ガウラ、別名白蝶草ともいわれます。この花はとても丈夫な宿根草で、初夏から秋遅くまで花を楽しむことが出来ます。

ガウラ(別名白蝶草)
ガウラsony a6000
栽培場所・・・茨城県北部
栽培地の気温・・・-5℃~34℃(年によってはー6℃になる事もあります。)
特徴・・・アカバナ科の多年草。草丈約1m。直径3センチくらいの白い花を花穂の下から順に次々と咲かせます。冬はその年に咲いた地上部は枯れ、根元に翌年のための新芽を用意した状態になります。白の他にもピンク色もあるそうです。
植える場所・・・日当たりよく、水はけのいい肥料分の少ない場所。
花期・・・6月~10月
入手方法・・・園芸店又は通販などで手に入れることが出来ます。
増やすには・・・挿し木、株分け、種まき、その他こぼれ種でふえます。
栽培難易度・・・地植えは、ほぼゼロです。鉢植えは、水遣り、肥料などの管理を必要とします。

地植えの場合
植え方
日当たりの良い場所に、腐葉土、堆肥、化成肥料を少々を鋤き込み水はけを良くしてから植えます。
肥料
植えつけ後は特に必要ありません。
水遣り
植えた後は地表が乾いたら水遣りをし、根付いたら、水遣りはしません。
病害虫
病気は、葉にカビの様な赤い斑点が出ることがありますが、問題ないと思います。また、乾かし過ぎるとハダニが発生することがあります。その時は、シャワー付きのホースでざーと水を掛けます。

鉢植えの場合
植え方
・・・園芸店などで入手したビニールポット苗は、赤玉土6、腐葉土4、石灰少々を混ぜて、鉢底ににごろ土か、軽石などを敷き、水はけを良くしてから植えます。すぐに根が張りますので、二回りほど大きな鉢に植えます。
肥料・・・花の咲く前の4月から6月くらいまで、草花用緩効性化成肥料を2カ月に一回適量施します。やり過ぎに注意します。花が咲くころ草が高くなり過ぎて倒れることがあります。支柱などで支えます。
水遣り・・・乾かし気味にします。とはいってもぐったりさせてはいけません。鉢の表面が乾いたらたっぷりとやります。ゼラニウムより少し多く水をやる感じです。
病害虫・・・水不足になるとハダニが発生しますので、発生したら、葉の裏からもシャワーをします。
植え替え・・・ガウラは、太い根がたくさん発生して根詰まりしますので、鉢植えは、毎年一回り大きな鉢に植え替えした方がいいと思います。鉢が大きくなり過ぎたら、株分けをします。株分けは根を傷つけないようにハサミなどで分けて植えます。株分けは4月ごろ行います。
7月20日ガウラsony a6000
咲き始めは、花穂がまっすぐ上に伸びています。
8月27日ガウラsony a6000
8月27日かなり暴れた感じになってきました。倒れた草が通路をふさぐようになりました。

こんなところが困った・・・

茎が倒伏してしまう・・・肥料がしっかり与えられ、水分も十分な場所だと、草が高く伸び、倒れてしまいます。早めに支柱などでまっすぐに伸びるよう止めておきます。倒れた茎からは、花穂が低い位置から直角に上がって咲きますので、それを計算して、茎を伏せておくのもありかと思います。

倒れるのを防ぐには、砂の多く水はけのいいこと、日当たりが良く肥料分の少ない土であることが、草ががっちりとして60cmくらいで咲かせるコツだと思います。

7月の花の後に花茎が長くなって見栄えが悪い・・・花茎を切ると脇から芽が出てまた咲きます。切る場所は、大体草の3分の2より上です。草が茂り過ぎてうっとうしい時は、地際から切っても、株は来年のための新芽を用意していますので大丈夫です。しかし、地際から切った時には、その年は花は咲きませんでした。
地際から切るsony a6000
10月、地際から茎を切りました。根元には新しい芽がたくさんあります。

株が大きくなりすぎる・・・
ポット苗で買ってきて植えたときには1~2本くらいしか花茎がないけれど、3年4年経つと、叢状に茂り、周りの植物までも影響してしまいます。そういう時は、何本か地際から切って草数を減らす、株分けをする、などします。また、こぼれ種であちらこちらに芽が出ますので、それを大事に育てて、世代交代するのもいいかもしれません。
大きくなった株を移植する場合は、春、まだ新芽が勢いよく伸びる前に、なるべく根は切らないように大きく根鉢を付けて掘りあげ、移動します。

増やし方
挿し木・・・4月、新しく出た芽を10cmくらい切り、下葉を取り水につけ吸水させてから挿し木をし、日陰に置きます。
株分け・・・4月、株を大きめに掘りあげます。根を傷つけないように注意します。ハサミなどで切り分けます。
種蒔き・・・私のガウラはなかなか種が出来ませんが、種はガウラの蕾みたいな形でした。十分に固くなったら、菓子箱などに種を切っって入れて乾燥させ、翌年5月に種まきをします。完熟するとはじけてしまうそうなので、観察が必要だと思います。発芽適温は20℃ぐらいです。
こぼれ種・・・花を10月まで咲かせていると、こぼれ種で芽を出していることが多くあります。

挿し木や種まきは管理が大変です。私はいつもこぼれ種で増えるたのをそのまま育てています。15年で3回世代交代しました。

私のガウラ
最初、鉢植えで管理していましたが、水遣りは「乾かし気味」と書かれていたので、乾かしてぐったりさせていました。遂には、ハダニの巣にしてしまい、花は一つも咲きませんでした。それで、バラの隣に植えることにしました。するとバケモノのごとく茂りました。可憐な花とは裏腹に、草の勢いの凄いこと、凄いこと。こういう風に咲かせるのか・・・しかし、なんでこんな暴れた姿になるんだろ・・・悩みは尽きません。

そのころ、近くの会社の砂利の駐車場にガウラが植えられていて、高さ60cmでシュとまっすぐ上に伸びて咲いていました。これがガウラの一番いい育て方かと分かりました。
しかし、私の家にはそのような場所はありません。それで、倒伏しても綺麗に見える場所、邪魔にならない場所を探して植えています。同じ場所に何年も植え替えなしで育てられるのもガウラのいいところです。花の無い暑い時期も、ガウラはずっと咲き続けます。
台風の後sony a6000
台風にも雑草にも負けないぞ!!9月27日撮影
ガウラsony a6000
ガウラには白花の他に、ピンクもあるようです。最近、40cmくらいで咲く品種が出てきました。鉢植えでも気軽に楽しめそうなので、園芸店で見つけたら買って植えたいと思っています。いろいろ揃えて育ててみると、違う魅力を発見するかもしれません。
今のところ、私はこの白のガウラに夢中ですけど、ウフフ・・・ 

15年くらい前に園芸店でこの苗を見つけたときは、とてもうれしかったのを覚えています。
風に揺れる姿や、アブが花に止まった時、重たそうに花茎を弓なりに曲げる姿など、魅力は尽きません。なんといっても、丈夫。手入れなしで、必ず毎年咲いてくれます。初夏、バラが華々しく庭に登場するころ、ガウラも白い小さな花を咲かせます。ガウラの咲く風景が好きです。

ガウラは、春、園芸店でビニールポット苗で売られています。それから、タキイネット通販、こちらにはガウラの他にもたくさんの花や果物野菜類があり、見ているだけでも面白いです。

その他楽天市場でも入手できます。

【1年間枯れ保証】【下草】ガウラ 9.0cmポット 【あす楽対応】

価格:324円
(2017/10/11 13:06時点)
感想(24件)


スポンサーリンク