今年は庭の畑にさつまいも「紅あずま」を植えました。
さつまいもは植えつけてから120日くらいが収穫の目安だそうで、私の地域では11月下旬になると頻繁に霜注意報が出されます。霜に当たると芋が腐りやすくなるそうなので、逆算して植えます。
サツマイモ栽培記録
4月28日、苗を植え付ける

張り切る夫、真っ白に石灰を撒いて、こんな狭い所に牛糞堆肥10㎏、鶏糞10㎏、化成肥料200gを入れたので、肥料分が多すぎて、たぶん芋が出来ないのでないかと心配しています。しばらく寒さが続いたので芋が伸びません。芋の苗はビニールポットに植えられた小さい苗、高さ約5cm。
6月、ようやく育ち始めました。

6月10日に伸びたツルを切って空いているスペースに挿し木をしました。

約50㎝の挿し穂。あいているところにそのまま埋めます。

斜めにして土をかぶせます。これで植えつけ完了です。水遣りはしなくても大丈夫です。
8月になるとかなり芋蔓が育ちます。

それで、葉茎を採取しておかずにしました。料理に使うのは先端から60センチくらいのところまでにできた茎を使います。それより元部に近い茎はスカスカしていて皮もむきにくいです。
葉を取り、薄皮をはいで、水で洗った後、30分ほどあく抜きをし、更に、沸騰したお湯に入れてひと煮立ちしたらざるにあけます。あく抜きが出来ました。その後は、きんぴらにしたり油揚げと一緒に煮たりします。とてもおいしいです。
注意すべき点は、ボールに入った上の写真の量で皮むき1時間余りかかるということ。肩も背中もこりこりです。

チョー簡単、芋茎の煮物
あく抜きした芋の茎を油でサッと炒め、全体に油が回ったところに、油揚げ2枚、酒大さじ2、みりん大さじ2、砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ1、昆布だし大さじ1を入れて弱火で煮ます。水分は芋の茎から出ますので入れません。10分~15分くらい煮たら強火で水気が無くなるくらいに煮て出来上がり。とても薄味仕立てです。味を見て好みの味にします。
子供のころは、あく抜きをしていませんでしたし、葉っぱも味噌汁に入れたりお浸しにしたりして食べていましたが、庭のさつまいもの葉は癖が強くて食べられません。茎はしっかりとあく抜きをして調理しています。茎は黄緑色の方があくが少ないように思います。茎が赤紫の物はあくが強いです。
9月はさらに蔓が大生に育ちます。

時々ツルの節から出た根を引きちぎって剥がしては、畑の芋の上に置きました。こうすることによって伸びたツルの節から出た根に芋を作ろうとしないで済みます。養分の分散を防ぎました。
10月22日、芋を掘って見ました。

中くらいのとちんまいのが3つ、割といいんでないかい?・・・一番大きいのは虫に芋を食われまくっていて穴だらけです。食べる気になれなくてほったらかししたら、芋から茶色い汁が出てきました・・・
取れた芋、170g×2、120g×1、40g×2
11月4日、待ちに待った芋ほりの日です。
芋を掘る日は、晴天を選びます。掘ってから半日は乾かした方が長く置いておけるそうです。
掘り出した芋を見てみると面白い形をしています。4月に植えたポット苗は、

芋が、根の所から大きいのが放射状に3個から5個付いています。
6月にツルを斜め差しをしたものは、節に沿って小さい芋が付いています。

6月に差したものは、生育期間が短かったのか、芋は120g~150gくらいでした。大きさがまったく違います。
薩摩芋は気温が10度以下に下がると地中で腐ってしまうので、13度くらいの暖かいうちに掘り出すのがよいそうです。もう少し置いて成長させたいけれど、そろそろ寒くなるので、ありがたくいただきます。
収穫した芋
一番大きい芋が900g、続いて700g、680g、620g、550g、500g、450g。後は、150g前後が21個、40g前後のが7個ありました。
ポット苗4鉢と挿し木苗3本で、大豊作です。

収穫してから1週間から2週間くらい置いてから食べると芋のでんぷんが糖に変わり甘くなるそうです。試しに、10月に掘りあげた芋と食べ比べてみました。
・・・追熟した芋は甘くておいしい、ちょっとしかなかったので、味見で終わってしまいました。
鍬で傷つけた芋はすぐに大学芋にしました。追熟なしでもおいしかったです。
次回に生きる失敗
サツマイモは、肥料過多だと茎ばかり伸びて芋の生育が悪くなるそうです。庭のサツマイモは、肥料満載で植えました。ツルの処理に大変困りました。
植え付け後に冷え込みが続いて最初の生育がよくありませんでした。保温を考えればイモの育ちがもう少し良いのかもしれないと思いました。
次、サツマイモの栽培にはその点を注意しようと思います。
サツマイモの害虫
エビカズラスズメガの幼虫

