30年ほど前にもらったプリムラが、今では庭中に広がり、桜より一足早く赤い花をたくさんつけて庭に春が来たことを告げます。
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プリムラジュリアン、赤い花を密に咲かせて。
最初はプランターで玄関先に置いていました。プランターでは窮屈になってすぐに庭に植えました。
最初のころの庭のプリムラ。丈夫でよく増えたので花壇の縁にしました。
(手前の白い花はユスラウメです。6月には紅い実を枝いっぱいにつけ、それもきれいです。実は酸っぱいですが食べられます。ジャムにもできます。)
今年も可愛い花が咲き始めました。
2022年3月31日庭のプリムラ・ジュリアン
手入れが分からない中で花いっぱいに咲かせることのできた花です。病気もなく、時々葉を虫にかじられていますが、春の花は圧巻です。夏の黄緑色の葉は暑さをものともしないたくましさを感じます。
栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気候・・・ー4度〜+34度くらい。夏は蒸し暑く、冬は乾燥しています。1月半ばごろから3月初めごろに雪が少し降ります。
プリムラを種類で選ぶ
プリムラは春に咲く代表的な花で、花色も豊富なので色んなシーンを作ることのできる素晴らしい素材です。プリムラにはいくつか種類があり、性質などをうまく利用すれば素敵な空間を作ることができます。
プリムラ・ジュリアンーー原産地はヨーロッパ。草丈10〜20センチ、花色豊富で丈夫な多年草です。どんな植物との寄せ植えもできます。
プリムラ・ポリアンサーー原産地はヨーロッパ。草丈はジュリアンと同じくらいで、ジュリアンより花が大きくゴージャスなのがポリアンサと思っています(私流の覚え方)。
プリムラ・マラコイデスーー原産地は中国。段になって咲きます。草丈30センチくらいになります。本来多年草らしいですが、暑さに弱いため日本では夏に枯れてしまいます。種が売られているので、種まきで育てます。
プリムラ・マラコイデスに似た九輪草は、日本原産でサクラソウ科の植物で、九輪草は乾燥した夏の暑さに弱く川沿いの木漏れ日のある状態を好みます。我が家の近くでは、湧水のある公園の木漏れ日で管理のおじさんが育てています。
プリムラ・オブコニカーー原産地は中国。室内の弱い光でも咲くので部屋で楽しむことができます。大きめのカラフルな花は部屋を明るくしてくれます。肌の弱い人はかぶれに注意が必要です。暑さに弱いので日本では夏に枯れてしまいます。
プリムラ・シネンシスーー原産地は中国。桜の花びらに似た清楚な花を持つ控えめな花。株分けで株を更新します。古株になると枯れるので種まきをすると良いです。
室内で咲くプリムラ・マラコイデスを除き、いずれも日当たりと水はけを好みます。プリムラの特徴など考え、庭に合った品種選びをすると手入れも楽に素敵な庭作りができますね。
私に合ったプリムラ・ジュリアンは、丈夫で暑さ寒さにも耐え、植え替えなどの手入れもほとんどしなくてもちゃんと咲いてくれる丈夫な花です。
プリムラ・ジュリアンのこんなところがすごい
日陰でも咲いています。
株が余って捨てるのももったいないと思ってブロック塀の付け根に植えた物が10年以上そのままで咲いています。肥料は一切やっていません。濃いめの花で少なめです。風情があってステキ。
ほったらかしでも、雑草だらけでも他の花に乗っかられても大丈夫です。
2019~2020年は、化学物質に弱い私は外壁のペンキ塗りでダメージを受けたり、愛猫の看病だったりで、朦朧とした状態で夕飯作りの最中指を切ってしまって「庭いじり禁止令」を出されてしまい、しばらく庭に出られないこともありましたが、倒木の脇から芽を出し花を咲かせました。
蝶やアブも来ます。
花が咲くころ蝶やアブが来て、さらに春が来た喜びを知らせてくれます。
一言でいうと大変丈夫であることです。手入れは多少必要かもしれません。しかし、私の行っていることと言えば、邪魔になったら抜くくらいです。
生育のサイクル(庭での栽培)
3月から花を咲かせます。
花が咲き出した頃の様子。
4月終わりの頃。
全体的には美しく見えますが、花一つ一つは傷み始めています。
夏の様子
白く囲んだところがプリムラです。葉が勢いよく茂っています。
2020年10月、庭の草取りや茂りすぎた灌木を整理したついでに葉をむしりました。
丸で囲んだところ、地面にへばりつくようにしてあるのがプリムラの株。でもご心配なく、これでも大丈夫です。
