることがすぐにわかります。

ムクドリの事情
何年も前の話ですが、お隣の家の屋根裏に巣を作ろうと入り込んだ椋鳥がいました。お隣の方は、夜も昼も、ガサゴソうるさくて寝ていられないということで、なんでも屋さんに頼んでムクドリを屋根裏から追い出してもらいました。その後、野鳥が入り込まないよう補修をなさいました。ムクドリに入られた隣の方もお気の毒でしたが、住宅難のムクドリも大変だなぁと思いました。

都会に大きな木がなくなり、巣を作れなくなったムクドリたちは、街路樹を塒(ねぐら)にし、ビルの隙間に巣を作り繁殖をしたり、また、ひらけた郊外では、猛禽類に狙われるため、猛禽類から逃れるように都会にやってくることもあるのだとか。
都会は、色々な生命が安全に、しかも住みやすい場所なのかもしれないと思いました。

ムクドリの生活や食事、繁殖など、「名前がわかる野鳥大図鑑」なども参考にしています。

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息子が、東京でムクドリの面白行動を撮ってきました。餌を食べながら時々頭を上げてクカァ~と口を大きく開けるのです。動画もありますのでぜひご覧ください。

次はハクセキレイ(白鶺鴒)について書きます。

私の使っているカメラ



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