植え替えと管理の仕方、それから、これまでの私の失敗をまとめました。
Sony a6000
中型で花付きの良い品種。とても丈夫です。
Sony a6000
咲き始めは濃く終わりごろは色が薄くなる古い型のシンビジウム。新品種かとドキドキしながらもらった人に聞くと「そうなるよ。」とあっさり言われました。それにしても咲き出しの色は深い味わいのある色です。
Sony a6000
淡いグリーンの清楚で美しい花です。花付き抜群です。花芽と同時に葉芽が出ます。花芽と喜んでいるとがっかりします。
品種名;シンビジウム
草丈;バルブから花の上までの高さ約60cm
花数;ピンクは1本に9~13くらいの花を咲かせます。白とチョコレート色はひと茎に20輪くらいです。みんな25年の付き合いの中で名前が分からなくなってしまいました。
生育場所;茨城県北部
5月3日現在最低気温10.8℃。今年こそ、シンビジウムの植え替え頑張ります。何しろ、いつ植え替えしたかも覚えていないくらい、ただ、鉢からはみ出したバルブは、もうこれ以上耐えられませんという悲鳴に似た様子。実際一鉢枯らしてしまいました。
Cyber-shot WX70
今回植え替えをする5鉢は皆こんな感じ
植え替え
用意する物・・・シンビジウム用の用土、ハサミ(刃先を火であぶって消毒した物)、プラスチック鉢、木槌又は金槌、台所の三角コーナーの網(鉢の底に敷く)
手順
1、株を鉢から抜きます。鉢からはみ出した鉢は抜くのが大変です。バルブを持ち、木づちで鉢の縁を軽くトントンと叩けばすぐに抜けます。
2、根の3分の1ほどを切り、枯れたり腐ったりしている根を切り、株の塊で分けます。
Cyber-shot WX70
両側に葉が出ています。真ん中で分けます。根がしっかりしているものはあまりきっちりと根周りを整理しない方が、来年の花付きは良いようです。
私のシンビジウム全部、根はほとんど枯れてスカスカでしたので、すっかり整理して、小さい鉢に植えました。
3、鉢底に網を敷きます。ゴキブリやナメクジ、ムカデなどの侵入を防ぐためです。
4、新しいバルブの出るスペースを開けて植えつけます。割りばしなどで用土をしっかり入れ、最後にトントントンと鉢の脇を叩いて用土を落ち着かせます。
Cyber-shot WX70
5、バケツにためた水に1時間ほどつけて水を吸わせます。
6、植え替え完了。
Cyber-shot WX70
昨日と今日合わせて5鉢植え替えました。根がほとんどなかったので、外の木の陰になる所に置きました。
年間の管理
置き場・・・植え替え後は木陰に置きました。根がほとんどなかったためです。1ヵ月くらいして株が元気になったら、半日直射日光の当たる場所でも管理するつもりです。
肥料・・・植え替え後2週間は肥料を施しません。その後、株が元気そうなら、蘭用の又はバラ用の肥料を、新芽の反対側に置きます。
その後は、2カ月に1度、水肥は2週間に1回の割で、水遣り代わりに、肥料は9月までで、10月以降は肥料分が残らないように、置き肥のカスも取り除きます。
水遣り・・・植え替えした後は2週間くらいやりません。その後、乾いたらたっぷりやります。目安は鉢を持つと軽いので分かります。真夏は、夕方シャワーを浴びせたりします。
花を咲かせるには・・・
芽かき・・・10月を過ぎると早いものでは花芽と葉芽が同時に出るものもあります。この時期の葉芽は、養分を分散させるので芽かきをします。3~4cmくらいに伸びると花芽が丸くふっくらしていて、先の方がフカフカしています。葉芽は鋭角で硬いです。
寒さに当てる・・・気温8度までは外で管理します。寒さに当たらないと花芽を作らないことがあるそうです。
害虫・・・
カイガラムシ・・・葉やバルブと葉の間に付きます。風通しを良くし、家の中に取り込むときは特に注意してみます。ついていたら歯ブラシや、柔らかい布で拭きとります。家の中でけっこう繁殖します。
