今回は、ベニヤ板にアクリル絵の具で描いた絵をご紹介いたします。

一人の画家との出会い
油絵に憧れて、油絵の様な絵を描きたいけど、油絵の具の臭いが苦手・・と思っている時に出会った画家さんに教わったアクリル絵の具。発色の良さと、カバー力で油絵のような絵を楽しむことが出来て絵を描く楽しみが倍増しました。気にしていた臭いも、体調に大いに左右されますが、気にならないくらいの時もあります。細かい絵が好きなので、葉の一枚一枚描いていると絵具が乾いてしまいます。そのうちダマになって思うような線が描けないのはアクリル絵の具の難点ですが、そういう時は、水で溶くと細い線も描けるので、そのようにしています。水を混ぜ過ぎて乾くと違う色になってしまうことよくあります。

画家さんには、絵具の使い方だけでなく、絵の構図の取り方や、感動した気持ちを大切にすることなど教わりました。それからというものは、これはこの色という固定観念を捨て、物はいろんな色で構成されてそれが個性的な色を出していることを知り、恐れず色を使えるようになったばかりでなく、色鉛筆でも、一色だけではなく何色も塗り重ねることで深みのある色が出せることがわかり、絵を描く楽しみがさらに広がりました。

アクリル画の手引書
アクリル絵の具は色々な表現が出来る絵具として「一枚の絵」からDO絵シリーズで出されている、「油絵より簡単! どんどん描ける アクリル教室画」というハウツー本が出ています。
プロの方がアクリル絵の具を使って描くのを、順を追って解説したものから、絵具の特性や表現の幅を広げるメディウム等々、色々な情報が載っています。画材の事を全く知らなかった私にも分かりやすくて、ジェッソを買って試したのもこの本を読んだからでした。本当に素晴らしい1冊です。

私が使っている画材
ベニヤ板用
絵の具は水彩と同じアクリルガッシュです。右側、白い微粒子タイプのジェッソは下塗りに使います。大体2倍に薄め3度塗りすると、画面が平らで下の板目が隠れ真っ白になります。ジェッソひとつで大体A3くらいのベニヤ板10枚くらい使えます。

アクリル絵の具やジェッソはお店に行かなくても楽天でも買えます。


ベニヤ板用の筆
筆です。一番大きい筆はジェッソを塗る時に使っています。画材屋さんが近くに無かった時に模型屋さんでも筆を買いました。
ベニヤ板
ベニヤ板は、表面が白いシナ合板の3ミリ厚の物を描きたい大きさに切って使っています。継ぎ目が無く凸凹していない平らなものを選んでいます。3ミリにする理由は、薄いと描くときにヘロヘロして描きにくいです。厚みが増すごとに値段が高くなります。分厚いと好みのサイズにカットするのが大変です。厚みが増すと片づける場所が必要になります。そんな理由で3ミリの厚みを選びました。

写真は、下が買ってきたばかりで、上の小さいものがジェッソを3度塗りして細かい目のサンドペーパー(粒度400)を掛けたものです。DIYショップには、色々なサイズでカットされたベニヤ板が売られているので、なるべく家でのこぎりを使わなくてもいいよう選んで買ってきます。

では、私の絵を・・・
里川の紅葉
里川の紅葉(30×21cm) まだジェッソを知らない時で、絵具が浸みこみ過ぎました。
夕焼けにススキが染まる
里川の夕焼け(36×27cm) 高速道路の橋の斜めに引かれ川が斜めに・・
横川の下滝紅葉
横川の下滝(30×45cm)
発電所の桜
発電所の桜(45×30cm)
福島の春(切り取り)
福島の春(40×30cm)
那珂川新緑の頃
那珂川新緑の頃(45×30cm)
ヤマゴボウの咲く岸辺
ヤマゴボウの咲く岸辺(35.5×25.5cm)
紫陽花
紫陽花(30×36.5cm) 園芸誌を見て描きました。
桜並木
桜並木(22.5×30cm) 桜も車も苦手です。
冬のバラ
冬のバラ(22.5×15cm)
シンビジウム白花
シンビジウム(21.5×33cm)
紫陽花茶色の器
紫陽花(30×34cm) 紫陽花は園芸誌を見て、器は想像で描きました。

ベニヤ板に描いた絵は、以前書いたブログ「【ピノ子日記】therealashketchumさんの絵に感動」にも、愛犬チャオ、公園の秋の散歩道、木漏れ日の散歩道、里山の春の4枚あります。
絵を見るにはクリックしたら見られます⇒こちら

布にも描いてみました
子供たちが小中学の時給食で使っていたナプキンに描いてみました。ジェッソを塗っていません。吸い込みが凄くて、絵具の無駄使い感がありました。今度はジェッソを塗ったものに描いてみたいと思います。
チャオ (2)
チャオ5歳(19×26cm)

まとめ
最初の頃の絵は平衡感覚も遠近感も無く描いていたなと思いました。でも、たくさん描いていくうちに、デッサン力も付くものだなと自画自賛しています。

私は、見たものしか描けないという面倒なところがあります。花などは手に取ってじっくり眺めたものばかりなので構造はよくわかるので、写真を見て描くこともありますが、風景はそういうわけにはいかないです。現場で描くことは体力的に無理なので、写真をたくさん撮って家に持ち帰り、感動したところを写真を補助的に使い描いています。時々、川幅が分からないというだけで描けなくなったり、あの家の裏は畑になっていたのか崖になっていたのかということで筆がとまることがあります。「適当でいいじゃん」と思うのですが、またその場所に出かけることがあります。
一度、次男の友達が桜の写真をアップしていたのをみて感動し、描きたいと話したら、更に写真を追加してくれました。しかし、何度描いても変な絵になってしまいました。まだ消化不良のままです。

今は、外出といえば、眼科の薬と検査で出かける以外は、庭で鳥や花の写真を撮るくらいです。風景画を描きたい時は、たくさんある写真を取り出して描いています。

私は、茨城の風景が好きです。今年こそ、暖かくなったら車で出かけ、素晴らしい景色をたくさん写真に撮って来て、たくさん描きたいです。

絵の記事は他に「アクリル絵の具で描く水彩画(茨城の風景・花)」「ホームセンターで買える色鉛筆で描く愛犬・庭の植物」「愛犬と愛猫を鉛筆で描く、クレヨンで描く花」があります。こちらもご覧ください。

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