Tシャツの帽子がとても簡単にできて、しかもおしゃれだったので、もっと作りたくなりました。Tシャツで帽子を作った時に失敗したところを、自分なりに工夫しました。布は、洋裁をやっていた妹が送ってくれた、服を作った残り布です。
ダイヤ柄の帽子

材料
ニットの生地・・横62.5cm×縦55cm、ニット用ミシン糸、ミシン針11号、仕付け糸、ポンポン用の毛糸
縫う前の下準備
厚手で、コートなどを作るニット生地です。長い間しまってあったので汚れた手触りになっていました。洗ってアイロンを当て、地直ししました。
アイロンは、高温で当て布をしてスチームをし、浮かしながら短時間あてました。スチームが付いていないアイロンの場合、清潔なタオルを水に濡らし、固く絞って当て布の代わりに使います。アイロンは、生地の状態を見ながら短時間で仕上げます。
作り方
1、横62.5cm×縦55cmにカットしたら、ほつれ止めにジグザグミシンを掛けます。等分に印をつけておきます。
ミシン目・・・ふり幅6.5ミリ、縫い目2ミリ
2、生地を中表に、縫い代1.2cmで縫います。図1左側
針目は3ミリ
図1

3、筒形になったものを、図1右側のように、表地を表にし、頭の入る所が輪になるよう半分に折り、印を合わせて二枚同時に、出来上がり線より2ミリ外側をミシン掛けします。
図Ⅱ

4、布の表側には印が見えなくなっています。図Ⅱ左側のように、仕付け糸などで印を縫いつけます。印は長めに、両端は玉結びをしないで長めに出しておくと、後で印糸を取るのが簡単です。
5、図Ⅱの右図の星印の所を、ニット用ミシン糸を二本どりで、縦に3cmくらいしっかりと仮綴じをします。こうすると、中心がずれずに済みます。また、ミシン糸を使うことによって、仕付け糸がわずかに残った時でも目立たずに済みます。仮綴じしたミシン糸は、帽子が出来上がったら抜きます。

シャツの帽子は、出来上がり線より外側に仕付けをしました。ミシンで縫った後に仕付け糸まで縫い込んで取りにくくなることを嫌って。後でこのずれに気付きました。
6、印通りにたたんでしつけをして、ニット用ミシン糸2本どりで細かく半返し縫いをします。生地は8枚を縫うことになります。厚みが1.8cmになりますので、ミシンで縫うことが出来ません。縫う時、針を直角に入れるようにします。
7、裏返して出来上がりです。

生地がしっかりしているので、直線縫いで簡単に縫うことが出来ました。ポンポンの飾りを作ってつけると、さらにエレガントになります。

ポンポンの作り方
ハマナカの中細毛糸。30年前のもので、ニットアンサンブルを作った残りの毛糸です。指に巻き付けて作りました。糸はざっくりと切り、シャギー感を出しました。
左から、4本指・200回巻き・直径7.5cm、二本指・100回巻き・直径4cm、3本指・100回巻き・6cm。帽子についているのは、3本指に巻いた直径6センチの物です。この大きさが一番いい感じでした。
ダイヤ模様の帽子を作る前に
まず、仮縫いをしてみました。
鏡の前で見てみると、まるで帽子をかぶったモアイ像。ぬぬぬぬ・・・がっかりしてそのまま首まで引き下ろすと、スヌードにぴったり。とてもステキ!!スヌードにしようか・・と、思いかけているところへ長男登場。かぶってもらうと、とてもいい帽子になりそうな感じです。取りあえず作って見ることにしました。出来上がったらいい感じになりました。出来上がらないとわからないのもあるから不思議です。
バラの模様のニット帽

材料
ニット生地・・・横60cm×縦66cm(端切れなので、この生地の場合横60cm×縦48cmと横60cm×縦20cmを縫い合わせて作りました)、ニット用ミシン糸、針11番、仕付け糸、生地を押さえつけるおもりなど

この生地は、ダイヤ柄の物と違い、とろんとして肌に馴染みの良い柔らかな生地でした。それで、よく布目を確かめて切らないといけませんでした。家にあるおもりになるものを生地に置いて慎重に切りました。

