蝶をを追ってカメラを構えた先にサカキの葉が不自然に切り取られているのが見えます。よく見ると毛虫、チャドクガです。
チャドクガ

約3センチ近くまでに成長した終齢虫。
チャドクガ一口メモ
椿類に発生する毒を持つ毛虫
毛虫の大きさ・終齢虫2.5~3.0センチ。全体的に黄色の体に黒い点が縦に並んでいる。毛が長い。
成虫・羽を広げると約3センチ。羽の色はベージュで、茶色の模様が入る。上羽の先端に小さい黒い点2つずつある。とまっている時の形はハゴロモウンカを大きくしたような形です。
発生時期・6月と9月。卵で越冬
早期発見で被害を減らす
卵は6月と9月に椿類の葉の裏に産卵します。卵はベージュ色の毛でおおわれています。卵をおおう毛にも毒があります。産卵があった場合、枝ごと切り取って焼き捨てるか袋に入れて燃えるゴミに出します。
幼齢虫は葉の上に並んで葉を食べているので。枝ごと切り取って袋に入れ燃えるゴミに出すか焼き捨てます。
チャドクガの毒は卵もさなぎ成虫も全てあります。気を付けて処理します。
チャドクガだけは放置するわけにはいきません。チャドクガは抜けた毛でもかぶれ、治るまでに1〜2週間かかるといわれるほどの恐ろしい毛虫です。マスクに手袋帽子を装着して取り除きました。
チャドクガと並び毒毛虫の代表・イラガは、発生時期が一緒なので、6月と9月は特に念入りに葉の裏表を見ていますが、ちょっと体調を崩していた隙に、チャドクガを発生させ成長させてしまいました。

こちらのはチャドクガ成虫によく似ていたので撮りました。離れて撮ったので細部までしっかり写っていないのが残念です。しかし、よく似ています。このような蛾を見たら、椿類の葉の裏に産卵されていないかよく見ます。
庭でスズメバチを毎日見るわけは、チャドクガが発生したために、チャドクガを餌とするスズメバチが、餌を集めるために来ていたからかも知れません。
ありがたいけど、やっぱりスズメバチも恐ろしいので来てほしくないですね・・・
出来ればシジュカラやメジロなどに来てほしいですが、今年は、シジュカラの姿を庭で見ません。そういう年もありますね。
チャドクガについては「チャドクガの発見と退治の仕方・天敵について」で詳しく書いてあります。退治の仕方や天敵についても書きました。参考になさってください。
ちょっとラッキーなのは、今年はイラガはありませんでした。
テッポウムシ
西側のバラがきれいに咲いて喜ばしい反面、向かい側のオカメズタは元気がありません。

昨日の日差しに開いたバラ。透き通るようなピンクが素敵です。こんなクッションを作ってみたいと思う形をしています。
9月の初めは生き生きとしていた葉でしたが・・・

昨日はこんな状態になっていました。

根元を見てみると木くずの様なものが、これはテッポウムシです。ある程度のツルの太さになると必ずと言っていいほど被害を受けます。
他のツタも被害に遭っています。

葉に元気が無くなったので足元を見ると同じようにテッポウムシの被害に遭っていました。
来年のために、根元に入り込んだテッポウムシを排除しなければなりません。
テッポウムシについては、その親であるカミキリムシについて書いた記事があります。「バラの天敵カミキリムシを捕まえる。」に、カミキリムシの捕まえ方やテッポウムシの被害に遭った時の対処の仕方も書いてあります。
蝶の羽化
風の強い日、クロアゲハが羽化をしました。風に煽られ二度落ちました。羽はまだ乾いていません。重い帆布を背負うように壁をよじ登ります。

クロアゲハのメスです。一度目の落下。羽が重く、横になりながらよじ登ります。

抜け殻は地上50センチくらいの所にあります。羽化したての時は、抜け殻にしがみついて羽を乾かすのがいつもの光景ですが、風が強かったのでこの高さから地面に落ちてしまったようです。

