春です。もうすぐ新学期です。新しい年号も「令和」に決まり、なにやら新しい気分です。世界中がもっと平和で、すべての人々が夢の持てる世の中になるといいと思います。
さて、新学期というと思い出すのが、すぐに筆箱を壊す小学生の息子たちに、絶対に壊れない筆箱をと、牛乳パックで筆箱を作ったのを思い出します。次男は「踏んでも壊れないことを友達に証明するため踏んで見せた」と自慢げに話していました。
子供ときたら、こんなモンです。
では、その踏んでも壊れない筆箱の作り方をご説明します。

楽しくなるような好きな柄を選んで・・・ 私が選ぶのは、ついつい猫模様。
でも、世界で一つだけのオンリーワン筆箱です。
牛乳パック3個で作る筆箱
基本の筆箱

ふたには、ゴムを付けて定規入れにしました。かなり便利だと息子たちが言っていました。

こんな感じで文房具が入ります。中に入っているのは私がいつも使っている筆記用具で、鉛筆3本、シャープペン、3色ボールペン、マジックペン、カッター、意味不明なカギ編み3号針、シャープペンの芯、消しゴムです。
材料

牛乳パック3個、表布模様の無い場合40cm×40cm、底板用布模様の無い場合20cm×18cm
布用ハサミ、マジックペン、ボールペン、シャープペン、カッター、ホッチキス、工作用ハサミ、木工用ボンド、定規、クリップ8個くらい、カッティングボード、平ゴム14.5cm×2本、ペンチ。
写真にはありませんが、手に着いたボンドを拭きとるためのぬれたぼろきれと、ぬれた手を拭くための乾いたぼろきれがあると、作業がはかどります。
カッティングマット(工作マット)はあるととても便利です。
新聞紙で代用していた時は、内緒ですがテーブルを切ったりしていました。ベニヤ板を敷いてその上に新聞を敷いて切ったりしていましたが、カッティングボードの方が断然いい!!です。
牛乳パックのサイズ

作業の手順
①牛乳パックに線を引いて切る
②箱を組む
③布を切る
④布をはる
⑤乾かす
以上の作業を順を追って説明します。
作業開始!!
①牛乳パックを切ります。
切る時のポイントとサイズ



筆箱1個分を切ったところ
②箱を組み立てます。

ボンドはまんべんなくぬります。ボンドがダマになったまま重ねると、余ったボンドがペロリと出てきて、作業効率が悪くなります。

切り取り作業で出た2㎝幅くらいの牛乳パックの紙を半分に折ってヘラ代わりにすると、薄くまんべんなくぬれます。
ホッチキスでしっかり止めます。

ボンドぬり箱を組んだら、ホッチキスで止めます。止めたら必ず針を潰し、手に触れないくらい平らにします。針がちゃんと打ち込まれていないものは取り除きます。そのまま作ると後で手に刺さったり、ノートを割いたりする原因になります。

ホチキスで止めた後、2.5cmの厚紙を当てて確認します。飛び出した部分は、カッターで切り落とし整えます。
③布を切る
布はアイロンをかけてシワを伸ばしておきます。

こちらは表布の型紙です。底板布は、底板分とその周りに1.5cmののりしろを付けて切ります。

クリアファイルなどで、このような型紙を作ると便利です。模様のある布は、模様を見ながら切ることが出来ます。ふたと本体の外枠の四角いものを一枚ずつ作っておくと、型紙の印をつける時や箱に布をはる時に便利です。
④布をはります。
まずゴムを輪にして縫い留めておきます。ゴムがいらない時はこの作業は省いてもかまいません。

ゴムは14.5cmで2本用意します。重ねは2cmで、輪の長ながさが12.5cmになるようにします。底板が反らないか確認します。
布は、まず四角い型紙で四角を描いて、そこにのりしろ付きの型紙を当て線を引きます。四角い線は、箱を中央に間違いなく置くための目印になります。模様のあるものは模様が斜めにならないようにするためにも特にこの印は必要です。