1月の様子。むしったプリムラはここまで回復しました。
急な寒さで葉が痛むこともありますが大丈夫です。
こんな雪の下でも大丈夫です。
翌年春、再び花を咲かせます。
ほぼ無肥料です。こんもりとした姿で咲きます。株をこれでもかと花がおおいます。
プリムラ・ジュリアンの育て方増やし方
育て方
庭に植える場合
春に花が咲いているものを購入したら、日当たりのいいところに、2週間前までに石灰で中和しておき、腐葉土と肥料(NーPーK)が同等に入っているもの混ぜます。
1週間くらいすると肥料焼けの心配がなくなるので、芽の出るところを埋めないように植えます。マグアンプKは、植え付け時に混ぜても肥料焼けの心配がないので、マグアンプKを使ってもいいです。植えるのは霜や凍る心配がなくなってから行います。
植え付けた時は、たっぷり水をやります。その後は、乾いたら水をやりをします。夏の暑い時期は乾いていたら朝か夕方に水をやります。
秋口になる頃はしっかり根を張っているので神経質に水やりをする必要はありません。
肥料は草花用緩効性化成肥料を植え付けの時と秋にもう一度やります。
私はバラの足元に植えていまして、肥料をやったことがありません。多分バラの肥料をいただいていたと思います。
植えっぱなしで何年も経つと、茎がせり上がって元気がなくなり花も小さく少なくなります。5年を目安に、9月半ばを過ぎた暑さが和らぐころ株分けをして植え直します。
鉢植えの場合
花の咲いている鉢を買ってきた場合、ひと回り大きな鉢に植え替えます。用土は草花用培養土か、赤玉土小粒7に腐葉土3を混ぜ、石灰を1リットルにつき小さじ1っぱい(6号鉢一杯で約1リットル)を目安に混ぜておき、二週間後にマグアンプkを混ぜて植えます。
※マグアンプK は根に直接触れても肥焼けの心配がありません。
寒い時期は日当たりの良い寒風の当たらないところで管理します。
肥料は、草花用培養土で植えた場合、肥料の効く期間を見て、切れるころに草花用緩効性化成肥料を適量与えます。赤玉土で植えたものは、2か月おきに鉢の縁に適量おきます。冬は肥料はいりません。
夏は葉が大きくたくさん茂るため水もたくさん必要です。水切れを起こさないように朝晩水やりをします。冬は鉢土の表面が乾いたらたっぷりやります。
鉢で育てる場合は根詰まりを起こしやすいので毎年二回りくらい大きな鉢に植え替えます。植え替え定期は9〜10月です。用土は草花用培養土などで植え替えを行います。鉢を大きくしたくない時は株を半分ぐらいに整理して同じ大きさの鉢に植えます。
増やし方
株分けが簡単です。種も売っています。
株分けの時期
暑さが和らぐ9月半ば過ぎから10月が最適です。
株分けと植え付け方法
地植えの場合、根が深くまで張っているのでスコップで深く掘ります。土を落としたら、両手で揉みほぐすようにすると株が分かれます。ハサミで切り離しても大丈夫です。
5芽ずつぐらいに分けて(適当です)、地植えは株間を20〜30センチ離して植えます。
植えた後は水をたっぷり与えます。
鉢植えの場合は、鉢から抜いて株を分け、用意した鉢に植えます。用土は草花用培養土か、赤玉土小粒7に腐葉土3に石灰を混ぜ2週間くらい経ってから、マグアンプKを元肥に入れ植えます。
植えたら水をったぷり与えます。
余談ですが・・・庭植えをよく観察していると、植え替えをしなくても自分で居心地のいい場所を探して移動しているかと思うほど、場所が変わっている時があります。謎の生き物です。
その他の手入れについて
花柄摘みはしたことがありません。また、枯れた下葉を取り除くこともしたことがありません。
私は草取りが好きなので、むしるものが無くなるとプリムラの下葉をむしって「風通しを良くした風」にすることはあります。
病害虫について
病害虫の被害を考えたことのない植物です。花柄摘みをしなければ灰色かび病の心配や、茂り過ぎると蒸れが心配ですが、それもありません。害虫に関しても、困ったと感じたことがありません。
手を焼くことのない花です。
庭の植物とよくなじみます。
赤い花はあまり好きではありませんでしたが、庭で咲かせてみると意外としっくりなじみます。たくさんの種類の花があると植栽に変化が出て面白い花壇になりますね。
春の花チューリップやパンジーなどとも相性抜群です。
手入れが楽なスズランスイセンなどと一緒に植えておくと、手入れがあまりできない年も素敵な春の花壇を演出してくれます。
今年は去年より少し庭作業ができます。プリムラも腐葉土をすき込んで植え替えをしましょう・・と思っています。
