白い可憐な花を株いっぱいに咲かせて売られているハゴロモジャスミン。周辺に甘い香りを漂わせ、さぞかし夢の様な空間を作ってくれるのではと思う反面、育て方がわからないので買うのをあきらめていましたが、庭付きの家に越して、園芸誌に載っていたあれもこれも試したいと買ったハゴロモジャスミン。
ハゴロモジャスミンは、あの可憐な白い花からは想像もつかないくらい超、ハイパー、ミラクル、スーパー丈夫な植物でした。
ハゴロモジャスミンの育て方増やし方

名前:ハゴロモジャスミン
原産国:中国
性質:つる性植物、5月上旬から中旬にかけ、星型の白い花を房状に咲かせる。良い香りがする。
栽培場所:茨城県北部
栽培場所気温:ー5℃~+34℃
栽培場所の気候:冬は乾燥し、夏は湿度が高い、年によっては海から霧が立ち夜も湿度が下がらない日が続く。
ハゴロモジャスミンの花が咲く様子。


つるカクテルと

2015年、日陰を作っていたユスラウメを切ると、光が十分に当たり、全体が白いハゴロモを纏ったように美しく咲きました。近所中に香りが漂って、ご近所さんも花見にお越しになるほど。

今年の蕾。蕾もこんなにきれいです。日当りがいいと蕾の発色がいいです。
ハゴロモジャスミンの育て方
庭植え
庭植で最も注意すべき点は、ハゴロモジャスミンは育ちがすご過ぎて他の植物の生育を阻害することです。庭に植える時は、他の植物との間隔を十分に空けて植えます。
日当たりのよい北風の当たらない場所に植えます。

雨どいを伝って2階へ伸びるジャスミン。
植え方
花付きで買ってきた鉢は、鉢から抜いて鉢の大きさの穴を掘って埋めればOK。後は水遣りをして完了です。
年間の手入れ
ツルが5メートル以上伸びます。その量は半端ありません。何年かに一度はバッサリ切り詰めます。地際から切ってもいいですし、3分の1くらいまで切ってもいいと思います。
切り詰めた後の花についてですが、ハゴロモジャスミンは、花後すぐにツルを切ります。切るタイミングが遅いと花を咲かせません。
花が終わってから剪定作業になりますが、少なくとも6月初めごろまでには切ります。それ以降は、花芽も切ってしまうのか、花が咲かなくなります。
切り詰めてもすぐに茂ります。そのときは、邪魔になるところだけ切るようにします。
切らないでおくと、蒸れて、葉が傷みます。切り詰めて風通しをしっかりして、内側の蒸れを防ぐことが大事です。
うっかり7月以降に切ってしまっても、花は、切った2年後には爆発的に咲きます。
肥料水遣りは必要ありません。
病害虫・・・風通しを確保したら蒸れなしで健康に育ちます。
ジャスミンに直接影響する虫ではありませんが、伸びたツルの剪定をする時、蛾のさなぎを見ます。待ち伏せタイプの蜘蛛の巣が、パーゴラの角などにあります。アシナガバチが近くに巣を掛けることがあります。
もじゃもじゃしていて隠れやすい場所なのだと思います。剪定時には気をつけて行います。

この記事を書いた翌日、花が終わりかけたので剪定をしようとしたら、アシナガバチが巣をかけていました。50㎝位切ったらいました。上手に隠れます。

庭への入り口でしかも水道の近く、ここには巣を掛けないでほしいので、女王様がお留守の間に巣を外してしまいます。巣が無いとまた別の所に巣をつくります。巣の場所が決まるまでしばらく見守ります。
花を確実に咲かせる工夫
花は、日当たりの良い所にたくさん蕾を持ちます。たくさん花を見るためにも日当りを確保します。
冬、寒風に当たったり、雪が蕾の上に積もると蕾は枯れてしまいます。

雪が降りそうなとき、-3度より気温が低く寒風が吹く日が長く続く場所では、不織布などで覆い蕾を保護します。
咲いた花を長く綺麗に保つために

ジャスミンはひと房にたくさんの花を咲かせます。まだたくさん蕾があるのに花が終わって茶色に変色しているものも出てきます。そういう時は竹ぼうきなどで、軽く叩くと終わった花は下に落ちます。

