最近話題沸騰の多肉植物、我が家にも多肉君がいくつかありまして、その中のひとつエケベリアの植え替えと増やし方について書きます。
エケベリア
園芸分類・・・多肉植物
名前・・・エケベリア・七福神
特徴・・・フランス出身で古くから栽培されていたそうで、日本の気候にも対応した病害虫や、暑さ・寒さ・乾燥に強い植物です。わたしが育てた最高の樹高は15センチくらいです(花茎は含みません)。踊りエケベリアみたいな感じで、面白い形が出来ました。
花茎を30センチくらいに伸ばし、オレンジ色のベル型の花を縦にたくさんつけます。
休眠期が夏と冬の2回あります。
栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気温・・・通常ー5℃~34℃(今年の1月は例外的にー7℃、-6℃、寒い日が連続しました。)
植え替え作業
植え替え作業に適した時期
花が5月半ば過ぎに咲きます。それで、私はいつも花が終わってから行います。休眠期が7月8月だというので、株の充実のためには、4月後半からから5月初めごろまでに作業を行うといいかもしれません。作業して間もない頃に花芽が出たら、花芽は切ります。
5月30日の写真です。このころ花が咲きます。花持ち抜群です。アレンジにも使えます。私は多肉植物としてではなく花を楽しむために植えています。
作業に必要なもの
植えつけるための鉢、土(赤玉土、腐葉土、多肉用用土を等量に混ぜた物)、園芸用ハサミ、網、割りばしなどの棒
作業手順
1、エケベリアの枯葉を取り除く。
冬の間は、保温のため枯れている下葉は取りません。暖かくなると虫の隠れ家や病気の温床になるので取り除きます。このワイルドな見た目も好きなんですけど、葉をむしるのも好きなので取り除きます。
枯葉の中には新芽が出ていたりするので、丁寧に作業します。
2、茎を2cmくらいにカットして、日陰の風通しのいい場所で、1週間くらい切り口を乾かします。花芽が出ていたら切り取ります。
4月21日の状態
5月2日の状態。新しい根が出ています。
枯葉を取り除いてから植えつけます。
3、用土を用意します。
赤玉土小粒、腐葉土、多肉植物用用土を等量に混ぜた物です。
今回使った「さぼてん多肉植物用土」
赤玉土小粒を使いますが、微塵が入っている場合は、要らなくなった台所用ざるなどで軽く振るいます。すると上の方に粗い粒が集まるので、それを使うといいです。
4、発泡スチロールを砕いたものを台所排水用の網に入れ、用土の節約と排水をよくするため鉢の半分入れました。そこへ用土を入れ、エケベリアを鉢の中にセットします。
場所が決まったら割りばしなどで軽く穴を掘り植えます。
5、水をたっぷりやって作業完了です。
水遣りのとき、葉に水がたまらないようにします。水がかかってしまったら、鉢をゆっくり傾けて水をこぼします。たまった状態だと、中心から腐る時があります。
その後は表土が乾いてから2~3日してから水遣りをします。
その他、簡単挿木
極小の小苗の場合、カットしてすぐに乾いた土に挿して2週間くらい経ってから水遣りをしても根付きます。
普段の手入れ
肥料は、花の後6月に草花用緩効性化成肥料(窒素10-リン酸10-カリ10-マグネシウム1)を6号鉢に5粒程度施します。
休眠期7月8月は水遣りだけで9月に再び草花用肥料を置きます。私は、肥料は1年に2回くらいしかやりません。
置き場所は周年日の当たる場所で、雨のかからない場所。地面に置かず台などに置いて、風通しとナメクジの害から守ります。
水遣りは乾いたらたっぷりやります。水のやりすぎは腐らしてしまいます。また頭から水遣りをして葉に水がたまったら腐りの原因になりますので、葉にたまった水は鉢を傾けるなどして必ず捨てます。
冬の管理冬場は水を切るとー5℃までは枯れません。今年はー7℃になりましたが、枯れていません。しかし、自信を持って枯れないとは言えないので、ー7℃になりそうな冬は、家の中に取り込もうと思います。
病害虫について
私の栽培している中で、害虫は、花につくアブラムシが一番困りものです。手で取り切れないほどびっしりついたら花茎を切ります。それから梅雨の時期はナメクジが葉を食害することがあります。かじり跡を見つけたら夜見回りをし、見つけ次第捕殺します。
病気は、水遣り過ぎに注意すれば問題はありません。
