春は気温がぐんぐん上昇し、植物がぐんぐん伸びます。バラも勢いよく芽を出し、早いものは蕾も見えています。
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4月22日のバラの蕾
今すべきピノ子流無農薬栽培のバラの手入れを書きます。

栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気温気候・・・ー4℃〜+34℃。夏暑くジメジメしています。冬は乾燥し、1月半ばから3月始めごろまでに少し雪が降ります。
3月15〜4月22日までの気温・・・ー2℃〜+25℃
水やり
春は成長期、水は土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷりやります。
困ったことが雨の日の水やりです。湿度の高い日はあまり乾きません。「この程度なら・・・」と水やりを明日にすると、水切れを起こしていることがあります。

冬はまだ水やりはしない土の渇き具合、今は気温も高く、バラの成長期でもあります。水切れは花がしおれるだけでなく新芽の成長も阻害します。
しおれかけのバラ

この辺ならすぐに復活します。
すっかりしおれてしまったバラ

こうなると水をやってもなかなか復活しません。日陰でシャッキんとなるまで置いておきましょう。あるいは、翌日も枝先がぐったりしていたら復活しないかもしれません。
四季咲きならば諦めてしっかりした葉の上で切るとまた新芽を出し、花を見ることができます。
春は成長期です。多少水多めでも水はけの良い土に植えられていれば、たっぷりやっても構いません。雨の日でも軒下に置いた鉢にはしっかり水やりをします。
害虫
アブラムシ・・・ヒラタアブが飛び始めたらアブラムシがいるかもしれない。これが私の「虫サイン」。

ヒラタアブ
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4月22日のバラの蕾
今すべきピノ子流無農薬栽培のバラの手入れを書きます。

栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気温気候・・・ー4℃〜+34℃。夏暑くジメジメしています。冬は乾燥し、1月半ばから3月始めごろまでに少し雪が降ります。
3月15〜4月22日までの気温・・・ー2℃〜+25℃
水やり
春は成長期、水は土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷりやります。
困ったことが雨の日の水やりです。湿度の高い日はあまり乾きません。「この程度なら・・・」と水やりを明日にすると、水切れを起こしていることがあります。

冬はまだ水やりはしない土の渇き具合、今は気温も高く、バラの成長期でもあります。水切れは花がしおれるだけでなく新芽の成長も阻害します。
しおれかけのバラ

この辺ならすぐに復活します。
すっかりしおれてしまったバラ

こうなると水をやってもなかなか復活しません。日陰でシャッキんとなるまで置いておきましょう。あるいは、翌日も枝先がぐったりしていたら復活しないかもしれません。
四季咲きならば諦めてしっかりした葉の上で切るとまた新芽を出し、花を見ることができます。
春は成長期です。多少水多めでも水はけの良い土に植えられていれば、たっぷりやっても構いません。雨の日でも軒下に置いた鉢にはしっかり水やりをします。
害虫
アブラムシ・・・ヒラタアブが飛び始めたらアブラムシがいるかもしれない。これが私の「虫サイン」。

ヒラタアブ
まだ数が少ないので手で潰します。牛乳を薄めたものをかけるのもいいですが、見つけたらとにかく潰します。

見落としそうなくらいの数ですが、うっかりすると枝中びっしり増えています。
チュウレンバチ・・・今年は暖かいのか、もうチュウレンバチが産卵を始めました。

成虫は産卵を始めると捕まえやすいので、羽をもって捕まえます。新しい枝は柔らかくて産卵しやすいので、新しい枝をくまなく見て産卵された所は切り取ります。
チュレンバチについての詳しい記事はこちらから見ることができます。
「バラの葉を食べつくすチュウレンバチの捕まえ方」
ハマキガ・・・ハマキガは、糸で葉をくっつけて合わせた中で葉を食害します。

丸で囲んだ葉がハマキガのいるところ。

葉を広げるとこんなムシが出てきます。
ハマキガはいろんな植物について食害しますので見つけ次第補殺します。新芽が出る3月半ばごろから、新芽を食べます。一期咲きのバラは残念ですが、食べられた新芽から花は出ません。四季咲きなら食べられた枝は切って新しい芽の出るのを促します。

