イラガは触れるととても痛い、刺された所を触るとまるでやけどをしたような痛みで、それが3日間続く・・ こんなひどい毛ムシが庭に発生したらたまりません。毛虫ですから植物を食害します。植物を守り、自分も刺されないようにするために、早期発見駆除に努めます。
観察場所・・・茨城県北部
気温気候・・・ー7℃~35℃(2018年)。冬は雪が少なく、乾燥しています。夏は湿度が高く、8月は海から霧が立ち更に湿っぽくなります。
イラガってどんな虫??
日本にはイラガの仲間が17種類いると言われています。蛾の仲間です。私の庭では、体が黄緑色の3センチくらいの幼虫と、背中に茶色い筋がある2センチくらいの幼虫になる二種類の蛾がいます。冬さなぎで越冬します。その形は、約1.5cmくらいの楕円形の卵型カプセルです。成虫は6月から9月に現れ夜活動します。成虫の飛翔と共に幼虫もふ化しますので、6月から9月は特に気を付けます。
特に大変なのが幼虫の存在です。毛には鋭い痛みを持つ毒があり、触れるとビリビリ傷み3日ほど続きます。素手では決して触れないようにします。
幼虫の繁殖する木
庭では、柿、ブルーベリー、バラ、山茶花、ホンサカキ
イラガの見つけ方
葉の異変を見逃さない。
本榊でふ化した幼虫。葉が透けたようになっている箇所があったら、触らないでそっと裏を見てみます。
裏側を見ると無数の毛虫、イラガの赤ちゃんがそろって食事しています。
拡大してみるとこんな感じです。
ふ化したばかりの頃は、20匹から30匹くらい固まって葉の裏で食事をしています。この時期を逃さず捕殺します。
幼虫の捕殺の仕方
用意する物・・・剪定ばさみ、剪定したイラガ付き枝を入れる袋、使い捨てゴム手袋、マスク
イラガには毒針があり、触れるとビリビリ傷みます。それはそれは痛いです。長袖のシャツを着て、素手では触らないよう、ゴム手袋をして枝ごと切ります。切り取ったら丈夫な袋に入れ、ゴム手袋も一緒に入れてゴミに出します。
今回は、イラガの付いた葉を11枚取りました。少なく見積もっても220匹、これがサカキをカジカジしたらば、あっと言う間に丸坊主になってしまいます。
さらに大きな幼虫は・・・
単独で行動するようになると行動範囲も広くなり、庭のありとあらゆるところにいて食害します。食草でなくても移動中の幼虫に出くわしたりします。幼虫のいる木は葉の裏も表も見て取り逃がさないようにします。
毛に触れないように枝ごと切り取り、米の袋や用土の入っていたしっかりした袋などに枝ごと入れて口を縛り、ゴミに出します。
2016年7月にイラガの大発生で、山茶花とバラが食害を受けました。100匹までは数えました。昼過ぎに始まり、夕方、日が傾くころまでイラガ探しをしました。単独で行動するようになると、捕獲も大変です。普段から葉の裏までしっかり点検しなければと思いました。
殺虫剤を使うことについて
殺虫剤を毛虫に撒いた時に、毛虫がパラパラ落ちて散乱します。その時、毒の毛も庭に広がるのではないかという恐れがあります。それで、毛虫を見つけたらまず捕殺する方法を考えています。なんといっても頭の上に降ってくるのは嫌ですねえ~~~ 毛虫についてはちょっと神経質です。
さなぎを捕獲する
冬はさなぎで越冬します。冬に地面近くの木の幹バラの足元をくまなく点検します。卵型カプセルで越冬中のさなぎを見つけることが出来ます。
イラガが羽化した後のカプセル
中央が羽化後のさなぎの抜け殻です。冬は、珍しいものを見つけたと、何になるのか興味深々でしたが、イラガの大発生はここだということがわかり、これからは点検を怠らないようにしようと思いました。
さなぎの取り方
手袋をして作業をします。ビニール袋をさなぎの下にあてがって、ナイフでこそぎ落とします。袋はしばってゴミに出します。
まとめ
毎日庭に出て植物を観ることから害虫対策は始まります。あれ?おや?は、大きな発見につながると思いました。
その生態や、産卵場所など知ると、卵の状態で取り除くことが出来、あるいはふ化後も早く対処することが出来ます。怖い毛ムシだけれど、怖いからこそ知ることも大事だと思いました。
イラガと同じように強い毒を持つチャドクガについて⇒「こちら」から見ることが出来ます。同じ椿科の植物に繁殖する、しかも、強い毒を持つチャドクガの繁殖のメカニズムなどを書きました。
美しい蝶の奇跡
今朝、とても美しい蝶が庭にやってきました。白い羽が朝日に輝き、黒い筋がその白さを一層引き立たせていました。後ろ羽にオレンジ色の大きな模様があります。
夏の疲れで微熱が続き気分も優れず、もう半月かな…こんな状態・・・なんて、ぼんやりと外を眺めていたときでした。
いつもなら、羽の隅々までしっかり覚えるように凝視するのに、今日に限ってカメラで撮りたいと、すぐにカメラを取り出しました。私の持っているカメラでは蝶を撮れたためしがないのを知っているのに。
案の定、蝶の姿はありません。二階からも探しましたが、近所のどこにもいません。
洗濯機を回しながら、庭に面した窓に椅子とカメラを用意して、あの蝶また来ないかな・・・と外を眺めていると、虫がつかないと思って15年間育てていた榊の葉に異変を見つけました。そう、イラガの赤ちゃんたちが大繁殖していたのです。
あの珍しい蝶は何なのか分かりません。調べても記憶と一致しません。でも、蝶のおかげで、イラガ天国(私は毛虫地獄)を未然に防ぐことが出来ました。
ちょうちょさんありがとう(^▽^)/
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観察場所・・・茨城県北部
気温気候・・・ー7℃~35℃(2018年)。冬は雪が少なく、乾燥しています。夏は湿度が高く、8月は海から霧が立ち更に湿っぽくなります。
イラガってどんな虫??