花を落としたところ
鉢植えの場合
鉢で育てる時は、花が終わったら地際から10cmで切ります。基本的にはどこから切っても枯れたりしませんので安心して切ってください。切らない時でも花の咲きガラだけはきちんと取ります。2回りほど大きな鉢に植えます。土は園芸用用土か、赤玉土小粒6と腐葉土4を混ぜた物を使います。鉢底に赤玉土大などのごろ土を3cmくらい敷きジャスミンを鉢から抜いて中央に据え、ウォータースペース2㎝を空け土を入れます。
支柱は伸ばしたい高さに立てておきます。蔓が勢いよく伸びるので、随時巻き付けていきます。
肥料
緩効性化成肥料を8号鉢で10粒くらい鉢のヘリにパラパラ撒いておきます。水肥は夏の間月2回くらい与えます。夏の間は2カ月に1回置き肥をし、冬は与えません。
水遣り
鉢が乾いたらたっぷりやります。特に夏場は成長期なので水切れを起こすと株が傷みます。
置き場所
日当たりの良い所、寒風の当たらない場所に置きます。
冬季零下になる所は鉢が凍らない場所に移動します。
ハゴロモジャスミンを増やしたい
増やし方はチョー簡単です。挿し木も出来ますが、そんな手間は必要ありません。一つ二つ増やしたい時は、果てしなく地を這うように庭中に広がりたがるツルを翌年までそのままにしておくと、節から根が出ています。その節を切り、鉢植えにすると増やすことが出来ます。
においの好き嫌い
においには色んなものがあります。ラベンダー、ミント、ローズマリー、バラ、パセリ、シソ、ヨモギ、ユリ、その他にも数えきれないほど、素敵な香りを植物たちは持っています。それぞれ個性的で、ほっとするものや、料理をごちそうに変えたり、紅茶を美味しくしたり・・・
しかし、すべての香りが、すべていい香りと感じるかは別です。
私の家族は、ラベンダーやローズマリーが苦手で、ミントはもってのほかです。ジャスミンの匂いは強いですが、家族はそうでもないようで、気にならないと言います。
私は時々ジャスミンのにおいが耐えられない時があります。体調のすぐれない時です。最近は咲いている間の半分くらいは匂いが気になります。その時は窓を閉めて、そのにおいから遠ざかります。
せっかく買ってきて植えて綺麗だなと思っても、においがダメなものもあります。園芸雑誌などの写真からでは分からないことです。花屋さんで実際においを嗅いでみて、好きかどうか試してみてください。
体力も回復した2022年のジャスミンの季節には切り花で部屋に飾って楽しむことが出来ました。とても嬉しかったです。

園芸をやっていてこれも嬉しい変化のひとつ。
低く仕立てることもできます

バラとジャスミンを絡めていたパーゴラが2017年白アリのため撤去しました。ジャスミンの植わっている場所は、白アリの被害が無かったので、1mくらいの高さで切ってあります。その時ジャスミンを地際から切りました。
二年後の今年、ジャスミンが咲きました。白い花は清楚でうっとりします。暖冬と、株全体に光が当たるので蕾がたくさんついて株全体に花が付きました。
結構もっさりとしてきたので、今年はバッサリ地際から切ります。
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ハゴロモジャスミンは、あの可憐な白い花からは想像もつかないくらい超、ハイパー、ミラクル、スーパー丈夫な植物でした。
ハゴロモジャスミンの育て方増やし方

名前:ハゴロモジャスミン
原産国:中国
性質:つる性植物、5月上旬から中旬にかけ、星型の白い花を房状に咲かせる。良い香りがする。
栽培場所:茨城県北部
栽培場所気温:ー5℃~+34℃
栽培場所の気候:冬は乾燥し、夏は湿度が高い、年によっては海から霧が立ち夜も湿度が下がらない日が続く。
ハゴロモジャスミンの花が咲く様子。


つるカクテルと

2015年、日陰を作っていたユスラウメを切ると、光が十分に当たり、全体が白いハゴロモを纏ったように美しく咲きました。近所中に香りが漂って、ご近所さんも花見にお越しになるほど。

今年の蕾。蕾もこんなにきれいです。日当りがいいと蕾の発色がいいです。
ハゴロモジャスミンの育て方
庭植え
庭植で最も注意すべき点は、ハゴロモジャスミンは育ちがすご過ぎて他の植物の生育を阻害することです。庭に植える時は、他の植物との間隔を十分に空けて植えます。
日当たりのよい北風の当たらない場所に植えます。

雨どいを伝って2階へ伸びるジャスミン。
植え方
花付きで買ってきた鉢は、鉢から抜いて鉢の大きさの穴を掘って埋めればOK。後は水遣りをして完了です。
年間の手入れ
ツルが5メートル以上伸びます。その量は半端ありません。何年かに一度はバッサリ切り詰めます。地際から切ってもいいですし、3分の1くらいまで切ってもいいと思います。
切り詰めた後の花についてですが、ハゴロモジャスミンは、花後すぐにツルを切ります。切るタイミングが遅いと花を咲かせません。
花が終わってから剪定作業になりますが、少なくとも6月初めごろまでには切ります。それ以降は、花芽も切ってしまうのか、花が咲かなくなります。
切り詰めてもすぐに茂ります。そのときは、邪魔になるところだけ切るようにします。
切らないでおくと、蒸れて、葉が傷みます。切り詰めて風通しをしっかりして、内側の蒸れを防ぐことが大事です。
うっかり7月以降に切ってしまっても、花は、切った2年後には爆発的に咲きます。
肥料水遣りは必要ありません。
病害虫・・・風通しを確保したら蒸れなしで健康に育ちます。
ジャスミンに直接影響する虫ではありませんが、伸びたツルの剪定をする時、蛾のさなぎを見ます。待ち伏せタイプの蜘蛛の巣が、パーゴラの角などにあります。アシナガバチが近くに巣を掛けることがあります。
もじゃもじゃしていて隠れやすい場所なのだと思います。剪定時には気をつけて行います。

