一昨年、愛猫の看病を頑張った自分へのご褒美にと、ビオラ2ポットとハツユキカズラを買い、挿し木をして増やしておいたフレンチラベンダーなどといっしょに寄せ植えをしました。元気に育っていたはずの植物たちが、翌年の6月ごろから元気がなくなり、秋に枯れてしまいました。

12月21日、寄せ植えをした植物
栽培場所・・・茨木県北部・ピノ子の庭
フレンチラベンダーやハツユキカズラを枯らした謎に迫る!
肥料入りの培養土は植物にとって居心地がよいらしく、モリモリに育ちました。

4月18日、花が密に咲いたビオラ
ところが、私の体調が思わしくなくなると、水やりができない時も出てきます。植えてあった植物はツヤが無くなり大きくなりません。新芽も伸びなくなりました。虫が新芽を食べると、もうその先は伸びません。
元気がない植物には肥料を与え、太陽がつらそうな植物は日陰に置きました。

▲草花用培養土に植えたフレンチラベンダー。枝の発生が少なく、花芽も少なく、花そのものも小ぶりで、ピンクの苞葉が短く小さくなってしまいました。
▼元気な時の花の姿

元気な株は分枝が多く、苞葉もよく育ち、花の大きさが揃い発色がよくきれい。
やがて植物たちは元気がなくなり、ついには大きく育ったフレンチラベンダーの親株も、挿し木した株も、ローズマリーも、草花用培養土に植えたものは全部枯れてしまいました。

▲全部こんな状態になりました。
私は胡蝶蘭を植えたミズゴケでも指で押すとバリバリいうくらい水やりをしないほうです。赤玉土で植えた植物はしおれ始めて慌てて水やりをします。それでも植物は問題なく育っています。
草花用培養土で植えた植物も同じように、乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷり水をやっていました。
土について大ざっぱな知識(私が使った土)
赤玉土・・・保肥性、保水性、排水性、通気性に優れる。大粒、中粒、小粒があり、大粒は鉢底に敷いたり、クンシランなど大きな根の植物を植えていました。
赤玉土は、いろんな用途に使え、オールマイティーで基本の土と私は思っています。問題は土が重いこと、体の痛い時は、植え替えなどの作業ができません。
鹿沼土・・・黄色の軽い土で、通気性、排水性に富んでいます。酸性が強いので酸性をこのむツツジやセッコクなどを植えていました。土が乾きすぎて、そのうちツツジは赤玉小粒で植えました。多肉植物を植える時に、混ぜ込むと調子いい感じです。
腐葉土・・・落葉樹などの葉を発酵させたもので、通気性、排水性、保肥性に富み、土壌改良に使われます。我が家では赤玉土といっしょに使います。最高のコンビです。
パーライト・・・ガラス質の火山岩を高温で焼いたもので、清潔で、通気性よく保湿性があります。気孔がいっぱいでとても軽いです。以前は丸い形で、水やりの時に流れてしまいましたが、最近は、角があり土に馴染むようになっています。セントポーリアなどの挿し木に最適です。
バーミキュライト・・・ヒル石を高温で処理したものです。清潔で軽く、種まきに適してます。苗をポットあげする時に、土が軽いので根を切らずにすみます。清潔なので室内での種まきにもできます。
草花用培養土とは・・・
草花用培養土とは、植物をそだてるためにブレンドされた土のことを言います。植える植物に合わせた土の配合になっています。園芸店などで売られているものは、肥料が入っているものや入ってないのもあります。
私が買った草花用培養土は、主にバーク堆肥や腐葉土などを混ぜてできていました。よくみると、鹿沼土や赤玉土もあるような感じです。保水性、保肥性、通気性の良い土に草花が育つための肥料が混ぜられていました。袋には「肥料入り」と書いてあるだけで、何を混ぜてあるか表示はありませんでした。
さて、このバーク堆肥とはなんでしょう???
バーク堆肥は、植物の樹皮を家畜の糞や化学肥料を混ぜて高温で発酵させ堆肥化したものです。高温で醗酵させるので清潔です。通気性、排水性、保肥性に富み、しかも軽い。ハンギングや、清潔なので室内園芸に適した土といえます。
しかしこのバーク堆肥、いったんカラカラにしちゃうと水を吸いにくいという性質があります。もし鉢がカラカラになってしまったら、鉢をバケツの水にダイブさせてたっぷり水を吸わせる必要があります。
私の植物たちが枯れてしまった原因は・・・
今回の課題、植物たちが枯れてしまった原因は、バーク堆肥でできた草花用培養土に植えた植物たちを、カラカラに乾いた状態にしてしまって、その乾いた鉢に頭からザバザバ水をやり、鉢底からたっぷり水が出たので安心して、水やりは完璧だと思い込んでしまったことでした。
実は、鉢の中はカラカラの状態で鉢のヘリを伝って水が外に出ていただけだったんですね。
失敗しないためには
草花用培養土には何がどれくらい混ざっているか袋に表示してあるのを買うか、ネットで調べることができれば材料の分量を調べて、水のやり方の参考にすると良いと思いました。
一番はカラカラにしないこと、あるいは、真夏の乾燥しやすい季節には、保水性のある赤玉土を混ぜて使うとか、使い方を工夫すると上手くいくのではと思いました。
私の園芸、ねばーぎぶあっぷ!
草花用培養土はたくさんの資材をそろえる必要はありません。肥料も、とてもいい具合に混ぜられていて、こんなに花が咲くのかと驚き、また培養土で花を植えようと思っていたところでした。
しかし、私のような水のやり方をする人は、使い方をもっと工夫する必要があると反省しました。
とりあえず理由が分かるまで、赤玉土を使うようにしました。赤玉土は乾いていても水をやればすぐにすいこんでくれます。植物は少しのダメージで済みます。
赤玉土は土が重いということで、小さい鉢や草花が大きくなるものは、ぐらつかず根が傷まないかとか、少しの風で鉢が倒れたり飛ばされたりすることがないというメリットもあります。自分流のブレンド土で植物を育てるという楽しみを味わうことができるのも、純粋に単一の土だからでもあります。

