洗剤が変わり、洗濯後の具合悪さが減ったので、今日は久しぶりに庭に出ました。2週間ぶりです。しばらく雨が続いたので、寝室には近づかず、リビングで洗濯の手を休めてついでに体も休ませることが出来ました。
庭に出るとついついいろいろやりたくなりますが、今日は、コニファーの葉が茂り過ぎているので剪定をすることにしました。手の届く範囲ですから、あまりステキとは言い難い形ですが、風通しも良くなり、風の抵抗も少なくなったことでしょう。
2月のコニファー
2019年2月の木の様子です。これよりさらに新芽が伸びてわっさりとなりました。主幹を切ったために側枝が伸びて不格好な形になりました。

作業の時便利に使っているカメラCyber-shot WX70が使えなくなってしまったので、絵を描いて説明します。

コニファーを剪定する

名前:エレガンテシマ
樹高:5m
特徴:コノテガシワの系統で、成長は早い。非常に丈夫で耐寒耐暑性があり、狭い場所でも植栽可能。若木のうちは胴ぶきもみられる。葉には爽やかな香りがあり新緑が美しい。冬葉は茶色っぽく沈んだ色になる。
栽培場所:茨城県北部
栽培場所の環境:気温ー4℃~34℃。冬乾燥していて夏は海からの霧で湿っぽい。

コニファー剪定前
6月、新芽も伸びてこんな感じになっていました。息子がきれいに描きすぎだと言っています。本当はもっと横に広がっていてみっともなかった・・・そうです。
風通しも悪く、枯葉が枝の間に溜まっていて、虫の巣窟となっていました。蜘蛛の卵、蛾のさなぎの抜け殻などがワンサカ。
枝が密集していると、メジロやウグイスなどが巣を掛けるのではないかと期待していたんですが、雨宿りもしません。2月、ほか木を剪定した時に一斉に野鳥がやってきました。きっと綺麗に手入れされている方を好むのかもしれません。

愛用のノコギリとハサミで枝すきを行います。

枝切用のノコギリと剪定バサミ
鋏とのこぎり
23cm刃のノコギリ。植木専用で、意外ですがとてもよく切れます。ノコギリなら何でも同じと思って木工用を使って枝を落としていましたが、この枝切専用ノコギリを買って、作業がはかどっています。太い枝用のノコギリは、もっと刃の長いものがあります。専用品なので切れ味抜群です。
グリップが滑りにくい樹脂で出来ていて、しかも白と赤の色も気に入っています。なぜならば、庭での作業中、派手なカラーは見つけやすいので本当に助かっています。

大きいノコギリについては、「切れ味鋭い新しいノコギリ【silkyカミソリメ375mm】で庭木の手入れをする」で見ることが出来ます。

今回は直径4センチくらいまでの細い枝だけを切るので、小さいノコギリとハサミだけで作業します。


作業を始める前に服装を整えます
枝を切る時の服装
必要なものを絵にしてみました。木の樹液(ヤニ)などがついて洗濯しても落ちない時があります。樹液がついてもかまわない格好で作業をします。

タオル2枚・・・頭にまくものと首に巻くもの。作業中頭の上には虫、虫の卵おがくずなどが降ってきます。それを防ぐものであれば帽子でも大きめのハンカチでもいいです。襟から入ることもあります。首にもまくタオルが必要です。
長袖シャツ・・・皮膚の保護
長ズボン・・・動きやすいものであることと皮膚の保護
軍手・・・コニファーの枯れた葉はとげとげしていて素手で触ると痛いものもあります。
メガネか木工用のゴーグルなど・・・上を見ながらの作業が多く、おがくずや枯葉などが降ってきます。
マスク・・・あると便利です。鼻や口に何かが入るのを防ぎます。
靴・・・切った枝などが地面にあり、足元が不安定になります。紐があるものはしっかりと結んでから作業を行います。

用意が出来たら作業にかかります
コニファーの性質
コニファー類は、ある程度大きな木になると、幹から伸びた木を切ると芽吹くことはありません。まめに芽摘みをしていく必要があります。それでも大きく育った場合、樹形を整える感じで枝を残しながら切るといいと思います。
コニファーの根は地表近くを横に伸びるものが多く、20年経った今、私の庭(4×10m)のどこを掘ってもコニファーの根があります。植える時には、将来までの植栽計画を立てて植えるといいと思います。
伸びるのが速いので、何年かに一度、木そのものを抜いて新しく植えなおすのもいいと思います。

枝の切り方
枝の切り方
絵を見ながら説明します。
良い例の方を見て下さい。木の枝を切る時は、幹から10cmくらい離れたところの下①にまず切り込みを入れ、次に②から刃を入れ切ります。次に③の位置で切ります。大きな枝の時、墨をすって切り口に塗るか、ボンドなどを塗ってもいいそうです。墨はばい菌などを防ぎ防腐効果があり、ボンドは雨水などを防ぎ、バイ菌の侵入を抑え腐りにくくするそうです。

上の図に書いた悪い例のようにいきなり切りたい場所で切り始めると枝の重みで裂けてしまい、ばい菌が付きやすくなり枯れこむこともあります。

樹形を整える
切る枝は、助っ人がいるならば、形を見てもらいながらバランスよく切ります。一人の時は、大きな枝を切る時は離れて見て切ります。太くてシュッと勢いよく伸びた枝の先端を切ると、しばらくは伸びが遅くなるので、枝の勢いを見て切り詰めるのを決めます。
作りたい形が最初からはっきりしていると切りやすいです。よく観察して、イメージしてから切り始めると早く作業できます。
コニファー剪定後
こんな感じに切りました。鳥たちが雨宿りしたり、花かごを下げたりできればいいと思って切りました。
脚立を出すとついつい作業しすぎてしまうので、60㎝の台に乗って届くところまでにしました。後は、枝を束ねて終わりです。市のごみ回収要項に従って、直径30cm長さ50cmに、5個束ねました。作業時間は約1時間半。
ついでに、周りのツツジと雪柳も整えました。

庭がこざっぱりとした感じです。

庭木の剪定は好きなところから切るべし

花木はその木の性質を知ると切りやすくなります。雪柳や椿類はどこから切っても芽吹きます。バラは芽の上で切れば芽を出します。柿は、太い枝を切ると勢いのある枝をワンサカ出してしまいます。切った後の性格もまた木それぞれで面白いです。
自分で剪定していると、庭木への関心も高くなり、よく観察するようになり、木の性質や切っていい時期と決して切ってはいけない時期などもわかってきます。植木屋さんのようにはいかないですが、切り方を間違えたら違う形にしてしまえばいいのだ・・・的な感じで切っています。

コニファーはちょっだけ気難しいですが、美しい葉と、その葉には良い香りがあります。とっても魅力的な木だと思います。今回剪定したコニファーは、毎年種が付きます。種を歩くところに敷き詰めると、ポキュポキュ音がします。音が楽しくて行ったり来たり、庭での時間が長くなります。剪定した枝先を短く切って通路に敷き詰めても面白いです。

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