日本にはイラガの仲間が17種類いると言われています。蛾の仲間です。私の庭では、体が黄緑色の3センチくらいの幼虫と、背中に茶色い筋がある2センチくらいの幼虫になる二種類の蛾がいます。冬さなぎで越冬します。その形は、約1.5cmくらいの楕円形の卵型カプセルです。成虫は6月から9月に現れ夜活動します。成虫の飛翔と共に幼虫もふ化しますので、6月から9月は特に気を付けます。
特に大変なのが幼虫の存在です。毛には鋭い痛みを持つ毒があり、触れるとビリビリ傷み3日ほど続きます。素手では決して触れないようにします。
幼虫の繁殖する木
庭では、柿、ブルーベリー、バラ、山茶花、ホンサカキ
イラガの見つけ方
葉の異変を見逃さない。
本榊でふ化した幼虫。葉が透けたようになっている箇所があったら、触らないでそっと裏を見てみます。
裏側を見ると無数の毛虫、イラガの赤ちゃんがそろって食事しています。
拡大してみるとこんな感じです。
ふ化したばかりの頃は、20匹から30匹くらい固まって葉の裏で食事をしています。この時期を逃さず捕殺します。
幼虫の捕殺の仕方
用意する物・・・剪定ばさみ、剪定したイラガ付き枝を入れる袋、使い捨てゴム手袋、マスク
イラガには毒針があり、触れるとビリビリ傷みます。それはそれは痛いです。長袖のシャツを着て、素手では触らないよう、ゴム手袋をして枝ごと切ります。切り取ったら丈夫な袋に入れ、ゴム手袋も一緒に入れてゴミに出します。
今回は、イラガの付いた葉を11枚取りました。少なく見積もっても220匹、これがサカキをカジカジしたらば、あっと言う間に丸坊主になってしまいます。
さらに大きな幼虫は・・・
単独で行動するようになると行動範囲も広くなり、庭のありとあらゆるところにいて食害します。食草でなくても移動中の幼虫に出くわしたりします。幼虫のいる木は葉の裏も表も見て取り逃がさないようにします。
毛に触れないように枝ごと切り取り、米の袋や用土の入っていたしっかりした袋などに枝ごと入れて口を縛り、ゴミに出します。
2016年7月にイラガの大発生で、山茶花とバラが食害を受けました。100匹までは数えました。昼過ぎに始まり、夕方、日が傾くころまでイラガ探しをしました。単独で行動するようになると、捕獲も大変です。普段から葉の裏までしっかり点検しなければと思いました。
殺虫剤を使うことについて
殺虫剤を毛虫に撒いた時に、毛虫がパラパラ落ちて散乱します。その時、毒の毛も庭に広がるのではないかという恐れがあります。それで、毛虫を見つけたらまず捕殺する方法を考えています。なんといっても頭の上に降ってくるのは嫌ですねえ~~~ 毛虫についてはちょっと神経質です。
さなぎを捕獲する
冬はさなぎで越冬します。冬に地面近くの木の幹バラの足元をくまなく点検します。卵型カプセルで越冬中のさなぎを見つけることが出来ます。
イラガが羽化した後のカプセル
中央が羽化後のさなぎの抜け殻です。冬は、珍しいものを見つけたと、何になるのか興味深々でしたが、イラガの大発生はここだということがわかり、これからは点検を怠らないようにしようと思いました。
さなぎの取り方
手袋をして作業をします。ビニール袋をさなぎの下にあてがって、ナイフでこそぎ落とします。袋はしばってゴミに出します。
まとめ
毎日庭に出て植物を観ることから害虫対策は始まります。あれ?おや?は、大きな発見につながると思いました。
その生態や、産卵場所など知ると、卵の状態で取り除くことが出来、あるいはふ化後も早く対処することが出来ます。怖い毛ムシだけれど、怖いからこそ知ることも大事だと思いました。
イラガと同じように強い毒を持つチャドクガについて⇒「こちら」から見ることが出来ます。同じ椿科の植物に繁殖する、しかも、強い毒を持つチャドクガの繁殖のメカニズムなどを書きました。
美しい蝶の奇跡
今朝、とても美しい蝶が庭にやってきました。白い羽が朝日に輝き、黒い筋がその白さを一層引き立たせていました。後ろ羽にオレンジ色の大きな模様があります。
夏の疲れで微熱が続き気分も優れず、もう半月かな…こんな状態・・・なんて、ぼんやりと外を眺めていたときでした。
いつもなら、羽の隅々までしっかり覚えるように凝視するのに、今日に限ってカメラで撮りたいと、すぐにカメラを取り出しました。私の持っているカメラでは蝶を撮れたためしがないのを知っているのに。
案の定、蝶の姿はありません。二階からも探しましたが、近所のどこにもいません。
洗濯機を回しながら、庭に面した窓に椅子とカメラを用意して、あの蝶また来ないかな・・・と外を眺めていると、虫がつかないと思って15年間育てていた榊の葉に異変を見つけました。そう、イラガの赤ちゃんたちが大繁殖していたのです。
あの珍しい蝶は何なのか分かりません。調べても記憶と一致しません。でも、蝶のおかげで、イラガ天国(私は毛虫地獄)を未然に防ぐことが出来ました。
ちょうちょさんありがとう(^▽^)/