アブラムシ・・・花芽に付きます。花芽をよく確認して早めに退治します。
ナメクジ・・・花芽を食べます。家の中に取り込むときは、鉢の裏などをよく観察します。
私がやってしまった失敗と原因 それから対処法
葉がだらりと垂れる・・・葉芽を伸ばし過ぎ。養分の分散と日当りの悪さで徒長してしまったのかもしれません。6号鉢ならば、伸ばす新芽は3本とし、他は掻きとる。風通しを良くして日によく当てる。
葉が白っぽくなり、次第に黒くなる。時には黄色っぽい・・・部分的に黒くなるのは葉焼けです。遮光なしで急に太陽にの光に当てると葉焼けを起こすそうです。私は、5月から半日太陽の当たる所で管理しています。時々、焼けて黒くなったり、葉が全体的に黄色っぽいです。黄色っぽいのは栄養失調もあるかもしれません。その時はバルブを確認して、バルブが痩せていたら翌年は十分肥料を施します。
花が咲かない
1、低温にあっていない・・・気温8℃までは外で管理。
2、蕾が黒ずんで枯れる・・・蕾が出てから玄関などに置きっぱなしで急激な温度変化に合わせてしまう。蕾が出てからは20℃前後で管理する。
3、花茎が伸びない・・・水不足。冬でも定期的に水遣りをする。
4、花色がさえない・・・日光不足。蕾が出てから日の当たる所で管理すると花色の発色が良くなる。
株全体が元気が無い。やがて黒ずんで枯れてしまう・・・いろいろ原因があります。カイガラムシやハダニに養分を吸い取られてしまった、高温多湿の真夏に水やり過ぎて鉢内が蒸れていた、逆に水不足で限界を超えてしまったなど。あまりにも暑い時は、日陰に移動したり、直接地面に置かない、株全体と鉢の周りにも散水し、少しでも温度を下げ、株の周りの空気を動かすようにします。
植え替えをしなさすぎで鉢の中の根が枯れてしまうこともあります。適宜、植え替えするようにします。
その他には、時季外れの植え替えなどが考えられます。真夏や休眠期は植え替えするとそのまま枯れることがあります。植え替えは5月から6月の初めまでに済ませます。
シンビジウムの増やし方
株分けの他に、葉の付いていない古いバルブでも増やすことが出来ます。バルブ3個必要です。植えつけや管理の仕方は親株と同じです。花が咲くまで少し時間はかかりますが、小さい鉢で楽しむことが出来ます。新しいバルブの方から新芽が出るので、新芽の出る部分をあけて植えます。
cyber-shot100
2008年3月の様子
草花用の鉢、3号鉢で、花茎1本9個の花が咲きました。翌年はの3本。2年後、バルブが鉢からはみ出した状態で、5本の花茎が上がりました。その後は植え替えをしています。ちなみに猫は4カ月の幼猫です。
古い用土の後処理
古い用土は、鉢底石に利用しています。でも、用土の中には、ムカデやゴキブリ、ナメクジの卵などがあります。熱湯をかけて消毒すれば、安心して使うことが出来ます。
Cyber-shot WX70
古い根や細かい微塵を取り除き、玉ねぎなどのネットに入れます。
Sony a6000
熱湯をかける時、跳ねたお湯で火傷などしないように、駄温鉢などに入れてお湯をかけます。鉢も消毒されますので一石二鳥です。
シンビジウムは蘭入門編
Cyber-shot WX70
シンビジュウムはラン栽培の入門編だともいわれます。しかし、お店で売っているようには咲かせることは難しいです。園芸書通りにもできません。シンビジウムを育てている方から丈夫な苗を、植え替えの時に苗を分けてもらったり、丈夫な品種を見つけ、自分なりの育て方を見つけることが良い花を咲かせる近道だと思います。
でも、園芸店で見る花は魅力ですよね・・・
その他、胡蝶蘭、オンシジウム、シンビジウム、デンドロビウムに関する記事はコチラ
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中型で花付きの良い品種。とても丈夫です。