箱の表背中側ににボンドを均一に塗り、線に合わせて置きます。

最初に長い方の辺を、側面内側と外側にボンドを塗り、布は引っ張らず持ち上げるようにしてしわが寄らないようにはります。つい布をビシッと貼りたくなりますが、引っぱってはると、模様があるものは、ボンドで濡れてふやける分、模様のゆがみが出やすくなります。

はったらクリップで動かないように止めます。

もう一方も同様にはります。はったら表面にシワが無いか確かめます。
次に短い方の辺をはっていきます。

ボンドを両面と、

布につけます。

角を抑えて折りながら布を立てて貼ります。もう片方も同じように折り曲げます。ボンドがはみ出ないように注意します。多すぎたら取ります。

角の部分をまっすぐに折りながら内側に折ります。布は引っ張らないようにします。

内側に折った後に、内側の布をもう一度持ち上げて、底板からはみ出ないように、箱の上側の角を抑えながらやや内側に折りながらはり直します。

全部はったらシワが無いか、角は綺麗にできているか確認します。今の時点ならギリギリ修正可能です。
次は底板に布を張る作業です。その作業の間、クリップで止めておきます。
底板に布を貼ります。
底板の布は、底板分と、その周りにぐるりと1.5cmののりしろを付けて切ります。布の角は、角から1cmはなして斜めに布を切り落とします。

まず牛乳パックの白い部分にボンドをまんべんなくぬり、布の中央に置きます。模様のある布は、線を引いておくとずれずに済みます。
次に、底板の裏側に、端から1cmくらいに、ぐるりとボンドをぬり、長い辺から布を貼ります。

短い辺をはるとき、はみ出さないよう中側に布を折り曲げます。角は、布が重なるので、ボンドを付けます。
ゴムを付ける時はこの時点で付けます。ゴムは両端から5cmずつの所がベストです。

ボンドをまんべんなくぬります。ポイントは外側にはみ出さないこと。
箱に底板をセットします。

クリップを外し、定規などで角をしっかり押さえます。角が綺麗になったら底板をはります。

ふたの完成です。
本体も同じ手順で作業をします。
⑤乾かします。
1週間くらい乾かします。

作りたては、箱が微妙に大きさが合わなかったりします。また、布の厚みで底板が浮いていたりするので、箱全体に圧力がかかるように重しを置て乾かします。
乾いても最初はなじみが悪く、開け閉めがきついですが、そのくらいがちょうどいいです。文房具が飛び出してこないし、箱の強度が増します。
色んな布で作ると楽しいよ!!
布は、やや厚手の物を外側に使います。外側に厚手の布を使うのは、摩擦などに強く長持ちするからです。底板に使うのは綿の薄手の物が良いです。布を折り曲げた時の厚みが少なく、箱とぴったりくっつきます。
色の濃いものは牛乳パックの模様が見えなくていいですが、白い布や薄い布は、下の模様が見えます。コピー用紙一枚で牛乳パックの模様が見えなくなるので、ひと手間ですが、コピー用紙を貼ってから布を貼ります。その時もボンドは、牛乳パックの表面にまんべんなくぬります。コピー用紙にボンドをぬると波打って扱いにくくなります。

コピー用紙だけだと多少透けて見えますが、

布をはると、こんな感じになります。
布はりの作業は、コピー用紙をはった後は、基本の筆箱と同じです。コピー用紙の上にボンドをぬり、四角い枠を描いた布の上に置いてはっていきます。
牛乳パックの筆箱は10年以上たっても使えます。
最後に作ったのは息子たちが高校生の時。

こちらは長男の筆箱。中学から使っていた筆箱は、お弁当の汁がたれて、教科書やノート、筆箱まで臭くなってしまったので、新しく作り直しました。
長男は、大学に通っている間もバッグに入れて使っていたそうです。そして今でも筆箱として使っていると言って見せてくれました。
次男は、買ったペンケースと併用しているので、今も使っていますがほぼ無傷です。
長男の筆箱は擦り切れてしまっているので、今回作ったものは1個長男にプレゼントします。
牛乳パックは水に強いので、冷蔵庫の中で調味料などの整理に役立ったり、形を変えて小物入れになったりしています。私もそろそろリーディンググラスが欲しいお年頃。軽くて丈夫な牛乳パックで、次は眼鏡ケースを作ろうかと考えています。
リーディンググラス・・・つまり老眼鏡です。
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さて、新学期というと思い出すのが、すぐに筆箱を壊す小学生の息子たちに、絶対に壊れない筆箱をと、牛乳パックで筆箱を作ったのを思い出します。次男は「踏んでも壊れないことを友達に証明するため踏んで見せた」と自慢げに話していました。
子供ときたら、こんなモンです。
では、その踏んでも壊れない筆箱の作り方をご説明します。

