焦げ付くような暑い中、ユリが咲いています。暑いですが、ユリの花はさわやかです。

大きな花を咲かせるスカシユリ・パビア。去年12個の蕾で。今年は22個、うち一個は虫に蕾をかじられて落ちました。しかしこの数、圧倒されます。

子球がたくさんできました。植えたものは蕾2~3個あります。花はちいさめで、高さ60センチと控えめですが存在感あります。

2月8日の子球の様子。掘りあげたら、11個の子球がありました。すっごい子だくさん。
大好きなテッポウユリも咲いています。蕾9個。テッポウユリは分球するし子球もたくさんできます。香りもいいです。清楚な白さが素敵ですよね~~~!!

暑いのでどんどん咲き進みます。

1日でこんなに咲き進みます。
栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気温と気候・・・気温ー4℃~+34℃。夏は蒸し暑く、冬は乾燥しています。1月半ばから3月初めのころに雪が少し降ります。
来年も花を楽しみたいときは
①、とにかく球根を太らせます。

スカシユリを描きました。少し省略しています。
球根を太らせるためのやるべきこと
1、咲いた花に種をつけないように花柄と摘み取ります。赤い点線の場所で切ります。原種系は特に種ができやすいです。
2、咲いた花は切り花で楽しみたいと思いますが、葉は大事に一枚でも多く残します。根元から切ると球根がなくなることがあります。

花だけ切ってアレンジにしてもいいです。
3、花後お礼肥を与えます。草花用緩効性化成肥料を株もとにパラパラ撒きます。
4、葉が黄色くなるまでそのままにしておきます。10月11月ごろまで。秋になって葉が黄色くなったら、堀上げて、新しい土で植替えをします。
②、せっかくなので増やしたい
1、①を行い葉を残します。そうすると子球などがたくさんできます。秋の植え替えの時にそれを植えると増えます。
2、珠球(ムカゴ)が葉の付け根にできます。すべてのユリにできるわけではありませんが、原種系はつけるものがあります。
9月、ムカゴを外し、深さ3センチくらい、ムカゴが隠れるくらいに埋めます。すると下根が出ます。秋に堀上げて、親球などを植えるときと同じように植えます。
夏の間の置き場
鉢植えならば、今年のような早すぎる梅雨明けと猛暑の中では、日陰を探して涼しい場所に置くことができます。庭植えは移動できないので、株もとを藁や抜いた草などでマルチングします。
水やり
鉢の場合、土の表面が乾いていたら水をたっぷり与えます。暑い夏は毎日、涼しくなってくると2~3日に1回の割でよくなります。
庭植えで、猛暑が続き雨が一切降らないような時、夕方たっぷり水をやります。
球根植物は水切れをしても気が付きにくいですが、忘れてカラカラにすると、根ダニが発生し球根が太らなくなってしまったりなくなってしまったりします。
秋の植え替え方法
植替え用の土は、庭植えの場合は、スカシユリやテッポウユリは日当たりのいい場所、山百合系は明るい日陰に、石灰をまいて2週間ぐらい置いた後、腐葉土とバラ用肥料をまきすき込んだら深さ10センチくらいに埋めます。植え付け時に水やりしたら、後は自然に任せます。
鉢土の場合、球根ようにブレンドされた土、または赤玉土6腐葉土4に石灰を混ぜて置き、10日くらいしたら、バラ用肥料を10号鉢で50グラムくらいまぜて、球根を10センチくらいに埋まるように置き土をかぶせます。水切れをさせないよう冬の間も水やりをします。
病気に遭った球根は・・
病気になったユリは、球根を植え付ける前に薬剤処理をすると植えることができます。
ウイルス病になったユリは、病気のままですので、気が付いた時点で処分します。
※葉枯れ病のユリ
葉枯れ病は、葉が茶色に変色していき枯れてしまう病気です。
▼丸で囲んだところが葉枯れ病のひどいところ。

そのまましておくとほかのユリにも伝染してしまいます。

4月芽が出た時は綺麗な大きい芽が2つでした。
鉄砲ゆりも3球から6球に増え、期待していましたが、葉枯れ病が広がり、薬剤を使わない庭ではあっという間に隣り合った株に伝染して、ひどいものは抜いて処分することにしました。
薬剤散布しない場合、病気の葉を取り除きます。取り除いた葉は袋に入れて処分します。そのままにすると土も汚染されてしまいます。
※ウイルス病など委縮したり大きく育たないときは花を待たずに抜いて処分します。ウイルス病の発生した場所は夏の太陽にさらし、しばらく同じユリ科の植物は植えません。鉢土は使わず熱湯消毒します。
※ウイルス病かもしれない写真