土の色々
エケベリアを植えつける土は、排水が良ければなんでもいいです。地質を選びません。以前、赤玉・鹿沼・燻炭・川砂・腐葉土を等量に混ぜて植えたことがあります。とてもいい出来でしたが、水遣りの回数が増えます。この土は、サボテンやシャコバサボテンも植えることが出来ます。自分なりの土づくりも楽しいです。私はその時に倉庫にある土を使います。水遣りを忘れてもすぐに枯れたりしませんので、安心していろいろなバージョンを試すことのできる植物です。
植えつけ用土によって肥料のやり方が違ってくるので注意します。
鉢との相性
鉢はプラ鉢か釉薬のかかったものが適当とされています。胡蝶蘭などを植える素焼き鉢は最も適していません。エケベリアを植えつける鉢の大きさは、葉の直径と同じくらいのものが良いとされています。
私は、駄温鉢や厚みのある素焼き鉢などに植えます。水持ちのいい赤玉土を混ぜると乾きすぎなくて済むので、そのようにしています。多少水不足でも枯れませんので、安心です。また、花を楽しむために何株も大きめの鉢で植えています。
エケベリアの増やし方
上部をカットした鉢を植え替えなしでそのままで置いといてもいいですし、新しい用土で植えてもいっぱい芽が出てきます。
新しい土で植える
1、鉢の底に水はけを良くするため軽石を入れます。台所の排水ネットなどに入れると、植え替えの時、用土を分けやすくなります。
2、上部をカットした後に残った根の部分を使います。根がびっしり回っているのでハサミで根をカットしながら鉢土を3分の1くらいまで落とし、鉢に植えます。
3、用土は、赤玉土、腐葉土、多肉植物用土を等量に混ぜた物。切り口が出るように浅く植えます。ウオータースペースはさほどいりません。
4、植えつけたら水遣りをして日当たりのいい場所で雨のかからない軒下などで管理します。
5、植えた後の手入れは、上部が無い分水遣りは控えめに、乾いて1週間くらいしてからやります。肥料は植えつけた時(4月21日)に化成肥料を鉢のヘリに5粒埋めておきました。
4月21日の写真。
5月2日の写真。少し成長しました。
その他の増やし方、茎が長く育っていたら、茎を2センチくらいに切って乾かした後、用土に縦に挿しておくと芽が出てきます。
エケベリア、やってはいけないこと
エケベリアで一番やっていけないことは日陰に置くことです。日陰に置き水遣りをしていると、出来損ないの金の生る木のようになってしまいます。ひどい時は腐ってなくなってしまいます。なくなっちゃうんですよ~~・・・ ですから、置き場は雨の当たらない、日の当たる場所にします。花の時期は、門の前に置いたりして雨がかかりますが、花が終わったらすぐに軒下に移動すると問題はありません。
これから多肉植物を始めたい方にお勧めしたい書籍
NHK出版の趣味の園芸・・・時々特集が組まれるほか、月刊誌の中にの毎月の手入れの方法などを紹介しています。
同じNHK出版から出ている多肉植物を一年を通して育てるための本、「趣味の園芸ビギナーズ」始めて育てる!多肉植物サボテン。
国際多肉植物協会から出ている「初めての多肉植物育て方&楽しみ方」などがあります。
本は、多肉の世界の奥深さを教えてくれます。多肉植物は、花が咲かない植物はつまらない・・と言っていた自分の考え方を変えてくれた面白い植物です。
テキトーでいいよ
バラの隣でたくさんの花を咲かせるエケベリア。バラはスイートマザー。
植物好きの義母からもらってもう30年くらい。義母は友達からもらったといい、その友達も友達からもらったといって名前もわかりませんでした。育て方を聞くと、テキトーでいいよと言われ、よくわからないけど、サボテンと同じ扱いをして今日にいたります。木のように縦に伸ばしてみたり、7月、植え替えのつもりで切って、そのままひと月あまり転がして置いたり・・・たまたま冷夏も手伝って、生きていました。
小さい植物だけど、そこに詰まった生命の力強さ美しさは育てていればこそみられるものだなと、驚いています。
ブログなどで色々なアイディアを目にします。真似してみたいなと思っています。多肉の家族が増えるのも、もうすぐかもしれません。
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エケベリア