作り方
手順は、ダイヤ柄の帽子と大体一緒です。違う所は、生地が一枚で取れなくて、二枚を縫い合わせなくてはならないこと。それで、縫い目をどう処理するか、考えたところと、帽子のてっぺんのひだが6個に増えたことが違う所ですが、基本は同じです。
1、まず、布端にほつれ止めのジグザグミシンをかけます。
振り幅6.5ミリ、縫い目2ミリ
なんと、柔らかいニットは、横地にジグザグミシンをかけるとき、伸びまくることを初めて知りました。そのために針目が落ちたりして何度か後戻りしてかけなおしました。

ジグザグミシンは、ほつれ予防にかけました。そのためにはしっかりとかかっていないと役目を果たしません。生地に余裕があったら、縫い代より大きめに切り、縫い代に沿ってジグザグミシンをかけ、後で余分な端を切り落とす方法がいいのではないかと思いました。縦地は問題なくジグザグミシンをかけることができました。
2、縦20cmと縦48cmの布を中表に縫い合わせます。縫い代を開いて、縫い代がゴロゴロしないよう見ごろにまつります。60cm×66cmの布が出来ました。縦を中表に縫います。66cmの筒型に縫いあがりました。縦も縫い代を開いてまつっておきます。
3、図Ⅲを参照にしてください。半分に表に折り、印通りに合わせ、2枚をミシンで出来上がり線より2ミリ外側を縫いとめます。継ぎ目が表側にならないように、内側にくるようにして縫い進めます。
図Ⅲ

4、印を糸でつけます。

印は長めに、両端は玉結びにせず長めにします。後で抜きやすくなります。
5、同じ印を合わせて、ニット用ミシン糸を2本どりで、縦に3cmくらいしっかりとしつけておきます。ニット用糸で仮止めするのは、後でわずかに残った場合でも目立たないからです。印どうしを仮止めしたら、図Ⅲ右側のようにひだをたたみ、わきをしっかりとしつけて動かないようにし、頂点部分も仮縫いをします。

こんな風に幾重にもしつけた後で、縫います。これくらいしっかりしつけておくと、チョー初心者の私でも、てっぺんがずれたりすることはありません。
6、しつけをしたてっぺん部分は、生地の厚みが1.5cmになって、ミシンの抑え金に入らなくなったので手で縫いましたす。細かく返し縫をします。針は直角に入れます。

7、裏返して出来上がりです。
この帽子、素材といいい、雰囲気といい、本当に好きです。かぶる時は、髪を出さないと老けて見えるので、ショートカットにしようと思っていた髪ですが、やめます。
この帽子が出来上がったことにより、ダイヤ模様の帽子がスヌードになる日も近いでしょう。

ポンポンを付けようと思いましたが、この帽子には必要ないなと思いました。帽子だけで華があります。
ポンポンの作り方
ハマナカ毛糸中細を三本指に巻いていきます。順番は、黒30回・紺10回・黒10回・赤10回・黒10回・ベージュ10回・黒10回・灰色10回・黒10回・黄10回・緑(並太)5回・黒20回の順番で計130回巻いていき、2本どりの黒糸で中央をきつく縛り、反対側にもう一度しばったあと、ハサミでカットして形を整えます。
今回の帽子づくりの成功の理由は・・・
1、帽子を本縫いする前に仮縫いをして当ててみることは、大きさなどのチェックになるので、有効だと思いました。
2、仮縫いといえども、きっちりと行うことが良い作品を生むことだと思いました。
チョー簡単ニット帽で防寒しながらおしゃれを楽しもう!!
ニット生地で作る帽子は、せっかちさんにぴったりの帽子だと思います。何たって1日でできちゃいます。また、ポンポンだけで雰囲気が随分違います。ニット生地が、家庭用の、普通のミシンで簡単に縫えることや、短時間で仕上がることが分かって驚きでした。
この帽子を作るきっかけを与えてくれたのがブティック社の「手作りしたい帽子」です。この本は、初心者にも分かりやすくできていて、接着芯やその貼り方も解説されています。好きだった服、思い入れのある端切れなどが、再び唯一無二の存在になっていくのは嬉しいものです。もっともっと手作りを楽しみたいです。
初めて作った帽子について「こんな帽子が欲しかった自分で作る布の帽子」に書きました。そちらもご覧ください。
最初の帽子は、本のそのままをうつして作ったので、型紙とかは載せることが出来ませんでしたが、今回のこのページは、自分で作りましたので、型紙を書いて載せました。私の頭周りのサイズは54cmですが、頭周り59cmの夫もかぶることが出来ますので、そのままでもいいし、小さく仕立ててもいいと思います。仮縫いをして当ててみることをお忘れなく。
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ダイヤ柄の帽子