・・・全体は茶色と緑を混ぜたような色で、巨大です。10センチくらいの長さで腹回りが2センチくらいとにかく太い。おしりにアンテナの様な突起があります。茎だけ残して食べてしまいます。食欲大生です。捕殺します。
オオスカシバガの幼虫

・・・この幼虫も巨大です。黄緑色の9センチくらいのぷよぷよした幼虫です。くちなしを丸坊主にし、ひどい時は木を枯らしてしまう程食欲大生で有名ですが、芋の葉も食べるようです。捕殺します。

私の手と比べたかったので撮りましたが、肝心の主役がピンボケになってしまいました。これはまだ小さい方で、これより大きくなります。新芽がお好きなようで、新芽をカジカジしていました。
イモキバガの幼虫

・・・葉を撒いて糸で固定してこの中で葉を食べます。今年はこの虫の住処をたくさん見ました。捕殺します。
その他にハスモンヨトウムシ、シロイチモンジヨトウなどが葉を食べます。シロイチモンジヨトウは、芋の茎と太さも色も似ていて時々驚かされます。
土の中ではハリガネムシが芋を食べます。コガネムシの幼虫は根を食べて芋を枯らしてしまうこともあります。

ハリガネムシ(コメツキの幼虫)。オレンジ色のつやつやした2㎝位の細い虫です。見つけ次第捕殺します。手で持つと必ずと言っていいほど噛みつきます。
土の中は、植えつける前に、耕すとき虫を見つけたら捕殺に努めます。芋は、暖かくなるとグングン成長し次々と葉を出しますので、虫に食べられて生育不良になる事はないと思いますが、気になるほど増えたら捕殺します。虫は、毒は持っていなくても噛まれると血が出てとても痛いです。鳥たちが、念には念を入れて虫を何度もたたきつけて弱らせ頭を取ってから雛にやります。それは、万が一にも雛が噛まれると大けがをし命を落とす危険があるからです。虫を捕殺する時は噛まれないようにします。
庭では、夏の間中、カナヘビが芋の葉の上をシャパシャパ走り回って虫を捕らえていました。鳥たちも頻繁にやって来ていました。

彼らに感謝しつつ、出来る分だけで・・・とのんびりと構えて収穫を待ちました。
サツマイモを収穫した後の楽しみツルで編むリース
今回は芋の収穫以外に、芋の蔓でリースを作りたいと思っていました。庭を覆いつくす芋の蔓は厄介で、早く抜きたいと思いましたが、リースづくりを楽しみに待ちました。
10月に試しに作ったリース
photo by Yasunosukey
ずっしりと重いので、平らなところに形を整えて乾かします。

1週間後、水分が抜けてかなりスカスカになりました。水分が抜けたことでしなやかで巻きやすい形状になりました。右側は、巻きなおしてカチッとしました。左はスカスカなところに少し足しただけにしました。
更に乾燥すると最初のころにはないほどカラカラです。

右が11月4日に巻いたもの、左が10月22日に作ったものです。最初に巻いたままの物は、乾くと適度な緩みがあり、それはそれで美しいと思いました。巻き直しした物はカチッとしていて、使い方で作品を仕上げるといいのではないかと思いました。
リースづくりをしたい時は
茎を根に近い元部分を束ねて麻ひもなどで縛っておいて乾かしてから作るとうまくいくことが分かりました。蔓の乾燥した物は根に近い部分、しっかりとした太い茎の方が乾燥した時に安定していいひも状になります。蔓の先端部分の緑色の部分になると乾燥した時によじれてカールしてしまい、上手く巻けなくなります。

干す前に水洗いして泥を落とします。雨のかからない所で干すようにします。
リースや籠を編むときは、少しだけ水分が残った状態が作りやすいです。すっかり乾燥していたら、バキポキ簡単に折れてしまってまとまりません。作業は1週間くらいがちょうどいい具合です。
海外のペンフレンドから手作りのステキなクリスマスカードを毎年もらうので、今年は、私も手作りのカードをと思って考えたリースづくりですが、初めてのリース作り、「簡単さ!!」なんて思っていましたが、作り始めるとなかなか難しいです。リース作りも奥が深いと感心しきりです。
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さつまいもは植えつけてから120日くらいが収穫の目安だそうで、私の地域では11月下旬になると頻繁に霜注意報が出されます。霜に当たると芋が腐りやすくなるそうなので、逆算して植えます。
サツマイモ栽培記録
4月28日、苗を植え付ける