育て方など書きましたが、今までできなかった庭作業をできることが楽しくて、私はプリムラの一部、花後の4月終わりごろに植え替えるつもりです。
・・・そう、けっこう適当です。
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プリムラジュリアン、赤い花を密に咲かせて。
プリムラ ジュリアン系
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最初はプランターで玄関先に置いていました。プランターでは窮屈になってすぐに庭に植えました。
最初のころの庭のプリムラ。丈夫でよく増えたので花壇の縁にしました。
(手前の白い花はユスラウメです。6月には紅い実を枝いっぱいにつけ、それもきれいです。実は酸っぱいですが食べられます。ジャムにもできます。)
今年も可愛い花が咲き始めました。
2022年3月31日庭のプリムラ・ジュリアン
手入れが分からない中で花いっぱいに咲かせることのできた花です。病気もなく、時々葉を虫にかじられていますが、春の花は圧巻です。夏の黄緑色の葉は暑さをものともしないたくましさを感じます。
栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気候・・・ー4度〜+34度くらい。夏は蒸し暑く、冬は乾燥しています。1月半ばごろから3月初めごろに雪が少し降ります。
プリムラを種類で選ぶ
プリムラは春に咲く代表的な花で、花色も豊富なので色んなシーンを作ることのできる素晴らしい素材です。プリムラにはいくつか種類があり、性質などをうまく利用すれば素敵な空間を作ることができます。
プリムラ・ジュリアンーー原産地はヨーロッパ。草丈10〜20センチ、花色豊富で丈夫な多年草です。どんな植物との寄せ植えもできます。
プリムラ・ポリアンサーー原産地はヨーロッパ。草丈はジュリアンと同じくらいで、ジュリアンより花が大きくゴージャスなのがポリアンサと思っています(私流の覚え方)。
プリムラ ポリアンサ
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プリムラ・マラコイデスーー原産地は中国。段になって咲きます。草丈30センチくらいになります。本来多年草らしいですが、暑さに弱いため日本では夏に枯れてしまいます。種が売られているので、種まきで育てます。
プリムラ マラコイデス
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プリムラ・オブコニカーー原産地は中国。室内の弱い光でも咲くので部屋で楽しむことができます。大きめのカラフルな花は部屋を明るくしてくれます。肌の弱い人はかぶれに注意が必要です。暑さに弱いので日本では夏に枯れてしまいます。
プリムラ・シネンシスーー原産地は中国。桜の花びらに似た清楚な花を持つ控えめな花。株分けで株を更新します。古株になると枯れるので種まきをすると良いです。
室内で咲くプリムラ・マラコイデスを除き、いずれも日当たりと水はけを好みます。プリムラの特徴など考え、庭に合った品種選びをすると手入れも楽に素敵な庭作りができますね。
私に合ったプリムラ・ジュリアンは、丈夫で暑さ寒さにも耐え、植え替えなどの手入れもほとんどしなくてもちゃんと咲いてくれる丈夫な花です。
プリムラ・ジュリアンのこんなところがすごい
日陰でも咲いています。
株が余って捨てるのももったいないと思ってブロック塀の付け根に植えた物が10年以上そのままで咲いています。肥料は一切やっていません。濃いめの花で少なめです。風情があってステキ。
ほったらかしでも、雑草だらけでも他の花に乗っかられても大丈夫です。
2019~2020年は、化学物質に弱い私は外壁のペンキ塗りでダメージを受けたり、愛猫の看病だったりで、朦朧とした状態で夕飯作りの最中指を切ってしまって「庭いじり禁止令」を出されてしまい、しばらく庭に出られないこともありましたが、倒木の脇から芽を出し花を咲かせました。
蝶やアブも来ます。
花が咲くころ蝶やアブが来て、さらに春が来た喜びを知らせてくれます。
一言でいうと大変丈夫であることです。手入れは多少必要かもしれません。しかし、私の行っていることと言えば、邪魔になったら抜くくらいです。
生育のサイクル(庭での栽培)
3月から花を咲かせます。
花が咲き出した頃の様子。
4月終わりの頃。
全体的には美しく見えますが、花一つ一つは傷み始めています。
夏の様子