材料
ニットの生地・・横62.5cm×縦55cm、ニット用ミシン糸、ミシン針11号、仕付け糸、ポンポン用の毛糸
縫う前の下準備
厚手で、コートなどを作るニット生地です。長い間しまってあったので汚れた手触りになっていました。洗ってアイロンを当て、地直ししました。
アイロンは、高温で当て布をしてスチームをし、浮かしながら短時間あてました。スチームが付いていないアイロンの場合、清潔なタオルを水に濡らし、固く絞って当て布の代わりに使います。アイロンは、生地の状態を見ながら短時間で仕上げます。
作り方
1、横62.5cm×縦55cmにカットしたら、ほつれ止めにジグザグミシンを掛けます。等分に印をつけておきます。
ミシン目・・・ふり幅6.5ミリ、縫い目2ミリ
2、生地を中表に、縫い代1.2cmで縫います。図1左側
針目は3ミリ
図1

3、筒形になったものを、図1右側のように、表地を表にし、頭の入る所が輪になるよう半分に折り、印を合わせて二枚同時に、出来上がり線より2ミリ外側をミシン掛けします。
図Ⅱ

4、布の表側には印が見えなくなっています。図Ⅱ左側のように、仕付け糸などで印を縫いつけます。印は長めに、両端は玉結びをしないで長めに出しておくと、後で印糸を取るのが簡単です。
5、図Ⅱの右図の星印の所を、ニット用ミシン糸を二本どりで、縦に3cmくらいしっかりと仮綴じをします。こうすると、中心がずれずに済みます。また、ミシン糸を使うことによって、仕付け糸がわずかに残った時でも目立たずに済みます。仮綴じしたミシン糸は、帽子が出来上がったら抜きます。

シャツの帽子は、出来上がり線より外側に仕付けをしました。ミシンで縫った後に仕付け糸まで縫い込んで取りにくくなることを嫌って。後でこのずれに気付きました。
6、印通りにたたんでしつけをして、ニット用ミシン糸2本どりで細かく半返し縫いをします。生地は8枚を縫うことになります。厚みが1.8cmになりますので、ミシンで縫うことが出来ません。縫う時、針を直角に入れるようにします。
7、裏返して出来上がりです。

生地がしっかりしているので、直線縫いで簡単に縫うことが出来ました。ポンポンの飾りを作ってつけると、さらにエレガントになります。

ポンポンの作り方
ハマナカの中細毛糸。30年前のもので、ニットアンサンブルを作った残りの毛糸です。指に巻き付けて作りました。糸はざっくりと切り、シャギー感を出しました。
左から、4本指・200回巻き・直径7.5cm、二本指・100回巻き・直径4cm、3本指・100回巻き・6cm。帽子についているのは、3本指に巻いた直径6センチの物です。この大きさが一番いい感じでした。
ダイヤ模様の帽子を作る前に
まず、仮縫いをしてみました。
鏡の前で見てみると、まるで帽子をかぶったモアイ像。ぬぬぬぬ・・・がっかりしてそのまま首まで引き下ろすと、スヌードにぴったり。とてもステキ!!スヌードにしようか・・と、思いかけているところへ長男登場。かぶってもらうと、とてもいい帽子になりそうな感じです。取りあえず作って見ることにしました。出来上がったらいい感じになりました。出来上がらないとわからないのもあるから不思議です。
バラの模様のニット帽

材料
ニット生地・・・横60cm×縦66cm(端切れなので、この生地の場合横60cm×縦48cmと横60cm×縦20cmを縫い合わせて作りました)、ニット用ミシン糸、針11番、仕付け糸、生地を押さえつけるおもりなど

この生地は、ダイヤ柄の物と違い、とろんとして肌に馴染みの良い柔らかな生地でした。それで、よく布目を確かめて切らないといけませんでした。家にあるおもりになるものを生地に置いて慎重に切りました。

作り方
手順は、ダイヤ柄の帽子と大体一緒です。違う所は、生地が一枚で取れなくて、二枚を縫い合わせなくてはならないこと。それで、縫い目をどう処理するか、考えたところと、帽子のてっぺんのひだが6個に増えたことが違う所ですが、基本は同じです。
1、まず、布端にほつれ止めのジグザグミシンをかけます。
振り幅6.5ミリ、縫い目2ミリ
なんと、柔らかいニットは、横地にジグザグミシンをかけるとき、伸びまくることを初めて知りました。そのために針目が落ちたりして何度か後戻りしてかけなおしました。