委縮したようなテッポウユリ、右3本。葉はちぢれと葉に黄色の筋が入っていました。その後は葉枯れ病がひどくて5本抜きました。

2021年には、同じ場所に病気になったユリがありました。ユリはこれ以上変化せず小さいままでした。
葉や姿には問題なさそうに見えましたが、もともと100センチくらいになるユリ、背丈は50センチくらいでした。抜いて捨てました。
どんな病気でも、病気が出た場所には、次の年はユリは植えないほうが安全です。それからユリ科の植物が植えられていて、その植物が病気の時も同じく、同じ場所に植えないほうが無難です。
同じ場所に長年ユリを植えているとよくないといわれます。花が少なくなって球根も育たなくなります。3年くらいに一度は植える場所を変えます。
鉢植えの強み
鉢植えは、土を毎年新しくでき、たとえ病気が出てもその鉢だけ移動しておけばほかのユリに移らないし、土は限られた量の土だけ熱湯で殺菌できるのでいいです。
ユリ花リレー

6月、丈が40センチくらいのスカシユリ。ムカゴができるタイプです。

6月スカシユリ

6月、スカシユリ・パビア

7月、クインフィシュー。とても良い香りがします。
8月になると猛暑の中カノコユリやタカサゴユリが咲きます。

8月タカサゴユリ
暑い中でもユリの清楚な姿には清涼感を感じます。

8月、カノコユリ
以前スカシユリをたくさん増やして、庭中スカシユリにしたことがありました。オレンジ色のユリが所狭しと咲いて、それも素晴らしいながめでした。
今は、何種類か咲かせて、その中で丈夫なものが残っています。庭にいくつかの違う系統のユリがあると月を追うごとに咲いてくれまので、6月中旬から8月までユリ花が絶えません。うっとりと眺めています。
来年のユリ計画
やっぱり庭にはユリでしょ・・・というのが、ユリ好きの私の考えです。
変わらないのが原種の魅力、しかし改良されたユリも、新しい球根を育ててその強さ美しさに感動しています。
今年葉枯れ病になったユリは別の場所に植えて楽しみ、新たに球根を購入し、鉢植えで育てるつもりです。

パビアの子供たち。
暑い夏にも花を咲かせるユリは庭に欠かせません。
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大きな花を咲かせるスカシユリ・パビア。去年12個の蕾で。今年は22個、うち一個は虫に蕾をかじられて落ちました。しかしこの数、圧倒されます。

子球がたくさんできました。植えたものは蕾2~3個あります。花はちいさめで、高さ60センチと控えめですが存在感あります。

2月8日の子球の様子。掘りあげたら、11個の子球がありました。すっごい子だくさん。
大好きなテッポウユリも咲いています。蕾9個。テッポウユリは分球するし子球もたくさんできます。香りもいいです。清楚な白さが素敵ですよね~~~!!

暑いのでどんどん咲き進みます。

1日でこんなに咲き進みます。
栽培場所・・・茨城県北部
栽培場所の気温と気候・・・気温ー4℃~+34℃。夏は蒸し暑く、冬は乾燥しています。1月半ばから3月初めのころに雪が少し降ります。
来年も花を楽しみたいときは
①、とにかく球根を太らせます。

スカシユリを描きました。少し省略しています。
球根を太らせるためのやるべきこと
1、咲いた花に種をつけないように花柄と摘み取ります。赤い点線の場所で切ります。原種系は特に種ができやすいです。
2、咲いた花は切り花で楽しみたいと思いますが、葉は大事に一枚でも多く残します。根元から切ると球根がなくなることがあります。