この記事を書いた翌日、花が終わりかけたので剪定をしようとしたら、アシナガバチが巣をかけていました。50㎝位切ったらいました。上手に隠れます。

庭への入り口でしかも水道の近く、ここには巣を掛けないでほしいので、女王様がお留守の間に巣を外してしまいます。巣が無いとまた別の所に巣をつくります。巣の場所が決まるまでしばらく見守ります。
花を確実に咲かせる工夫
花は、日当たりの良い所にたくさん蕾を持ちます。たくさん花を見るためにも日当りを確保します。
冬、寒風に当たったり、雪が蕾の上に積もると蕾は枯れてしまいます。

雪が降りそうなとき、-3度より気温が低く寒風が吹く日が長く続く場所では、不織布などで覆い蕾を保護します。
咲いた花を長く綺麗に保つために

ジャスミンはひと房にたくさんの花を咲かせます。まだたくさん蕾があるのに花が終わって茶色に変色しているものも出てきます。そういう時は竹ぼうきなどで、軽く叩くと終わった花は下に落ちます。

花を落としたところ
鉢植えの場合
鉢で育てる時は、花が終わったら地際から10cmで切ります。基本的にはどこから切っても枯れたりしませんので安心して切ってください。切らない時でも花の咲きガラだけはきちんと取ります。2回りほど大きな鉢に植えます。土は園芸用用土か、赤玉土小粒6と腐葉土4を混ぜた物を使います。鉢底に赤玉土大などのごろ土を3cmくらい敷きジャスミンを鉢から抜いて中央に据え、ウォータースペース2㎝を空け土を入れます。
支柱は伸ばしたい高さに立てておきます。蔓が勢いよく伸びるので、随時巻き付けていきます。
肥料
緩効性化成肥料を8号鉢で10粒くらい鉢のヘリにパラパラ撒いておきます。水肥は夏の間月2回くらい与えます。夏の間は2カ月に1回置き肥をし、冬は与えません。
水遣り
鉢が乾いたらたっぷりやります。特に夏場は成長期なので水切れを起こすと株が傷みます。
置き場所
日当たりの良い所、寒風の当たらない場所に置きます。
冬季零下になる所は鉢が凍らない場所に移動します。
ハゴロモジャスミンを増やしたい
増やし方はチョー簡単です。挿し木も出来ますが、そんな手間は必要ありません。一つ二つ増やしたい時は、果てしなく地を這うように庭中に広がりたがるツルを翌年までそのままにしておくと、節から根が出ています。その節を切り、鉢植えにすると増やすことが出来ます。
においの好き嫌い
においには色んなものがあります。ラベンダー、ミント、ローズマリー、バラ、パセリ、シソ、ヨモギ、ユリ、その他にも数えきれないほど、素敵な香りを植物たちは持っています。それぞれ個性的で、ほっとするものや、料理をごちそうに変えたり、紅茶を美味しくしたり・・・
しかし、すべての香りが、すべていい香りと感じるかは別です。
私の家族は、ラベンダーやローズマリーが苦手で、ミントはもってのほかです。ジャスミンの匂いは強いですが、家族はそうでもないようで、気にならないと言います。
私は時々ジャスミンのにおいが耐えられない時があります。体調のすぐれない時です。最近は咲いている間の半分くらいは匂いが気になります。その時は窓を閉めて、そのにおいから遠ざかります。
せっかく買ってきて植えて綺麗だなと思っても、においがダメなものもあります。園芸雑誌などの写真からでは分からないことです。花屋さんで実際においを嗅いでみて、好きかどうか試してみてください。
体力も回復した2022年のジャスミンの季節には切り花で部屋に飾って楽しむことが出来ました。とても嬉しかったです。

園芸をやっていてこれも嬉しい変化のひとつ。
低く仕立てることもできます

バラとジャスミンを絡めていたパーゴラが2017年白アリのため撤去しました。ジャスミンの植わっている場所は、白アリの被害が無かったので、1mくらいの高さで切ってあります。その時ジャスミンを地際から切りました。
二年後の今年、ジャスミンが咲きました。白い花は清楚でうっとりします。暖冬と、株全体に光が当たるので蕾がたくさんついて株全体に花が付きました。
結構もっさりとしてきたので、今年はバッサリ地際から切ります。