アイノゲシ、耳慣れない名前です。ネットで調べてみると、アイノゲシは、ノゲシとオニノゲシの自然交配でできた雑種だそうです。
観察場所・・・茨城県北部ピノ子の庭
ノゲシとオニノゲシの違いを調べてブログにまとめた後、どちらともいえないものを見つけました。

オニノゲシに似た葉ですが、草全体の様子が違います。
ノゲシとオニノゲシに違いについて書いた記事はコチラ「ノゲシとオニノゲシとヒナゲシの違い」
葉に両方の特徴である葉の付け根がまいているものと、まいていない葉を持ったものです。葉はオニノゲシに似ています。しかし、棘っぽく艶のある葉は、オニノゲシよりはるかにソフトで棘は痛くないです。

成長すると草はしなやかで柔らかくノゲシのようです。でも、葉の形がノゲシではありません。

オニノゲシとノゲシを見分けるポイントのひとつに、葉の付け根がまいているかどうかというのがあります。下の方は葉の付け根はまいていないのに、上にいくに従い付け根がまいています。いったいどういうことでしょう???
観察を続け、花も見ましたがノゲシそっくりです。つまり、花はオニノゲシにも似ているということです。

ノゲシの花。

オニノゲシの花
さて、その種が庭中に広がり、出て来たものはまたまた変わったものばかり。

8月、炎天下で元気な雑草たち。その中に交じってアイノゲシが美しいシルバーの葉を広げています。
自然交配でできた雑種なのでいろんな形の葉をしています。
ノゲシに近いもの、葉の付け根がくるりとまいているもの、葉につやがあるもの、オニノゲシにとても近いものなど4種に分かれていて、ノゲシに近いものは、葉や棘、茎も柔らかいです。
アイノゲシも、茎が赤いものと緑色のものがあります。これもノゲシやオニノゲシの特徴です。
純粋なノゲシとオニノゲシを比較
ノゲシ

こちらは純ノゲシです。葉や草の形状が、やわらかな印象です。

葉の付け根です。葉はまいていません。

葉の付け根は、茎に沿うように下の方にスッとなっています。葉の縁の棘らしきものも全く痛くありません。
オニノゲシ

葉には艶があり、鋭い棘がありす。葉はノゲシとは違い、硬い楕円形の葉で、縁が波うち、ノゲシのもののような深い切れ込みはありません。

茎の根もとはくるりとまいています。草を抜くときとげが刺さるので、バラ用の皮の手袋をして抜きました。
アイノゲシの特徴と草姿
アイノゲシは、両方の特徴を少しあるいはほぼ受け継いで、色々な姿になっています。
ほぼノゲシ

芽を出した時はノゲシです。葉の切れ込みがあります。茎がスッと伸びて葉も上の方に向かってホウキを逆さにしたような形で、放射状に広げています。

ミカンの下に生えたノゲシに近い種類。一部の葉がギザギザになっています。ノゲシの葉に見られない形です。

成長するとギザギザの細かい葉とノゲシの緩やかなギザギザの2種類が見られます。

草の棘が、痛くはないですが、シャープです。葉の付け根も、まいてはいませんがノゲシのものとはちょっと違い、刻みが多くあります。
ちょっとオニノゲシ

葉の一部に鋭い棘があります。葉の付け根もまきたそうにしています。でも完全にまいていません。棘はチクチクする程度で、そんなに痛くありません。葉はノゲシの形です。

芽が出てきたときはノゲシの様でです。しかし、葉はノゲシより艶が無くシルバーががっています。葉は少し硬いです。
もっとオニノゲシ

芽が出てきたときの状態。ノゲシと葉がまるで違い、地面に張り付くように葉を広げています。
葉の形はオニノゲシの形そのもので、葉のギザギザのノコギリ葉もそっくりです。つやつやピッカピカの葉ではないので、オニノゲシではないのがすぐわかります。

成長するに従い、オニノゲシ特徴であるの鋭い棘を草全体に持ちます。葉はマットなシルバーで、ノゲシは深い切れ込みがあるのに対し、こちらは切れ込みが浅いです。オニノゲシは葉の縁が波打っていますが、こちらは切れ込みになっているので少し違います。
葉のマットなシルバーはノゲシの葉の色、鋭い棘はオニノゲシのそれです。花は黄色で咲き方も同じでした。

葉の付け根は完全にオニノゲシのようにまいています。抜くときに手が痛いほど鋭い棘です。

最初の頃はノゲシだと思いましたが、成長するに従い棘が鋭くなりました。古い図鑑で調べても載っていません。ネットで調べてようやく納得です。
交配の過程で、それぞれの特徴が出たのが分かります。庭の4種は全てノゲシとオニノゲシとの交配雑種だとすれば、アイノゲシになります。ほぼノゲシはノゲシにしてもいいかな・・なんて思いながら観察をしました。
やがて淘汰され強いものが残っていくのだろうと思いますが、出方が色々あって面白かったです。
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観察場所・・・茨城県北部ピノ子の庭
ノゲシとオニノゲシの違いを調べてブログにまとめた後、どちらともいえないものを見つけました。