新芽を食べられたコンスタンススプライ。新芽が出たころに糸を紡いで中で食害します。もうこの芽は花が咲きません。
ヨトウムシ・・・ヨトウムシはなんでも食べますねぇ、、、、木の根元を掘ってみると丸くなって寝ています。また、隠れる場所があったら、葉っぱなどに隠れて寝ていることもあります。

これはユリの新芽を食べていたハスモンヨトウ。ヨトウムシにもいくつか種類があるようです。夜はい出してきて盗む虫だからヨトウムシと呼ばれるらしいです。
ヨトウムシは、花の茎や新芽の茎の途中をかじってしまいます。花は蕾のまま折れて咲かなくなり、新芽は途中でポキリ。夜出てきます。雑草の生い茂る下にもいます。
ホソオビアシブトクチバ・・・体は紫っぽいグレーをしています。小さいうちは木の枝などに沿うようにして隠れています。大きくなると鉢のへりや木の太い枝ブロックの線などに沿って隠れます。夜になって新芽を食べに来ます。
コガネムシ・カミキリムシ・・・木に大きなダメージを与えるコガネムシやカミキリムシこれから夏の間中活発に食害を繰り返します。ノールポールの花が盛りを迎えるころコガネムシを見ます。特に困るのは産卵です。
産卵させないための対策としてネットを張ります。
コガネムシ対策ネット

コガネムシは鉢の土に産卵をします。バラの根が好物のようです。土を台所の三角コーナーの網などでおおい、3か所くらい針金をU字に曲げて押さえます。

小さい鉢は鉢ごとすっぽりおおいます。
カミキリムシ対策ネット

カミキリムシは地面すれすれのところに産卵します。地際から10センチくらい上を網を巻いておきます。針金で口を波縫いのようにネットに通し、枝に沿って緩く曲げます。
カミキリムシは鉛筆より細い枝には産卵していません。そういう場合は、コガネムシ対策の網を少し上までおおい針金で固定します。

風であおられたり、水やりの時にネットがめくれたらその都度直します。
カミキリムシについて詳しく書いた記事はこちらです。生態や捕まえ方を書きました。
「バラの天敵カミキリムシを捕まえる。」
水やりはネットの上からそのままできます。肥料は抑えの針金を外して置いたらまた網をかけておきます。
網は泥跳ね防止にもなるので、地中に潜む菌などがバラに悪影響を与えずにすみます。
5月から6月ごろはシュートが伸びます。毎日水やりの時に根元を観察して、シュートが出る所の網をハサミで切ります。
病気
うどん粉病が発生していたら、ごくごく初期の段階では、水で洗い流すと落ちます。少し広がり始めていたら、水1リットル・台所洗剤少し(小さじ一杯くらい)・砂糖小さじ一杯くらいを混ぜて、洗うようにかけると良くなります。うどん粉病は2〜3回見て治ったかどうか確認するといいです。
余った水溶液は、アブラムシにかけながら軽くつぶすときれいに取れます。アブラムシの体液で枝に赤いシミのつくのも防げます。
黒点病は下の古い葉から発生することが多いです。黒点病は次々と伝染し、かかった葉はやがて落ちます。黒点病を見つけたら葉をとって袋に入れゴミに出します。
風通し
細くて花芽がない枝をとってしまう芽摘みを行います。

地際の細く枯れた芽のあるものなどは取ります。
しかし、挿木したばかりの小さい苗や弱った株などの葉は光合成のためにとっておき、風通しの良いように、鉢を間隔を空けておきます。

さし木を鉢上げしたばかりの小さなバラ
肥料
春の芽出し肥は3月新芽がで始める頃に行います。蕾が出てくる頃に肥料をやると花が乱れると言われています。キリリと巻いた高芯剣弁咲きのバラは芯が二つになると言われます。それもまた美しいですけど、キリリを期待する時は、蕾が膨らみ始めたら肥料はやりません。
肥料は花が咲いた後に御礼肥として与えます。
さし木したばかりの小苗は、月に1回、少量ずつ与えます。蕾が見えたら摘み取ったほうが株にはいいです。(私は咲かせて早めに切り花にしています)
鉢の置き場
鉢は軒下に置いて雨のかからない場所に置くと黒点病の発生を少なくあるいはなくすことができます。
日当たりは確保します。