ジグザグミシンは、ほつれ予防にかけました。そのためにはしっかりとかかっていないと役目を果たしません。生地に余裕があったら、縫い代より大きめに切り、縫い代に沿ってジグザグミシンをかけ、後で余分な端を切り落とす方法がいいのではないかと思いました。縦地は問題なくジグザグミシンをかけることができました。
2、縦20cmと縦48cmの布を中表に縫い合わせます。縫い代を開いて、縫い代がゴロゴロしないよう見ごろにまつります。60cm×66cmの布が出来ました。縦を中表に縫います。66cmの筒型に縫いあがりました。縦も縫い代を開いてまつっておきます。
3、図Ⅲを参照にしてください。半分に表に折り、印通りに合わせ、2枚をミシンで出来上がり線より2ミリ外側を縫いとめます。継ぎ目が表側にならないように、内側にくるようにして縫い進めます。
図Ⅲ

4、印を糸でつけます。

印は長めに、両端は玉結びにせず長めにします。後で抜きやすくなります。
5、同じ印を合わせて、ニット用ミシン糸を2本どりで、縦に3cmくらいしっかりとしつけておきます。ニット用糸で仮止めするのは、後でわずかに残った場合でも目立たないからです。印どうしを仮止めしたら、図Ⅲ右側のようにひだをたたみ、わきをしっかりとしつけて動かないようにし、頂点部分も仮縫いをします。

こんな風に幾重にもしつけた後で、縫います。これくらいしっかりしつけておくと、チョー初心者の私でも、てっぺんがずれたりすることはありません。
6、しつけをしたてっぺん部分は、生地の厚みが1.5cmになって、ミシンの抑え金に入らなくなったので手で縫いましたす。細かく返し縫をします。針は直角に入れます。

7、裏返して出来上がりです。
この帽子、素材といいい、雰囲気といい、本当に好きです。かぶる時は、髪を出さないと老けて見えるので、ショートカットにしようと思っていた髪ですが、やめます。
この帽子が出来上がったことにより、ダイヤ模様の帽子がスヌードになる日も近いでしょう。

ポンポンを付けようと思いましたが、この帽子には必要ないなと思いました。帽子だけで華があります。
ポンポンの作り方
ハマナカ毛糸中細を三本指に巻いていきます。順番は、黒30回・紺10回・黒10回・赤10回・黒10回・ベージュ10回・黒10回・灰色10回・黒10回・黄10回・緑(並太)5回・黒20回の順番で計130回巻いていき、2本どりの黒糸で中央をきつく縛り、反対側にもう一度しばったあと、ハサミでカットして形を整えます。
今回の帽子づくりの成功の理由は・・・
1、帽子を本縫いする前に仮縫いをして当ててみることは、大きさなどのチェックになるので、有効だと思いました。
2、仮縫いといえども、きっちりと行うことが良い作品を生むことだと思いました。
チョー簡単ニット帽で防寒しながらおしゃれを楽しもう!!
ニット生地で作る帽子は、せっかちさんにぴったりの帽子だと思います。何たって1日でできちゃいます。また、ポンポンだけで雰囲気が随分違います。ニット生地が、家庭用の、普通のミシンで簡単に縫えることや、短時間で仕上がることが分かって驚きでした。
この帽子を作るきっかけを与えてくれたのがブティック社の「手作りしたい帽子」です。この本は、初心者にも分かりやすくできていて、接着芯やその貼り方も解説されています。好きだった服、思い入れのある端切れなどが、再び唯一無二の存在になっていくのは嬉しいものです。もっともっと手作りを楽しみたいです。
初めて作った帽子について「こんな帽子が欲しかった自分で作る布の帽子」に書きました。そちらもご覧ください。
最初の帽子は、本のそのままをうつして作ったので、型紙とかは載せることが出来ませんでしたが、今回のこのページは、自分で作りましたので、型紙を書いて載せました。私の頭周りのサイズは54cmですが、頭周り59cmの夫もかぶることが出来ますので、そのままでもいいし、小さく仕立ててもいいと思います。仮縫いをして当ててみることをお忘れなく。