楽しくなるような好きな柄を選んで・・・ 私が選ぶのは、ついつい猫模様。
でも、世界で一つだけのオンリーワン筆箱です。
牛乳パック3個で作る筆箱
基本の筆箱

ふたには、ゴムを付けて定規入れにしました。かなり便利だと息子たちが言っていました。

こんな感じで文房具が入ります。中に入っているのは私がいつも使っている筆記用具で、鉛筆3本、シャープペン、3色ボールペン、マジックペン、カッター、意味不明なカギ編み3号針、シャープペンの芯、消しゴムです。
材料

牛乳パック3個、表布模様の無い場合40cm×40cm、底板用布模様の無い場合20cm×18cm
写真にはありませんが、手に着いたボンドを拭きとるためのぬれたぼろきれと、ぬれた手を拭くための乾いたぼろきれがあると、作業がはかどります。
カッティングマット(工作マット)はあるととても便利です。
新聞紙で代用していた時は、内緒ですがテーブルを切ったりしていました。ベニヤ板を敷いてその上に新聞を敷いて切ったりしていましたが、カッティングボードの方が断然いい!!です。
牛乳パックのサイズ

作業の手順
①牛乳パックに線を引いて切る
②箱を組む
③布を切る
④布をはる
⑤乾かす
以上の作業を順を追って説明します。
作業開始!!
①牛乳パックを切ります。
切る時のポイントとサイズ



筆箱1個分を切ったところ
②箱を組み立てます。

ボンドはまんべんなくぬります。ボンドがダマになったまま重ねると、余ったボンドがペロリと出てきて、作業効率が悪くなります。

切り取り作業で出た2㎝幅くらいの牛乳パックの紙を半分に折ってヘラ代わりにすると、薄くまんべんなくぬれます。
ホッチキスでしっかり止めます。

ボンドぬり箱を組んだら、ホッチキスで止めます。止めたら必ず針を潰し、手に触れないくらい平らにします。針がちゃんと打ち込まれていないものは取り除きます。そのまま作ると後で手に刺さったり、ノートを割いたりする原因になります。

ホチキスで止めた後、2.5cmの厚紙を当てて確認します。飛び出した部分は、カッターで切り落とし整えます。
③布を切る
布はアイロンをかけてシワを伸ばしておきます。

こちらは表布の型紙です。底板布は、底板分とその周りに1.5cmののりしろを付けて切ります。

クリアファイルなどで、このような型紙を作ると便利です。模様のある布は、模様を見ながら切ることが出来ます。ふたと本体の外枠の四角いものを一枚ずつ作っておくと、型紙の印をつける時や箱に布をはる時に便利です。
④布をはります。
まずゴムを輪にして縫い留めておきます。ゴムがいらない時はこの作業は省いてもかまいません。

ゴムは14.5cmで2本用意します。重ねは2cmで、輪の長ながさが12.5cmになるようにします。底板が反らないか確認します。
布は、まず四角い型紙で四角を描いて、そこにのりしろ付きの型紙を当て線を引きます。四角い線は、箱を中央に間違いなく置くための目印になります。模様のあるものは模様が斜めにならないようにするためにも特にこの印は必要です。

箱の表背中側ににボンドを均一に塗り、線に合わせて置きます。

最初に長い方の辺を、側面内側と外側にボンドを塗り、布は引っ張らず持ち上げるようにしてしわが寄らないようにはります。つい布をビシッと貼りたくなりますが、引っぱってはると、模様があるものは、ボンドで濡れてふやける分、模様のゆがみが出やすくなります。