二度目の落下の時にもまだ羽は乾いていませんでした。羽は大きくなり更に風を受けやすくなっています。

しっかりとした足場を探しています。今度はあまり高くまで登りません。ここなら周りの草で、すこしだけ風が緩やかです。

二時間が過ぎたころ羽が広がりました。もう少し乾かす必要があります。
地面に落ちた時、よほど助けてあげたかったのですが、下手をして羽を傷つけてしまったり、足がもげたりしては、かえって迷惑です。人がいると野鳥も猫も近づかないのでいいのではと思い、そばで見ていましたが、カメラを持った人は天敵と同じように怖いかもしれないと思って、壁にのぼって落ち着いた時点で家の中に入りました。
スズメバチが家の周りを飛んでいます。ハクセキレイが澄んだ声で鳴いています。こういう時は、野鳥のさえずりさえも気にかかり、蝶が見つかりませんようにと祈ります。
蝶は、少し時間はかかりましたが無事飛び立ちました。
蝶の生態について庭で観察したことをまとめた記事があります。「蝶が庭に来るのは何故か花だけじゃない植物との関係」で、庭に来る蝶について、幼虫の食草や成虫の好む蜜源なども書きました。
ある程度は自然任せ
庭には、いて欲しくない虫がいます。健康を害するほどの毒を持つものです。命に優劣はないですが、狭い庭ではご遠慮いただくことになります。そうでない虫は、花に多大な悪影響をなさない限り大目に見ようと思います。
私がなんとかしなくても、コマユバチやキンケハラバチ、トックリバチやら、いろんな虫たちが切磋琢磨して自然がなんとかしてくれるからです。
秋の長雨と台風からの雨が合体したのか、土砂降りです。一雨ごとに秋めいて参ります。冬支度も念頭に入れながら、快適に庭作業できる今の時間を大切に使おうと思います。
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チャドクガ

約3センチ近くまでに成長した終齢虫。
チャドクガ一口メモ
椿類に発生する毒を持つ毛虫
毛虫の大きさ・終齢虫2.5~3.0センチ。全体的に黄色の体に黒い点が縦に並んでいる。毛が長い。
成虫・羽を広げると約3センチ。羽の色はベージュで、茶色の模様が入る。上羽の先端に小さい黒い点2つずつある。とまっている時の形はハゴロモウンカを大きくしたような形です。
発生時期・6月と9月。卵で越冬
早期発見で被害を減らす
卵は6月と9月に椿類の葉の裏に産卵します。卵はベージュ色の毛でおおわれています。卵をおおう毛にも毒があります。産卵があった場合、枝ごと切り取って焼き捨てるか袋に入れて燃えるゴミに出します。
幼齢虫は葉の上に並んで葉を食べているので。枝ごと切り取って袋に入れ燃えるゴミに出すか焼き捨てます。
チャドクガの毒は卵もさなぎ成虫も全てあります。気を付けて処理します。
チャドクガだけは放置するわけにはいきません。チャドクガは抜けた毛でもかぶれ、治るまでに1〜2週間かかるといわれるほどの恐ろしい毛虫です。マスクに手袋帽子を装着して取り除きました。
チャドクガと並び毒毛虫の代表・イラガは、発生時期が一緒なので、6月と9月は特に念入りに葉の裏表を見ていますが、ちょっと体調を崩していた隙に、チャドクガを発生させ成長させてしまいました。