咲き始めは濃く終わりごろは色が薄くなる古い型のシンビジウム。新品種かとドキドキしながらもらった人に聞くと「そうなるよ。」とあっさり言われました。それにしても咲き出しの色は深い味わいのある色です。

淡いグリーンの清楚で美しい花です。花付き抜群です。花芽と同時に葉芽が出ます。花芽と喜んでいるとがっかりします。
品種名;シンビジウム
草丈;バルブから花の上までの高さ約60cm
花数;ピンクは1本に9~13くらいの花を咲かせます。白とチョコレート色はひと茎に20輪くらいです。みんな25年の付き合いの中で名前が分からなくなってしまいました。
生育場所;茨城県北部
5月3日現在最低気温10.8℃。今年こそ、シンビジウムの植え替え頑張ります。何しろ、いつ植え替えしたかも覚えていないくらい、ただ、鉢からはみ出したバルブは、もうこれ以上耐えられませんという悲鳴に似た様子。実際一鉢枯らしてしまいました。

今回植え替えをする5鉢は皆こんな感じ
植え替え
用意する物・・・シンビジウム用の用土、ハサミ(刃先を火であぶって消毒した物)、プラスチック鉢、木槌又は金槌、台所の三角コーナーの網(鉢の底に敷く)
手順
1、株を鉢から抜きます。鉢からはみ出した鉢は抜くのが大変です。バルブを持ち、木づちで鉢の縁を軽くトントンと叩けばすぐに抜けます。
2、根の3分の1ほどを切り、枯れたり腐ったりしている根を切り、株の塊で分けます。

両側に葉が出ています。真ん中で分けます。根がしっかりしているものはあまりきっちりと根周りを整理しない方が、来年の花付きは良いようです。
私のシンビジウム全部、根はほとんど枯れてスカスカでしたので、すっかり整理して、小さい鉢に植えました。
3、鉢底に網を敷きます。ゴキブリやナメクジ、ムカデなどの侵入を防ぐためです。
4、新しいバルブの出るスペースを開けて植えつけます。割りばしなどで用土をしっかり入れ、最後にトントントンと鉢の脇を叩いて用土を落ち着かせます。