はったらクリップで動かないように止めます。

もう一方も同様にはります。はったら表面にシワが無いか確かめます。
次に短い方の辺をはっていきます。

ボンドを両面と、

布につけます。

角を抑えて折りながら布を立てて貼ります。もう片方も同じように折り曲げます。ボンドがはみ出ないように注意します。多すぎたら取ります。

角の部分をまっすぐに折りながら内側に折ります。布は引っ張らないようにします。

内側に折った後に、内側の布をもう一度持ち上げて、底板からはみ出ないように、箱の上側の角を抑えながらやや内側に折りながらはり直します。

全部はったらシワが無いか、角は綺麗にできているか確認します。今の時点ならギリギリ修正可能です。
次は底板に布を張る作業です。その作業の間、クリップで止めておきます。
底板に布を貼ります。
底板の布は、底板分と、その周りにぐるりと1.5cmののりしろを付けて切ります。布の角は、角から1cmはなして斜めに布を切り落とします。

まず牛乳パックの白い部分にボンドをまんべんなくぬり、布の中央に置きます。模様のある布は、線を引いておくとずれずに済みます。
次に、底板の裏側に、端から1cmくらいに、ぐるりとボンドをぬり、長い辺から布を貼ります。

短い辺をはるとき、はみ出さないよう中側に布を折り曲げます。角は、布が重なるので、ボンドを付けます。
ゴムを付ける時はこの時点で付けます。ゴムは両端から5cmずつの所がベストです。

ボンドをまんべんなくぬります。ポイントは外側にはみ出さないこと。
箱に底板をセットします。

クリップを外し、定規などで角をしっかり押さえます。角が綺麗になったら底板をはります。

ふたの完成です。
本体も同じ手順で作業をします。
⑤乾かします。
1週間くらい乾かします。

作りたては、箱が微妙に大きさが合わなかったりします。また、布の厚みで底板が浮いていたりするので、箱全体に圧力がかかるように重しを置て乾かします。
乾いても最初はなじみが悪く、開け閉めがきついですが、そのくらいがちょうどいいです。文房具が飛び出してこないし、箱の強度が増します。
色んな布で作ると楽しいよ!!
布は、やや厚手の物を外側に使います。外側に厚手の布を使うのは、摩擦などに強く長持ちするからです。底板に使うのは綿の薄手の物が良いです。布を折り曲げた時の厚みが少なく、箱とぴったりくっつきます。
色の濃いものは牛乳パックの模様が見えなくていいですが、白い布や薄い布は、下の模様が見えます。コピー用紙一枚で牛乳パックの模様が見えなくなるので、ひと手間ですが、コピー用紙を貼ってから布を貼ります。その時もボンドは、牛乳パックの表面にまんべんなくぬります。コピー用紙にボンドをぬると波打って扱いにくくなります。

コピー用紙だけだと多少透けて見えますが、

布をはると、こんな感じになります。
布はりの作業は、コピー用紙をはった後は、基本の筆箱と同じです。コピー用紙の上にボンドをぬり、四角い枠を描いた布の上に置いてはっていきます。
牛乳パックの筆箱は10年以上たっても使えます。
最後に作ったのは息子たちが高校生の時。

こちらは長男の筆箱。中学から使っていた筆箱は、お弁当の汁がたれて、教科書やノート、筆箱まで臭くなってしまったので、新しく作り直しました。
長男は、大学に通っている間もバッグに入れて使っていたそうです。そして今でも筆箱として使っていると言って見せてくれました。
次男は、買ったペンケースと併用しているので、今も使っていますがほぼ無傷です。
長男の筆箱は擦り切れてしまっているので、今回作ったものは1個長男にプレゼントします。
牛乳パックは水に強いので、冷蔵庫の中で調味料などの整理に役立ったり、形を変えて小物入れになったりしています。私もそろそろリーディンググラスが欲しいお年頃。軽くて丈夫な牛乳パックで、次は眼鏡ケースを作ろうかと考えています。
リーディンググラス・・・つまり老眼鏡です。