張り切る夫、真っ白に石灰を撒いて、こんな狭い所に牛糞堆肥10㎏、鶏糞10㎏、化成肥料200gを入れたので、肥料分が多すぎて、たぶん芋が出来ないのでないかと心配しています。しばらく寒さが続いたので芋が伸びません。芋の苗はビニールポットに植えられた小さい苗、高さ約5cm。
6月、ようやく育ち始めました。

6月10日に伸びたツルを切って空いているスペースに挿し木をしました。

約50㎝の挿し穂。あいているところにそのまま埋めます。

斜めにして土をかぶせます。これで植えつけ完了です。水遣りはしなくても大丈夫です。
8月になるとかなり芋蔓が育ちます。

それで、葉茎を採取しておかずにしました。料理に使うのは先端から60センチくらいのところまでにできた茎を使います。それより元部に近い茎はスカスカしていて皮もむきにくいです。
葉を取り、薄皮をはいで、水で洗った後、30分ほどあく抜きをし、更に、沸騰したお湯に入れてひと煮立ちしたらざるにあけます。あく抜きが出来ました。その後は、きんぴらにしたり油揚げと一緒に煮たりします。とてもおいしいです。
注意すべき点は、ボールに入った上の写真の量で皮むき1時間余りかかるということ。肩も背中もこりこりです。

チョー簡単、芋茎の煮物
あく抜きした芋の茎を油でサッと炒め、全体に油が回ったところに、油揚げ2枚、酒大さじ2、みりん大さじ2、砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ1、昆布だし大さじ1を入れて弱火で煮ます。水分は芋の茎から出ますので入れません。10分~15分くらい煮たら強火で水気が無くなるくらいに煮て出来上がり。とても薄味仕立てです。味を見て好みの味にします。
子供のころは、あく抜きをしていませんでしたし、葉っぱも味噌汁に入れたりお浸しにしたりして食べていましたが、庭のさつまいもの葉は癖が強くて食べられません。茎はしっかりとあく抜きをして調理しています。茎は黄緑色の方があくが少ないように思います。茎が赤紫の物はあくが強いです。
9月はさらに蔓が大生に育ちます。

時々ツルの節から出た根を引きちぎって剥がしては、畑の芋の上に置きました。こうすることによって伸びたツルの節から出た根に芋を作ろうとしないで済みます。養分の分散を防ぎました。
10月22日、芋を掘って見ました。

中くらいのとちんまいのが3つ、割といいんでないかい?・・・一番大きいのは虫に芋を食われまくっていて穴だらけです。食べる気になれなくてほったらかししたら、芋から茶色い汁が出てきました・・・
取れた芋、170g×2、120g×1、40g×2
11月4日、待ちに待った芋ほりの日です。
芋を掘る日は、晴天を選びます。掘ってから半日は乾かした方が長く置いておけるそうです。
掘り出した芋を見てみると面白い形をしています。4月に植えたポット苗は、

芋が、根の所から大きいのが放射状に3個から5個付いています。
6月にツルを斜め差しをしたものは、節に沿って小さい芋が付いています。

6月に差したものは、生育期間が短かったのか、芋は120g~150gくらいでした。大きさがまったく違います。
薩摩芋は気温が10度以下に下がると地中で腐ってしまうので、13度くらいの暖かいうちに掘り出すのがよいそうです。もう少し置いて成長させたいけれど、そろそろ寒くなるので、ありがたくいただきます。
収穫した芋
一番大きい芋が900g、続いて700g、680g、620g、550g、500g、450g。後は、150g前後が21個、40g前後のが7個ありました。
ポット苗4鉢と挿し木苗3本で、大豊作です。

収穫してから1週間から2週間くらい置いてから食べると芋のでんぷんが糖に変わり甘くなるそうです。試しに、10月に掘りあげた芋と食べ比べてみました。
・・・追熟した芋は甘くておいしい、ちょっとしかなかったので、味見で終わってしまいました。
鍬で傷つけた芋はすぐに大学芋にしました。追熟なしでもおいしかったです。
次回に生きる失敗
サツマイモは、肥料過多だと茎ばかり伸びて芋の生育が悪くなるそうです。庭のサツマイモは、肥料満載で植えました。ツルの処理に大変困りました。
植え付け後に冷え込みが続いて最初の生育がよくありませんでした。保温を考えればイモの育ちがもう少し良いのかもしれないと思いました。
次、サツマイモの栽培にはその点を注意しようと思います。
サツマイモの害虫
エビカズラスズメガの幼虫

