アカボシゴマダラという蝶をご存じでしょうか。とても美しい蝶で、私の庭では2年前から見るようになりました。

観察場所・・・茨城県北部
気候・・・温暖で気温-5℃から34℃。

アカボシゴマダラ
羽の特徴は、白地に黒の筋、後ろ羽に赤い模様があります。蝶の大きさは、片方の羽が4cmから5cm、ツマグロヒョウモンチョウより大きい、アゲハより小さい蝶です。

2年前、庭に最初にやってきたときは、ほんの一瞬だったので、それらしいチョウを図鑑で探しましたがわかりませんでした。

昨年夏からは、たびたび庭や近所を飛ぶ姿を見ました。今年夏7月からは庭で羽を休めるようになり、9月27日には、サカキに止まり、一心に何かをなめとっている様子でした。
アカボシゴマダラ
ロートを伸ばして葉の表面や枝をなめている感じでした。

アカボシゴマダラチョウとは、
ベトナム、中国、朝鮮半島などに分布するチョウで、5月から10月まで少なくとも3回発生する。一回の産卵は200個。奄美大島に亜種が存在するが、奄美大島に分布する亜種アカホシゴマダラは、大陸の蝶とは異なるそうです。

何故、日本にいるのか
マニアによる「ゲリラ放虫」の可能性があるとされます。特に関東から山梨にかけてみられるそうです。そして、だんだん住む地域が広がりつつあるそうです。

何故いてはいけないのか

アカボシゴマダラの幼虫の食樹はエノキなどで、オオムラサキの幼虫が食べる食樹と一緒で、オオムラサキが衰退してしまうのではないかという恐れがあるそうです。2005年に要注意外来生物に指定される。

以上が、国立環境研究所「侵入生物データベース」及び朝日新聞「美しいが害蝶 県内全市町村でアカボシゴマダラ確認」のネットの記事より得た情報の一部です。詳しく知りたい方は、国立環境研究所や朝日新聞の記事をご覧ください。


アカボシゴマダラ3
美しい羽をもつ蝶を見るとつい得をした気分になります。チョウが庭に来るといいことが起きると、聞いたことがあります。それで、あの美しい羽をもつ蝶を写真に収めたいとずっと狙っていました。
アカボシゴマダラは奄美にも生息していたと記憶していたので、最初に見た時は、茨城には絶対にいない、絶対違う蝶だと思っていました。運良く写真を撮ることが出来て、その羽をじっくり調べることが出来て、名前の確認をすることが出来ました。
まさか、特定外来生物だったとは・・・
クモの巣をかわす
クモの網を巧みにかわして飛んで行く。

2年前、特定外来鳥「ガビチョウ」を、河原で散歩している時に見ました。綺麗な鳥で、ワクワクしました。家に帰って調べて外来種だと知りました。今回も写真に収めたいと思っていた妖精のような美しい羽の蝶が庭で長い間過ごすのを心躍りながら撮影しました。調べてみると害蝶という文字が目に入ってきました。いずれも人が持ち込んだもののようです。環境問題はいつも人間の活動の中で起きているように思います。今自分は何をすべきか、何が出来るのだろうかと考えます。


わたしが使っているカメラはPowerShot G7X MarkⅡです。

今回は、飛んでいる蝶を撮りたいと思いました。最初は[Avモード]で、蝶の羽の模様だけでも納めておこうと思い、窓ガラスの内側で撮りました。その後窓を開けて、たくさん写真を撮り、蝶が飛ぶ準備をしている時に[Tvモード]シャッタースピード優先にして、シャッタースピードを1250分の1にしました。F値は2.8です。連写で撮りました。
アカホシゴマダラ飛翔1
飛び始めると蝶は早いです。あっと言う間に目の前から消えてしまいます。
アカボシゴマダラ飛翔2
サカキをぐるりと一周して、もう一度目の前に姿を現しました。追うのがやっとで、ようやくとれたのが、こんだけです。
突然空にレンズを向けたので、とても暗い画面になってしまいました。
たくさん撮りました。蝶だとわかるのはほんの数枚、でも、初の飛翔写真です。とてもうれしいです。

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