園芸分類・・・多肉植物
名前・・・エケベリア・七福神
特徴・・・フランス出身で古くから栽培されていたそうで、日本の気候にも対応した病害虫や、暑さ・寒さ・乾燥に強い植物です。わたしが育てた最高の樹高は15センチくらいです(花茎は含みません)。踊りエケベリアみたいな感じで、面白い形が出来ました。
花茎を30センチくらいに伸ばし、オレンジ色のベル型の花を縦にたくさんつけます。
休眠期が夏と冬の2回あります。
栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気温・・・通常ー5℃~34℃(今年の1月は例外的にー7℃、-6℃、寒い日が連続しました。)
エケベリア 七福神 多肉植物
posted with カエレバ
植え替え作業
植え替え作業に適した時期
花が5月半ば過ぎに咲きます。それで、私はいつも花が終わってから行います。休眠期が7月8月だというので、株の充実のためには、4月後半からから5月初めごろまでに作業を行うといいかもしれません。作業して間もない頃に花芽が出たら、花芽は切ります。
5月30日の写真です。このころ花が咲きます。花持ち抜群です。アレンジにも使えます。私は多肉植物としてではなく花を楽しむために植えています。
作業に必要なもの
植えつけるための鉢、土(赤玉土、腐葉土、多肉用用土を等量に混ぜた物)、園芸用ハサミ、網、割りばしなどの棒
作業手順
1、エケベリアの枯葉を取り除く。
冬の間は、保温のため枯れている下葉は取りません。暖かくなると虫の隠れ家や病気の温床になるので取り除きます。このワイルドな見た目も好きなんですけど、葉をむしるのも好きなので取り除きます。
枯葉の中には新芽が出ていたりするので、丁寧に作業します。
2、茎を2cmくらいにカットして、日陰の風通しのいい場所で、1週間くらい切り口を乾かします。花芽が出ていたら切り取ります。
4月21日の状態
5月2日の状態。新しい根が出ています。
枯葉を取り除いてから植えつけます。
3、用土を用意します。
赤玉土小粒、腐葉土、多肉植物用用土を等量に混ぜた物です。
今回使った「さぼてん多肉植物用土」
赤玉土小粒を使いますが、微塵が入っている場合は、要らなくなった台所用ざるなどで軽く振るいます。すると上の方に粗い粒が集まるので、それを使うといいです。
4、発泡スチロールを砕いたものを台所排水用の網に入れ、用土の節約と排水をよくするため鉢の半分入れました。そこへ用土を入れ、エケベリアを鉢の中にセットします。
場所が決まったら割りばしなどで軽く穴を掘り植えます。
5、水をたっぷりやって作業完了です。
水遣りのとき、葉に水がたまらないようにします。水がかかってしまったら、鉢をゆっくり傾けて水をこぼします。たまった状態だと、中心から腐る時があります。
その後は表土が乾いてから2~3日してから水遣りをします。
その他、簡単挿木
極小の小苗の場合、カットしてすぐに乾いた土に挿して2週間くらい経ってから水遣りをしても根付きます。
普段の手入れ
肥料は、花の後6月に草花用緩効性化成肥料(窒素10-リン酸10-カリ10-マグネシウム1)を6号鉢に5粒程度施します。
休眠期7月8月は水遣りだけで9月に再び草花用肥料を置きます。私は、肥料は1年に2回くらいしかやりません。
置き場所は周年日の当たる場所で、雨のかからない場所。地面に置かず台などに置いて、風通しとナメクジの害から守ります。
水遣りは乾いたらたっぷりやります。水のやりすぎは腐らしてしまいます。また頭から水遣りをして葉に水がたまったら腐りの原因になりますので、葉にたまった水は鉢を傾けるなどして必ず捨てます。
冬の管理冬場は水を切るとー5℃までは枯れません。今年はー7℃になりましたが、枯れていません。しかし、自信を持って枯れないとは言えないので、ー7℃になりそうな冬は、家の中に取り込もうと思います。
病害虫について
私の栽培している中で、害虫は、花につくアブラムシが一番困りものです。手で取り切れないほどびっしりついたら花茎を切ります。それから梅雨の時期はナメクジが葉を食害することがあります。かじり跡を見つけたら夜見回りをし、見つけ次第捕殺します。
病気は、水遣り過ぎに注意すれば問題はありません。
土の色々