こんな鉢だったら・・・
冬に植え替えができなかったバラは、根を切ったり土を落としたりはせず、鉢からそっと抜いて、そのまま大きな鉢に土を入れて植えておきます。冬に普通に根を崩して今までの大きさの鉢に植え直せば大丈夫です。
ミニバラはひとまわり大きい鉢に、そのほかのバラはふたまわり大きな鉢に植えます。土は、バラの植えられていた土と同じものを使うのが原則です。買ってきた鉢そのままの場合、薔薇用の培養土で植えます。

毎日膨らむ蕾に期待も膨らみます。無農薬は手入れも大変ですし花も少ないですが、咲いた花に顔を突っ込んで思いっ切り香りを吸い込む事ができるのも無農薬ならではですね。
今回は鉢植えの管理について書きました。地植えバラは、軒下に移動しない分、丈夫なバラでも黒点病への注意が必要です。毎日見回れば早い段階で異変に気づき、対応も早くできます。
一年を通して発生する病気や害虫について、また発生すると厄介なバラの病気など、バラの症状別で見分ける方法とそれに対する無農薬での対処法を書いた記事はこちらから⇒「水切れ?病気?それとも害虫?バラの症状別診断と対処法」
無農薬で育てているバラの主な害虫や初夏の仕事についてまとめました。
「 【無農薬栽培のバラ】初夏のやるべき仕事」

見落としそうなくらいの数ですが、うっかりすると枝中びっしり増えています。
チュウレンバチ・・・今年は暖かいのか、もうチュウレンバチが産卵を始めました。

成虫は産卵を始めると捕まえやすいので、羽をもって捕まえます。新しい枝は柔らかくて産卵しやすいので、新しい枝をくまなく見て産卵された所は切り取ります。
チュレンバチについての詳しい記事はこちらから見ることができます。
「バラの葉を食べつくすチュウレンバチの捕まえ方」
ハマキガ・・・ハマキガは、糸で葉をくっつけて合わせた中で葉を食害します。

丸で囲んだ葉がハマキガのいるところ。

葉を広げるとこんなムシが出てきます。
ハマキガはいろんな植物について食害しますので見つけ次第補殺します。新芽が出る3月半ばごろから、新芽を食べます。一期咲きのバラは残念ですが、食べられた新芽から花は出ません。四季咲きなら食べられた枝は切って新しい芽の出るのを促します。

新芽を食べられたコンスタンススプライ。新芽が出たころに糸を紡いで中で食害します。もうこの芽は花が咲きません。
ヨトウムシ・・・ヨトウムシはなんでも食べますねぇ、、、、木の根元を掘ってみると丸くなって寝ています。また、隠れる場所があったら、葉っぱなどに隠れて寝ていることもあります。

これはユリの新芽を食べていたハスモンヨトウ。ヨトウムシにもいくつか種類があるようです。夜はい出してきて盗む虫だからヨトウムシと呼ばれるらしいです。
ヨトウムシは、花の茎や新芽の茎の途中をかじってしまいます。花は蕾のまま折れて咲かなくなり、新芽は途中でポキリ。夜出てきます。雑草の生い茂る下にもいます。
ホソオビアシブトクチバ・・・体は紫っぽいグレーをしています。小さいうちは木の枝などに沿うようにして隠れています。大きくなると鉢のへりや木の太い枝ブロックの線などに沿って隠れます。夜になって新芽を食べに来ます。
コガネムシ・カミキリムシ・・・木に大きなダメージを与えるコガネムシやカミキリムシこれから夏の間中活発に食害を繰り返します。ノールポールの花が盛りを迎えるころコガネムシを見ます。特に困るのは産卵です。
産卵させないための対策としてネットを張ります。
コガネムシ対策ネット