右・赤玉土小粒、左・腐葉土
草花用培養土は、先ほども触れましたが、いろいろ買いそろえる必要もなく、倉庫の中もスッキリします。軽いので筋力が衰えていくお年頃にはとてもうれしい資材です。私の園芸寿命も延びるのではないかと思うのです。自分で肥料を考えて施すより、花もよく咲くし植物も元気に育ちますしね。
室内に置いていた観葉植物は枯れずにピンピンしています。

7月19日に枯れ葉を整理したオリズルラン。さし木は、赤玉土小粒6と腐葉土4で植えました。10月、ちょっと大きくなったような・・・挿し木成功です。
多分ですが、オリズルランが枯れなかったのはカピカピに鉢が乾いた時、鉢皿に水を溜めていたからだと思います。
また草花用培養土にチャレンジします。
なんたってとっても楽です。
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12月21日、寄せ植えをした植物
栽培場所・・・茨木県北部・ピノ子の庭
フレンチラベンダーやハツユキカズラを枯らした謎に迫る!
肥料入りの培養土は植物にとって居心地がよいらしく、モリモリに育ちました。

4月18日、花が密に咲いたビオラ
ところが、私の体調が思わしくなくなると、水やりができない時も出てきます。植えてあった植物はツヤが無くなり大きくなりません。新芽も伸びなくなりました。虫が新芽を食べると、もうその先は伸びません。
元気がない植物には肥料を与え、太陽がつらそうな植物は日陰に置きました。

▲草花用培養土に植えたフレンチラベンダー。枝の発生が少なく、花芽も少なく、花そのものも小ぶりで、ピンクの苞葉が短く小さくなってしまいました。
▼元気な時の花の姿

元気な株は分枝が多く、苞葉もよく育ち、花の大きさが揃い発色がよくきれい。
やがて植物たちは元気がなくなり、ついには大きく育ったフレンチラベンダーの親株も、挿し木した株も、ローズマリーも、草花用培養土に植えたものは全部枯れてしまいました。