5、バケツにためた水に1時間ほどつけて水を吸わせます。
6、植え替え完了。

昨日と今日合わせて5鉢植え替えました。根がほとんどなかったので、外の木の陰になる所に置きました。
年間の管理
置き場・・・植え替え後は木陰に置きました。根がほとんどなかったためです。1ヵ月くらいして株が元気になったら、半日直射日光の当たる場所でも管理するつもりです。
肥料・・・植え替え後2週間は肥料を施しません。その後、株が元気そうなら、蘭用の又はバラ用の肥料を、新芽の反対側に置きます。
その後は、2カ月に1度、水肥は2週間に1回の割で、水遣り代わりに、肥料は9月までで、10月以降は肥料分が残らないように、置き肥のカスも取り除きます。
水遣り・・・植え替えした後は2週間くらいやりません。その後、乾いたらたっぷりやります。目安は鉢を持つと軽いので分かります。真夏は、夕方シャワーを浴びせたりします。
花を咲かせるには・・・
芽かき・・・10月を過ぎると早いものでは花芽と葉芽が同時に出るものもあります。この時期の葉芽は、養分を分散させるので芽かきをします。3~4cmくらいに伸びると花芽が丸くふっくらしていて、先の方がフカフカしています。葉芽は鋭角で硬いです。
寒さに当てる・・・気温8度までは外で管理します。寒さに当たらないと花芽を作らないことがあるそうです。
害虫・・・
カイガラムシ・・・葉やバルブと葉の間に付きます。風通しを良くし、家の中に取り込むときは特に注意してみます。ついていたら歯ブラシや、柔らかい布で拭きとります。家の中でけっこう繁殖します。
アブラムシ・・・花芽に付きます。花芽をよく確認して早めに退治します。
ナメクジ・・・花芽を食べます。家の中に取り込むときは、鉢の裏などをよく観察します。
私がやってしまった失敗と原因 それから対処法
葉がだらりと垂れる・・・葉芽を伸ばし過ぎ。養分の分散と日当りの悪さで徒長してしまったのかもしれません。6号鉢ならば、伸ばす新芽は3本とし、他は掻きとる。風通しを良くして日によく当てる。
葉が白っぽくなり、次第に黒くなる。時には黄色っぽい・・・部分的に黒くなるのは葉焼けです。遮光なしで急に太陽にの光に当てると葉焼けを起こすそうです。私は、5月から半日太陽の当たる所で管理しています。時々、焼けて黒くなったり、葉が全体的に黄色っぽいです。黄色っぽいのは栄養失調もあるかもしれません。その時はバルブを確認して、バルブが痩せていたら翌年は十分肥料を施します。
花が咲かない
1、低温にあっていない・・・気温8℃までは外で管理。
2、蕾が黒ずんで枯れる・・・蕾が出てから玄関などに置きっぱなしで急激な温度変化に合わせてしまう。蕾が出てからは20℃前後で管理する。
3、花茎が伸びない・・・水不足。冬でも定期的に水遣りをする。
4、花色がさえない・・・日光不足。蕾が出てから日の当たる所で管理すると花色の発色が良くなる。
株全体が元気が無い。やがて黒ずんで枯れてしまう・・・いろいろ原因があります。カイガラムシやハダニに養分を吸い取られてしまった、高温多湿の真夏に水やり過ぎて鉢内が蒸れていた、逆に水不足で限界を超えてしまったなど。あまりにも暑い時は、日陰に移動したり、直接地面に置かない、株全体と鉢の周りにも散水し、少しでも温度を下げ、株の周りの空気を動かすようにします。
植え替えをしなさすぎで鉢の中の根が枯れてしまうこともあります。適宜、植え替えするようにします。
その他には、時季外れの植え替えなどが考えられます。真夏や休眠期は植え替えするとそのまま枯れることがあります。植え替えは5月から6月の初めまでに済ませます。
シンビジウムの増やし方
株分けの他に、葉の付いていない古いバルブでも増やすことが出来ます。バルブ3個必要です。植えつけや管理の仕方は親株と同じです。花が咲くまで少し時間はかかりますが、小さい鉢で楽しむことが出来ます。新しいバルブの方から新芽が出るので、新芽の出る部分をあけて植えます。

2008年3月の様子
草花用の鉢、3号鉢で、花茎1本9個の花が咲きました。翌年はの3本。2年後、バルブが鉢からはみ出した状態で、5本の花茎が上がりました。その後は植え替えをしています。ちなみに猫は4カ月の幼猫です。
古い用土の後処理
古い用土は、鉢底石に利用しています。でも、用土の中には、ムカデやゴキブリ、ナメクジの卵などがあります。熱湯をかけて消毒すれば、安心して使うことが出来ます。

古い根や細かい微塵を取り除き、玉ねぎなどのネットに入れます。

熱湯をかける時、跳ねたお湯で火傷などしないように、駄温鉢などに入れてお湯をかけます。鉢も消毒されますので一石二鳥です。
シンビジウムは蘭入門編

シンビジュウムはラン栽培の入門編だともいわれます。しかし、お店で売っているようには咲かせることは難しいです。園芸書通りにもできません。シンビジウムを育てている方から丈夫な苗を、植え替えの時に苗を分けてもらったり、丈夫な品種を見つけ、自分なりの育て方を見つけることが良い花を咲かせる近道だと思います。
でも、園芸店で見る花は魅力ですよね・・・
その他、胡蝶蘭、オンシジウム、シンビジウム、デンドロビウムに関する記事はコチラ