コガネムシは鉢の土に産卵をします。バラの根が好物のようです。土を台所の三角コーナーの網などでおおい、3か所くらい針金をU字に曲げて押さえます。

小さい鉢は鉢ごとすっぽりおおいます。
カミキリムシ対策ネット

カミキリムシは地面すれすれのところに産卵します。地際から10センチくらい上を網を巻いておきます。針金で口を波縫いのようにネットに通し、枝に沿って緩く曲げます。
カミキリムシは鉛筆より細い枝には産卵していません。そういう場合は、コガネムシ対策の網を少し上までおおい針金で固定します。

風であおられたり、水やりの時にネットがめくれたらその都度直します。
カミキリムシについて詳しく書いた記事はこちらです。生態や捕まえ方を書きました。
「バラの天敵カミキリムシを捕まえる。」
水やりはネットの上からそのままできます。肥料は抑えの針金を外して置いたらまた網をかけておきます。
網は泥跳ね防止にもなるので、地中に潜む菌などがバラに悪影響を与えずにすみます。
5月から6月ごろはシュートが伸びます。毎日水やりの時に根元を観察して、シュートが出る所の網をハサミで切ります。
病気
うどん粉病が発生していたら、ごくごく初期の段階では、水で洗い流すと落ちます。少し広がり始めていたら、水1リットル・台所洗剤少し(小さじ一杯くらい)・砂糖小さじ一杯くらいを混ぜて、洗うようにかけると良くなります。うどん粉病は2〜3回見て治ったかどうか確認するといいです。
余った水溶液は、アブラムシにかけながら軽くつぶすときれいに取れます。アブラムシの体液で枝に赤いシミのつくのも防げます。
黒点病は下の古い葉から発生することが多いです。黒点病は次々と伝染し、かかった葉はやがて落ちます。黒点病を見つけたら葉をとって袋に入れゴミに出します。
風通し
細くて花芽がない枝をとってしまう芽摘みを行います。

地際の細く枯れた芽のあるものなどは取ります。
しかし、挿木したばかりの小さい苗や弱った株などの葉は光合成のためにとっておき、風通しの良いように、鉢を間隔を空けておきます。

さし木を鉢上げしたばかりの小さなバラ
肥料
春の芽出し肥は3月新芽がで始める頃に行います。蕾が出てくる頃に肥料をやると花が乱れると言われています。キリリと巻いた高芯剣弁咲きのバラは芯が二つになると言われます。それもまた美しいですけど、キリリを期待する時は、蕾が膨らみ始めたら肥料はやりません。
肥料は花が咲いた後に御礼肥として与えます。
さし木したばかりの小苗は、月に1回、少量ずつ与えます。
鉢の置き場
鉢は軒下に置いて雨のかからない場所に置くと黒点病の発生を少なくあるいはなくすことができます。
日当たりは確保します。

こんな鉢だったら・・・
冬に植え替えができなかったバラは、根を切ったり土を落としたりはせず、鉢からそっと抜いて、そのまま大きな鉢に土を入れて植えておきます。冬に普通に根を崩して今までの大きさの鉢に植え直せば大丈夫です。
ミニバラはひとまわり大きい鉢に、そのほかのバラはふたまわり大きな鉢に植えます。土は、バラの植えられていた土と同じものを使うのが原則です。買ってきた鉢そのままの場合、薔薇用の培養土で植えます。

毎日膨らむ蕾に期待も膨らみます。無農薬は手入れも大変ですし花も少ないですが、咲いた花に顔を突っ込んで思いっ切り香りを吸い込む事ができるのも無農薬ならではですね。
今回は鉢植えの管理について書きました。地植えバラは、軒下に移動しない分、丈夫なバラでも黒点病への注意が必要です。毎日見回れば早い段階で異変に気づき、対応も早くできます。
一年を通して発生する病気や害虫について、また発生すると厄介なバラの病気など、バラの症状別で見分ける方法とそれに対する無農薬での対処法を書いた記事はこちらから⇒「水切れ?病気?それとも害虫?バラの症状別診断と対処法」
無農薬で育てているバラの主な害虫や初夏の仕事についてまとめました。
「 【無農薬栽培のバラ】初夏のやるべき仕事」