・・・全体は茶色と緑を混ぜたような色で、巨大です。10センチくらいの長さで腹回りが2センチくらいとにかく太い。おしりにアンテナの様な突起があります。茎だけ残して食べてしまいます。食欲大生です。捕殺します。
オオスカシバガの幼虫

・・・この幼虫も巨大です。黄緑色の9センチくらいのぷよぷよした幼虫です。くちなしを丸坊主にし、ひどい時は木を枯らしてしまう程食欲大生で有名ですが、芋の葉も食べるようです。捕殺します。

私の手と比べたかったので撮りましたが、肝心の主役がピンボケになってしまいました。これはまだ小さい方で、これより大きくなります。新芽がお好きなようで、新芽をカジカジしていました。
イモキバガの幼虫

・・・葉を撒いて糸で固定してこの中で葉を食べます。今年はこの虫の住処をたくさん見ました。捕殺します。
その他にハスモンヨトウムシ、シロイチモンジヨトウなどが葉を食べます。シロイチモンジヨトウは、芋の茎と太さも色も似ていて時々驚かされます。
土の中ではハリガネムシが芋を食べます。コガネムシの幼虫は根を食べて芋を枯らしてしまうこともあります。

ハリガネムシ(コメツキの幼虫)。オレンジ色のつやつやした2㎝位の細い虫です。見つけ次第捕殺します。手で持つと必ずと言っていいほど噛みつきます。
土の中は、植えつける前に、耕すとき虫を見つけたら捕殺に努めます。芋は、暖かくなるとグングン成長し次々と葉を出しますので、虫に食べられて生育不良になる事はないと思いますが、気になるほど増えたら捕殺します。虫は、毒は持っていなくても噛まれると血が出てとても痛いです。鳥たちが、念には念を入れて虫を何度もたたきつけて弱らせ頭を取ってから雛にやります。それは、万が一にも雛が噛まれると大けがをし命を落とす危険があるからです。虫を捕殺する時は噛まれないようにします。
庭では、夏の間中、カナヘビが芋の葉の上をシャパシャパ走り回って虫を捕らえていました。鳥たちも頻繁にやって来ていました。

彼らに感謝しつつ、出来る分だけで・・・とのんびりと構えて収穫を待ちました。
サツマイモを収穫した後の楽しみツルで編むリース
今回は芋の収穫以外に、芋の蔓でリースを作りたいと思っていました。庭を覆いつくす芋の蔓は厄介で、早く抜きたいと思いましたが、リースづくりを楽しみに待ちました。
10月に試しに作ったリース

ずっしりと重いので、平らなところに形を整えて乾かします。

1週間後、水分が抜けてかなりスカスカになりました。水分が抜けたことでしなやかで巻きやすい形状になりました。右側は、巻きなおしてカチッとしました。左はスカスカなところに少し足しただけにしました。
更に乾燥すると最初のころにはないほどカラカラです。

右が11月4日に巻いたもの、左が10月22日に作ったものです。最初に巻いたままの物は、乾くと適度な緩みがあり、それはそれで美しいと思いました。巻き直しした物はカチッとしていて、使い方で作品を仕上げるといいのではないかと思いました。
リースづくりをしたい時は
茎を根に近い元部分を束ねて麻ひもなどで縛っておいて乾かしてから作るとうまくいくことが分かりました。蔓の乾燥した物は根に近い部分、しっかりとした太い茎の方が乾燥した時に安定していいひも状になります。蔓の先端部分の緑色の部分になると乾燥した時によじれてカールしてしまい、上手く巻けなくなります。

干す前に水洗いして泥を落とします。雨のかからない所で干すようにします。
リースや籠を編むときは、少しだけ水分が残った状態が作りやすいです。すっかり乾燥していたら、バキポキ簡単に折れてしまってまとまりません。作業は1週間くらいがちょうどいい具合です。
海外のペンフレンドから手作りのステキなクリスマスカードを毎年もらうので、今年は、私も手作りのカードをと思って考えたリースづくりですが、初めてのリース作り、「簡単さ!!」なんて思っていましたが、作り始めるとなかなか難しいです。リース作りも奥が深いと感心しきりです。