オニノゲシに似た葉ですが、草全体の様子が違います。
ノゲシとオニノゲシに違いについて書いた記事はコチラ「ノゲシとオニノゲシとヒナゲシの違い」
葉に両方の特徴である葉の付け根がまいているものと、まいていない葉を持ったものです。葉はオニノゲシに似ています。しかし、棘っぽく艶のある葉は、オニノゲシよりはるかにソフトで棘は痛くないです。

成長すると草はしなやかで柔らかくノゲシのようです。でも、葉の形がノゲシではありません。

オニノゲシとノゲシを見分けるポイントのひとつに、葉の付け根がまいているかどうかというのがあります。下の方は葉の付け根はまいていないのに、上にいくに従い付け根がまいています。いったいどういうことでしょう???
観察を続け、花も見ましたがノゲシそっくりです。つまり、花はオニノゲシにも似ているということです。

ノゲシの花。

オニノゲシの花
さて、その種が庭中に広がり、出て来たものはまたまた変わったものばかり。

8月、炎天下で元気な雑草たち。その中に交じってアイノゲシが美しいシルバーの葉を広げています。
自然交配でできた雑種なのでいろんな形の葉をしています。
ノゲシに近いもの、葉の付け根がくるりとまいているもの、葉につやがあるもの、オニノゲシにとても近いものなど4種に分かれていて、ノゲシに近いものは、葉や棘、茎も柔らかいです。
アイノゲシも、茎が赤いものと緑色のものがあります。これもノゲシやオニノゲシの特徴です。
純粋なノゲシとオニノゲシを比較
ノゲシ

こちらは純ノゲシです。葉や草の形状が、やわらかな印象です。

葉の付け根です。葉はまいていません。

葉の付け根は、茎に沿うように下の方にスッとなっています。葉の縁の棘らしきものも全く痛くありません。
オニノゲシ

葉には艶があり、鋭い棘がありす。葉はノゲシとは違い、硬い楕円形の葉で、縁が波うち、ノゲシのもののような深い切れ込みはありません。

茎の根もとはくるりとまいています。草を抜くときとげが刺さるので、バラ用の皮の手袋をして抜きました。
アイノゲシの特徴と草姿
アイノゲシは、両方の特徴を少しあるいはほぼ受け継いで、色々な姿になっています。
ほぼノゲシ

芽を出した時はノゲシです。葉の切れ込みがあります。茎がスッと伸びて葉も上の方に向かってホウキを逆さにしたような形で、放射状に広げています。

ミカンの下に生えたノゲシに近い種類。一部の葉がギザギザになっています。ノゲシの葉に見られない形です。

成長するとギザギザの細かい葉とノゲシの緩やかなギザギザの2種類が見られます。

草の棘が、痛くはないですが、シャープです。葉の付け根も、まいてはいませんがノゲシのものとはちょっと違い、刻みが多くあります。
ちょっとオニノゲシ

葉の一部に鋭い棘があります。葉の付け根もまきたそうにしています。でも完全にまいていません。棘はチクチクする程度で、そんなに痛くありません。葉はノゲシの形です。

芽が出てきたときはノゲシの様でです。しかし、葉はノゲシより艶が無くシルバーががっています。葉は少し硬いです。
もっとオニノゲシ

芽が出てきたときの状態。ノゲシと葉がまるで違い、地面に張り付くように葉を広げています。
葉の形はオニノゲシの形そのもので、葉のギザギザのノコギリ葉もそっくりです。つやつやピッカピカの葉ではないので、オニノゲシではないのがすぐわかります。

成長するに従い、オニノゲシ特徴であるの鋭い棘を草全体に持ちます。葉はマットなシルバーで、ノゲシは深い切れ込みがあるのに対し、こちらは切れ込みが浅いです。オニノゲシは葉の縁が波打っていますが、こちらは切れ込みになっているので少し違います。
葉のマットなシルバーはノゲシの葉の色、鋭い棘はオニノゲシのそれです。花は黄色で咲き方も同じでした。

葉の付け根は完全にオニノゲシのようにまいています。抜くときに手が痛いほど鋭い棘です。

最初の頃はノゲシだと思いましたが、成長するに従い棘が鋭くなりました。古い図鑑で調べても載っていません。ネットで調べてようやく納得です。
交配の過程で、それぞれの特徴が出たのが分かります。庭の4種は全てノゲシとオニノゲシとの交配雑種だとすれば、アイノゲシになります。ほぼノゲシはノゲシにしてもいいかな・・なんて思いながら観察をしました。
やがて淘汰され強いものが残っていくのだろうと思いますが、出方が色々あって面白かったです。