▲全部こんな状態になりました。
私は胡蝶蘭を植えたミズゴケでも指で押すとバリバリいうくらい水やりをしないほうです。赤玉土で植えた植物はしおれ始めて慌てて水やりをします。それでも植物は問題なく育っています。
草花用培養土で植えた植物も同じように、乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷり水をやっていました。
土について大ざっぱな知識(私が使った土)
赤玉土・・・保肥性、保水性、排水性、通気性に優れる。大粒、中粒、小粒があり、大粒は鉢底に敷いたり、クンシランなど大きな根の植物を植えていました。
赤玉土は、いろんな用途に使え、オールマイティーで基本の土と私は思っています。問題は土が重いこと、体の痛い時は、植え替えなどの作業ができません。
鹿沼土・・・黄色の軽い土で、通気性、排水性に富んでいます。酸性が強いので酸性をこのむツツジやセッコクなどを植えていました。土が乾きすぎて、そのうちツツジは赤玉小粒で植えました。多肉植物を植える時に、混ぜ込むと調子いい感じです。
腐葉土・・・落葉樹などの葉を発酵させたもので、通気性、排水性、保肥性に富み、土壌改良に使われます。我が家では赤玉土といっしょに使います。最高のコンビです。
パーライト・・・ガラス質の火山岩を高温で焼いたもので、清潔で、通気性よく保湿性があります。気孔がいっぱいでとても軽いです。以前は丸い形で、水やりの時に流れてしまいましたが、最近は、角があり土に馴染むようになっています。セントポーリアなどの挿し木に最適です。
バーミキュライト・・・ヒル石を高温で処理したものです。清潔で軽く、種まきに適してます。苗をポットあげする時に、土が軽いので根を切らずにすみます。清潔なので室内での種まきにもできます。
草花用培養土とは・・・
草花用培養土とは、植物をそだてるためにブレンドされた土のことを言います。植える植物に合わせた土の配合になっています。園芸店などで売られているものは、肥料が入っているものや入ってないのもあります。
私が買った草花用培養土は、主にバーク堆肥や腐葉土などを混ぜてできていました。よくみると、鹿沼土や赤玉土もあるような感じです。保水性、保肥性、通気性の良い土に草花が育つための肥料が混ぜられていました。袋には「肥料入り」と書いてあるだけで、何を混ぜてあるか表示はありませんでした。
さて、このバーク堆肥とはなんでしょう???
バーク堆肥は、植物の樹皮を家畜の糞や化学肥料を混ぜて高温で発酵させ堆肥化したものです。高温で醗酵させるので清潔です。通気性、排水性、保肥性に富み、しかも軽い。ハンギングや、清潔なので室内園芸に適した土といえます。
しかしこのバーク堆肥、いったんカラカラにしちゃうと水を吸いにくいという性質があります。もし鉢がカラカラになってしまったら、鉢をバケツの水にダイブさせてたっぷり水を吸わせる必要があります。
私の植物たちが枯れてしまった原因は・・・
今回の課題、植物たちが枯れてしまった原因は、バーク堆肥でできた草花用培養土に植えた植物たちを、カラカラに乾いた状態にしてしまって、その乾いた鉢に頭からザバザバ水をやり、鉢底からたっぷり水が出たので安心して、水やりは完璧だと思い込んでしまったことでした。
実は、鉢の中はカラカラの状態で鉢のヘリを伝って水が外に出ていただけだったんですね。
失敗しないためには
草花用培養土には何がどれくらい混ざっているか袋に表示してあるのを買うか、ネットで調べることができれば材料の分量を調べて、水のやり方の参考にすると良いと思いました。
一番はカラカラにしないこと、あるいは、真夏の乾燥しやすい季節には、保水性のある赤玉土を混ぜて使うとか、使い方を工夫すると上手くいくのではと思いました。
私の園芸、ねばーぎぶあっぷ!
草花用培養土はたくさんの資材をそろえる必要はありません。肥料も、とてもいい具合に混ぜられていて、こんなに花が咲くのかと驚き、また培養土で花を植えようと思っていたところでした。
しかし、私のような水のやり方をする人は、使い方をもっと工夫する必要があると反省しました。
とりあえず理由が分かるまで、赤玉土を使うようにしました。赤玉土は乾いていても水をやればすぐにすいこんでくれます。植物は少しのダメージで済みます。
赤玉土は土が重いということで、小さい鉢や草花が大きくなるものは、ぐらつかず根が傷まないかとか、少しの風で鉢が倒れたり飛ばされたりすることがないというメリットもあります。自分流のブレンド土で植物を育てるという楽しみを味わうことができるのも、純粋に単一の土だからでもあります。

右・赤玉土小粒、左・腐葉土
草花用培養土は、先ほども触れましたが、いろいろ買いそろえる必要もなく、倉庫の中もスッキリします。軽いので筋力が衰えていくお年頃にはとてもうれしい資材です。私の園芸寿命も延びるのではないかと思うのです。自分で肥料を考えて施すより、花もよく咲くし植物も元気に育ちますしね。
室内に置いていた観葉植物は枯れずにピンピンしています。

7月19日に枯れ葉を整理したオリズルラン。さし木は、赤玉土小粒6と腐葉土4で植えました。10月、ちょっと大きくなったような・・・挿し木成功です。
多分ですが、オリズルランが枯れなかったのはカピカピに鉢が乾いた時、鉢皿に水を溜めていたからだと思います。
また草花用培養土にチャレンジします。
なんたってとっても楽です。