エケベリアを植えつける土は、排水が良ければなんでもいいです。地質を選びません。以前、赤玉・鹿沼・燻炭・川砂・腐葉土を等量に混ぜて植えたことがあります。とてもいい出来でしたが、水遣りの回数が増えます。この土は、サボテンやシャコバサボテンも植えることが出来ます。自分なりの土づくりも楽しいです。私はその時に倉庫にある土を使います。水遣りを忘れてもすぐに枯れたりしませんので、安心していろいろなバージョンを試すことのできる植物です。
植えつけ用土によって肥料のやり方が違ってくるので注意します。
鉢との相性
鉢はプラ鉢か釉薬のかかったものが適当とされています。胡蝶蘭などを植える素焼き鉢は最も適していません。エケベリアを植えつける鉢の大きさは、葉の直径と同じくらいのものが良いとされています。
私は、駄温鉢や厚みのある素焼き鉢などに植えます。水持ちのいい赤玉土を混ぜると乾きすぎなくて済むので、そのようにしています。多少水不足でも枯れませんので、安心です。また、花を楽しむために何株も大きめの鉢で植えています。
エケベリアの増やし方
上部をカットした鉢を植え替えなしでそのままで置いといてもいいですし、新しい用土で植えてもいっぱい芽が出てきます。
新しい土で植える
1、鉢の底に水はけを良くするため軽石を入れます。台所の排水ネットなどに入れると、植え替えの時、用土を分けやすくなります。
2、上部をカットした後に残った根の部分を使います。根がびっしり回っているのでハサミで根をカットしながら鉢土を3分の1くらいまで落とし、鉢に植えます。
3、用土は、赤玉土、腐葉土、多肉植物用土を等量に混ぜた物。切り口が出るように浅く植えます。ウオータースペースはさほどいりません。
4、植えつけたら水遣りをして日当たりのいい場所で雨のかからない軒下などで管理します。
5、植えた後の手入れは、上部が無い分水遣りは控えめに、乾いて1週間くらいしてからやります。肥料は植えつけた時(4月21日)に化成肥料を鉢のヘリに5粒埋めておきました。
4月21日の写真。
5月2日の写真。少し成長しました。
その他の増やし方、茎が長く育っていたら、茎を2センチくらいに切って乾かした後、用土に縦に挿しておくと芽が出てきます。
エケベリア、やってはいけないこと
エケベリアで一番やっていけないことは日陰に置くことです。日陰に置き水遣りをしていると、出来損ないの金の生る木のようになってしまいます。ひどい時は腐ってなくなってしまいます。なくなっちゃうんですよ~~・・・ ですから、置き場は雨の当たらない、日の当たる場所にします。花の時期は、門の前に置いたりして雨がかかりますが、花が終わったらすぐに軒下に移動すると問題はありません。
これから多肉植物を始めたい方にお勧めしたい書籍
NHK出版の趣味の園芸・・・時々特集が組まれるほか、月刊誌の中にの毎月の手入れの方法などを紹介しています。
同じNHK出版から出ている多肉植物を一年を通して育てるための本、「趣味の園芸ビギナーズ」始めて育てる!多肉植物サボテン。
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国際多肉植物協会から出ている「初めての多肉植物育て方&楽しみ方」などがあります。
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本は、多肉の世界の奥深さを教えてくれます。多肉植物は、花が咲かない植物はつまらない・・と言っていた自分の考え方を変えてくれた面白い植物です。
テキトーでいいよ
バラの隣でたくさんの花を咲かせるエケベリア。バラはスイートマザー。
植物好きの義母からもらってもう30年くらい。義母は友達からもらったといい、その友達も友達からもらったといって名前もわかりませんでした。育て方を聞くと、テキトーでいいよと言われ、よくわからないけど、サボテンと同じ扱いをして今日にいたります。木のように縦に伸ばしてみたり、7月、植え替えのつもりで切って、そのままひと月あまり転がして置いたり・・・たまたま冷夏も手伝って、生きていました。
小さい植物だけど、そこに詰まった生命の力強さ美しさは育てていればこそみられるものだなと、驚いています。
ブログなどで色々なアイディアを目にします。真似してみたいなと思っています。多肉の家族が増えるのも、もうすぐかもしれません。