こちらのはチャドクガ成虫によく似ていたので撮りました。離れて撮ったので細部までしっかり写っていないのが残念です。しかし、よく似ています。このような蛾を見たら、椿類の葉の裏に産卵されていないかよく見ます。
庭でスズメバチを毎日見るわけは、チャドクガが発生したために、チャドクガを餌とするスズメバチが、餌を集めるために来ていたからかも知れません。
ありがたいけど、やっぱりスズメバチも恐ろしいので来てほしくないですね・・・
出来ればシジュカラやメジロなどに来てほしいですが、今年は、シジュカラの姿を庭で見ません。そういう年もありますね。
チャドクガについては「チャドクガの発見と退治の仕方・天敵について」で詳しく書いてあります。退治の仕方や天敵についても書きました。参考になさってください。
ちょっとラッキーなのは、今年はイラガはありませんでした。
テッポウムシ
西側のバラがきれいに咲いて喜ばしい反面、向かい側のオカメズタは元気がありません。

昨日の日差しに開いたバラ。透き通るようなピンクが素敵です。こんなクッションを作ってみたいと思う形をしています。
9月の初めは生き生きとしていた葉でしたが・・・

昨日はこんな状態になっていました。

根元を見てみると木くずの様なものが、これはテッポウムシです。ある程度のツルの太さになると必ずと言っていいほど被害を受けます。
オカメヅタは葉がゆったりしていて、長く伸びた茎の先の葉が風を感じるとサラサラ動いて、斑入りの葉も、結構茂っても圧迫感を与えることなく好きです。まだ根が残っているので、丁寧に誘引して育てます。
他のツタも被害に遭っています。

葉に元気が無くなったので足元を見ると同じようにテッポウムシの被害に遭っていました。
来年のために、根元に入り込んだテッポウムシを排除しなければなりません。
テッポウムシについては、その親であるカミキリムシについて書いた記事があります。「バラの天敵カミキリムシを捕まえる。」に、カミキリムシの捕まえ方やテッポウムシの被害に遭った時の対処の仕方も書いてあります。
蝶の羽化
風の強い日、クロアゲハが羽化をしました。風に煽られ二度落ちました。羽はまだ乾いていません。重い帆布を背負うように壁をよじ登ります。

クロアゲハのメスです。一度目の落下。羽が重く、横になりながらよじ登ります。

抜け殻は地上50センチくらいの所にあります。羽化したての時は、抜け殻にしがみついて羽を乾かすのがいつもの光景ですが、風が強かったのでこの高さから地面に落ちてしまったようです。

二度目の落下の時にもまだ羽は乾いていませんでした。羽は大きくなり更に風を受けやすくなっています。

しっかりとした足場を探しています。今度はあまり高くまで登りません。ここなら周りの草で、すこしだけ風が緩やかです。

二時間が過ぎたころ羽が広がりました。もう少し乾かす必要があります。
地面に落ちた時、よほど助けてあげたかったのですが、下手をして羽を傷つけてしまったり、足がもげたりしては、かえって迷惑です。人がいると野鳥も猫も近づかないのでいいのではと思い、そばで見ていましたが、カメラを持った人は天敵と同じように怖いかもしれないと思って、壁にのぼって落ち着いた時点で家の中に入りました。
スズメバチが家の周りを飛んでいます。ハクセキレイが澄んだ声で鳴いています。こういう時は、野鳥のさえずりさえも気にかかり、蝶が見つかりませんようにと祈ります。
蝶は、少し時間はかかりましたが無事飛び立ちました。
蝶の生態について庭で観察したことをまとめた記事があります。「蝶が庭に来るのは何故か花だけじゃない植物との関係」で、庭に来る蝶について、幼虫の食草や成虫の好む蜜源なども書きました。
ある程度は自然任せ
庭には、いて欲しくない虫がいます。健康を害するほどの毒を持つものです。命に優劣はないですが、狭い庭ではご遠慮いただくことになります。そうでない虫は、花に多大な悪影響をなさない限り大目に見ようと思います。
私がなんとかしなくても、コマユバチやキンケハラバチ、トックリバチやら、いろんな虫たちが切磋琢磨して自然がなんとかしてくれるからです。
秋の長雨と台風からの雨が合体したのか、土砂降りです。一雨ごとに秋めいて参ります。冬支度も念頭に入れながら、快適に庭作業できる今の時間を大切に使おうと思います。