花だけ切ってアレンジにしてもいいです。
3、花後お礼肥を与えます。草花用緩効性化成肥料を株もとにパラパラ撒きます。
4、葉が黄色くなるまでそのままにしておきます。10月11月ごろまで。秋になって葉が黄色くなったら、堀上げて、新しい土で植替えをします。
②、せっかくなので増やしたい
1、①を行い葉を残します。そうすると子球などがたくさんできます。秋の植え替えの時にそれを植えると増えます。
2、珠球(ムカゴ)が葉の付け根にできます。すべてのユリにできるわけではありませんが、原種系はつけるものがあります。
9月、ムカゴを外し、深さ3センチくらい、ムカゴが隠れるくらいに埋めます。すると下根が出ます。秋に堀上げて、親球などを植えるときと同じように植えます。
夏の間の置き場
鉢植えならば、今年のような早すぎる梅雨明けと猛暑の中では、日陰を探して涼しい場所に置くことができます。庭植えは移動できないので、株もとを藁や抜いた草などでマルチングします。
水やり
鉢の場合、土の表面が乾いていたら水をたっぷり与えます。暑い夏は毎日、涼しくなってくると2~3日に1回の割でよくなります。
庭植えで、猛暑が続き雨が一切降らないような時、夕方たっぷり水をやります。
球根植物は水切れをしても気が付きにくいですが、忘れてカラカラにすると、根ダニが発生し球根が太らなくなってしまったりなくなってしまったりします。
秋の植え替え方法
植替え用の土は、庭植えの場合は、スカシユリやテッポウユリは日当たりのいい場所、山百合系は明るい日陰に、石灰をまいて2週間ぐらい置いた後、腐葉土とバラ用肥料をまきすき込んだら深さ10センチくらいに埋めます。植え付け時に水やりしたら、後は自然に任せます。
鉢土の場合、球根ようにブレンドされた土、または赤玉土6腐葉土4に石灰を混ぜて置き、10日くらいしたら、バラ用肥料を10号鉢で50グラムくらいまぜて、球根を10センチくらいに埋まるように置き土をかぶせます。水切れをさせないよう冬の間も水やりをします。
病気に遭った球根は・・
病気になったユリは、球根を植え付ける前に薬剤処理をすると植えることができます。
ウイルス病になったユリは、病気のままですので、気が付いた時点で処分します。
※葉枯れ病のユリ
葉枯れ病は、葉が茶色に変色していき枯れてしまう病気です。
▼丸で囲んだところが葉枯れ病のひどいところ。

そのまましておくとほかのユリにも伝染してしまいます。

4月芽が出た時は綺麗な大きい芽が2つでした。
鉄砲ゆりも3球から6球に増え、期待していましたが、葉枯れ病が広がり、薬剤を使わない庭ではあっという間に隣り合った株に伝染して、ひどいものは抜いて処分することにしました。
薬剤散布しない場合、病気の葉を取り除きます。取り除いた葉は袋に入れて処分します。そのままにすると土も汚染されてしまいます。
※ウイルス病など委縮したり大きく育たないときは花を待たずに抜いて処分します。ウイルス病の発生した場所は夏の太陽にさらし、しばらく同じユリ科の植物は植えません。鉢土は使わず熱湯消毒します。
※ウイルス病かもしれない写真

委縮したようなテッポウユリ、右3本。葉はちぢれと葉に黄色の筋が入っていました。その後は葉枯れ病がひどくて5本抜きました。

2021年には、同じ場所に病気になったユリがありました。ユリはこれ以上変化せず小さいままでした。
葉や姿には問題なさそうに見えましたが、もともと100センチくらいになるユリ、背丈は50センチくらいでした。抜いて捨てました。
どんな病気でも、病気が出た場所には、次の年はユリは植えないほうが安全です。それからユリ科の植物が植えられていて、その植物が病気の時も同じく、同じ場所に植えないほうが無難です。
同じ場所に長年ユリを植えているとよくないといわれます。花が少なくなって球根も育たなくなります。3年くらいに一度は植える場所を変えます。
鉢植えの強み
鉢植えは、土を毎年新しくでき、たとえ病気が出てもその鉢だけ移動しておけばほかのユリに移らないし、土は限られた量の土だけ熱湯で殺菌できるのでいいです。
ユリ花リレー

6月、丈が40センチくらいのスカシユリ。ムカゴができるタイプです。

6月スカシユリ

6月、スカシユリ・パビア

7月、クインフィシュー。とても良い香りがします。
8月になると猛暑の中カノコユリやタカサゴユリが咲きます。

8月タカサゴユリ
暑い中でもユリの清楚な姿には清涼感を感じます。

8月、カノコユリ
以前スカシユリをたくさん増やして、庭中スカシユリにしたことがありました。オレンジ色のユリが所狭しと咲いて、それも素晴らしいながめでした。
今は、何種類か咲かせて、その中で丈夫なものが残っています。庭にいくつかの違う系統のユリがあると月を追うごとに咲いてくれまので、6月中旬から8月までユリ花が絶えません。うっとりと眺めています。
来年のユリ計画
やっぱり庭にはユリでしょ・・・というのが、ユリ好きの私の考えです。
変わらないのが原種の魅力、しかし改良されたユリも、新しい球根を育ててその強さ美しさに感動しています。
今年葉枯れ病になったユリは別の場所に植えて楽しみ、新たに球根を購入し、鉢植えで育てるつもりです。

パビアの子供たち。
暑い夏にも花を咲かせるユリは庭に欠かせません。