白く囲んだところがプリムラです。葉が勢いよく茂っています。
2020年10月、庭の草取りや茂りすぎた灌木を整理したついでに葉をむしりました。
丸で囲んだところ、地面にへばりつくようにしてあるのがプリムラの株。でもご心配なく、これでも大丈夫です。
1月の様子。むしったプリムラはここまで回復しました。
急な寒さで葉が痛むこともありますが大丈夫です。
こんな雪の下でも大丈夫です。
翌年春、再び花を咲かせます。
ほぼ無肥料です。こんもりとした姿で咲きます。株をこれでもかと花がおおいます。
プリムラ・ジュリアンの育て方増やし方
育て方
庭に植える場合
春に花が咲いているものを購入したら、日当たりのいいところに、2週間前までに石灰で中和しておき、腐葉土と肥料(NーPーK)が同等に入っているもの混ぜます。
秋口になる頃はしっかり根を張っているので神経質に水やりをする必要はありません。
肥料は草花用緩効性化成肥料を植え付けの時と秋にもう一度やります。
IBのチカラ グリーン育ち
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植えっぱなしで何年も経つと、茎がせり上がって元気がなくなり花も小さく少なくなります。5年を目安に、9月半ばを過ぎた暑さが和らぐころ株分けをして植え直します。
鉢植えの場合
花の咲いている鉢を買ってきた場合、ひと回り大きな鉢に植え替えます。用土は草花用培養土か、赤玉土小粒7に腐葉土3を混ぜ、石灰を1リットルにつき小さじ1っぱい(6号鉢一杯で約1リットル)を目安に混ぜておき、二週間後にマグアンプkを混ぜて植えます。
※マグアンプK は根に直接触れても肥焼けの心配がありません。
肥料は、草花用培養土で植えた場合、肥料の効く期間を見て、切れるころに草花用緩効性化成肥料を適量与えます。赤玉土で植えたものは、2か月おきに鉢の縁に適量おきます。冬は肥料はいりません。
夏は葉が大きくたくさん茂るため水もたくさん必要です。水切れを起こさないように朝晩水やりをします。冬は鉢土の表面が乾いたらたっぷりやります。
鉢で育てる場合は根詰まりを起こしやすいので毎年二回りくらい大きな鉢に植え替えます。植え替え定期は9〜10月です。用土は草花用培養土などで植え替えを行います。鉢を大きくしたくない時は株を半分ぐらいに整理して同じ大きさの鉢に植えます。
増やし方
株分けが簡単です。種も売っています。
株分けの時期
暑さが和らぐ9月半ば過ぎから10月が最適です。
株分けと植え付け方法
地植えの場合、根が深くまで張っているのでスコップで深く掘ります。土を落としたら、両手で揉みほぐすようにすると株が分かれます。ハサミで切り離しても大丈夫です。
5芽ずつぐらいに分けて(適当です)、地植えは株間を20〜30センチ離して植えます。
植えた後は水をたっぷり与えます。
鉢植えの場合は、鉢から抜いて株を分け、用意した鉢に植えます。用土は草花用培養土か、赤玉土小粒7に腐葉土3に石灰を混ぜ2週間くらい経ってから、マグアンプKを元肥に入れ植えます。
植えたら水をったぷり与えます。
余談ですが・・・庭植えをよく観察していると、植え替えをしなくても自分で居心地のいい場所を探して移動しているかと思うほど、場所が変わっている時があります。謎の生き物です。
その他の手入れについて
花柄摘みはしたことがありません。また、枯れた下葉を取り除くこともしたことがありません。
私は草取りが好きなので、むしるものが無くなるとプリムラの下葉をむしって「風通しを良くした風」にすることはあります。
病害虫について
病害虫の被害を考えたことのない植物です。花柄摘みをしなければ灰色かび病の心配や、茂り過ぎると蒸れが心配ですが、それもありません。害虫に関しても、困ったと感じたことがありません。
手を焼くことのない花です。
庭の植物とよくなじみます。
赤い花はあまり好きではありませんでしたが、庭で咲かせてみると意外としっくりなじみます。たくさんの種類の花があると植栽に変化が出て面白い花壇になりますね。
春の花チューリップやパンジーなどとも相性抜群です。
手入れが楽なスズランスイセンなどと一緒に植えておくと、手入れがあまりできない年も素敵な春の花壇を演出してくれます。
今年は去年より少し庭作業ができます。プリムラも腐葉土をすき込んで植え替えをしましょう・・と思っています。
育て方など書きましたが、今までできなかった庭作業をできることが楽しくて、私はプリムラの一部、花後の4月終わりごろに植え替えるつもりです。
・・・そう、けっこう適当です。