4月に株分けを行ったオンシジウムシャリーベイビーは、一鉢も枯れることなく、無事秋を迎えることが出来ましたが・・・
植え替え後の手入れと現在の様子をご紹介いたします。
10171007オンシジウム3sony a6000
10月7日。玄関を開けると甘い香りを漂わせ咲いているオンシジウムシャリーベィビー。

オンシジウム・シャリーベイビー
栽培場所・・・茨城県北部
気温・・・ー5℃~34℃
来年2月に美しく咲きそろった様子をご紹介したいと手入れをしていました。しかし、8年以上も植え替えせずほぼ放任だったオンシジウムが、株分けという大手術を経て、ようやくバルブを太らせることが出来るようになるまでは、相当のエネルギーが必要だったようで、今までにない色々な変化がありました。
20170421株を分けるsony a6000
4月21日の植え替えの様子。
オンシジウム ~植え替えと 失敗あるあると対処法~」は、こちらから見ることが出来ます。栽培の失敗したこと、うまくいったことなど書いてあります。
今回は、4月の植え替え後の手入れなど簡単にまとめました。

4月の手入れ
4月21日に植え替えをしたオンシジウムは、2週間もすると新しい根が出始めました。しかし、根を切られ、栄養を十分に取れなくなったバルブは、花を咲かせる時期が来たと勘違いして、小さいバルブから花芽を出しました。バルブの両側から同時に芽を出すなんてめったにないのに、悲しいですが、惜しいですが、花芽は切りました。
20170505オンシジウム花芽sony a6000 photo by Yasunosukey
逆に言うと、これくらいメリハリがあった方が、いっきに花が咲くという暗示でもあると思いました。

5月の手入れ
暖かくなったら外に出して、4時過ぎの日光に当たる場所に置きました。直射日光に慣れていない株は遮光をお忘れなく。
5月23日蘭sony a6000
最低気温が継続して10度を上回るようになったので5月23日に外に出しました。今までにないくらい根を切ったので、慎重に温度が上がるのを待ちました。白い根も出てきました。安心して肥料を与えることが出来ます。外に出したら、バラ用肥料を小さじすり切り一杯ずつ施し、乾いたらたっぷりと水遣りをしました。外の方が、水遣りや肥料など遠慮なくバンバンやることが出来ます。干からびていたバルブもふっくらとしてきました。葉の色つやも以前よりきれいです。
たったひと月で、近年にない綺麗な株姿です。

6月の手入れ
20170608蘭sony a6000
6月8日。5月の終わりに、夜中に雹が降り、胡蝶蘭の葉にたくさん傷がついてしまいました。またまた雹の予報だったので、軒下に移動しました。この時期は、低温や雹に当てないよう注意が必要です。

7月&8月の手入れ
7月、新しいバルブが出始めると、たいして大きくなっていないのに、またまた花芽を出し、切るという作業をしていました。肥料を施す月なので、5月同様に肥料を与えました。

私事、7月中旬から8月の終わりにかけ体調を崩し、長い間寝込んでしまいました。余程体力を消耗したらしく、目の粘膜まで炎症を起こしてしまい、病院で目薬をもらってきて、またまた安静にしていました。植物たちの手入れが出来ませんでしたが、幸い、天気が悪く、霧も多かったので、水不足で枯れてしまうの心配はありませんでした。その他の水の必要な植物は、息子たちが水遣りをしてくれました。
20170827オンシジウムsony a6000
8月も終わるころ、古いバルブ3個だけ植えた鉢には、2つもの新芽が出ていました。親(私)はなくとも子(オンシジウム)は育つ、えらいぞぉ~!!

9月の手入れ
8月31日の台風対策で、安全な場所へ鉢の移動をしました。その時、花芽が出ていることに気付きました。花芽が出ていたのは、オンシジウム2鉢と胡蝶蘭1鉢で、花芽を切るには惜しいほど大きく花茎をのばしていました。その3鉢以外は、今年最後の肥料をやりました。
2017年9月26日蘭sony a6000
9月26日の様子。9月18日の台風に引き続き、風が強いので、またまた玄関わきに避難です。私の胡蝶蘭もオンシジウムも肥料をやっているのに関係なく花芽を付けます。蘭の生育に、気温が最高にいいのかもしれません。立派な花を咲かせるには、株の力を蓄えなければなりませんので、花茎を切り取ってバルブを育てるのに専念します。しかし、9月26日に3鉢目も花芽を出していることに気が付きました。
20170926オンシジウムsony a6000
9月26日撮影。バルブが立派に成長していたことと、根の張りがとてもよかったので、そのまま咲かせることにしました。
10月6日オンシジウムsony a6000
咲いた花は、玄関で甘い香りを漂わせいます。この甘い香りこそ、育てていてよかったぁ~と思う瞬間です。

花芽を切る時の注意点

花芽は新しくできたバルブの両側の葉の内側の付け根から出てきます。古いバルブには花芽は出来ません。花芽を切ると、そのバルブは二度と花芽を持ちません。花芽を切る時には、そのことも頭に入れて、株全体の様子を見ながら咲かせたり切ったりします。
20171007オンシジウム二鉢sony a6000
十分に光に当てた蕾は、発色も良くなります。

家の中に鉢を取り込むタイミング
10月5日の朝の最低気温が12℃になりました。12度の風の吹く外は、胡蝶蘭には寒すぎるので、家の中に取り込みます。オンシジウムは花の咲いているもの以外はまだ外に置いておきます。夏の間置いていた北側から、冷たい風の当たらない建物沿いの西側に移動して、もう少し外に置いておきます。シンビジウムと同じくらいの温度管理で大丈夫なので、家の中に取り込む目安は、最低温度が8℃です。
2017年10月6日sony a6000
玄関に仮置きした蘭。

咲いた花を切るタイミング
花を咲かせた欄は、そのまま咲かせると2カ月以上咲いています。最後の花が終わるまで咲かせずに、最初に咲いた花がしおれるころを目安に切ります。切った後、花瓶で長く楽しむことが出来ます。
蘭と菊
菊と一緒に活けてみました。
オンシジウム花の裏側
これがオンシジウム・シャリーベイビーの花の裏側です。ちょっと変わっていて面白いので写真に撮って見ました。

オンシジウムが花を咲かせるタイミング

①、根を切りまくると、栄養が取れず、花を咲かせる時期だと勘違いをする。
②、生育中の夏であっても、水切れをすると、バルブの成長を止め、花を咲かせる。
③、バルブの成長がある程度進むと花を咲かせる。
・・・・のではないかと思いました。

植物が花を咲かせるということの理由には、本当はもっと他にたくさんの要素があると思いますが、今私の推測する限り、私の栽培環境では、こんな感じで咲いています。
20171007オンシジウムsony a6000
オンシジウムは毎年花穂を長く出して咲きます。それでオンシジウムの事は分かったつもりでいましたが、そうではありませんでした。肥料をバンバン与えていても花芽を付けるので、びっくりしました。まだまだ、分からないことだらけで、楽しみがいっぱいです。

今年は、春先に体の調子がちょっとよかったので、色々試してみたくなりましたが、病気には太刀打ちできない所もあることを改めて感じているところです。ばててみて、またまた植物の強さ逞しさを知りました。
そんなこともあって、花は咲きたいときに咲かせればいいではないか、という結論に達しました。植物は、そうヤワではないことを教えてくれます。


その他、オンシジウム、シンビジウム、デンドロビウム、胡蝶蘭に関する記事はコチラ

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