庭に生えていたオレンジ色のケシは「ナガミヒナゲシ」という名前で、実や茎などから出る汁には毒があるそうです。
20240514
オレンジ色の美しい花のケシ。

20240515
庭いっぱいに広がって、毎年冬に抜いていましたが、今期は特にコロナの後遺症みたいなものもあって、体調が悪すぎて抜き残しがありました。

種がこぼれて、冬に大量の草むしりをするより、今抜いてしまおうと、5月10日に病院終わってからひと休みをしたのち頑張って草抜きをしました。
ニュースで毒があることを知って、抜いて良かった!と一安心。

ナガミヒナゲシとは
★ヨーロッパ原産
★ケシ科・ケシ属の植物
★花はオレンジ色で4〜6月、私の庭では午前中しか咲かない。
★草丈は60センチ前後。肥料分のない場所でも一個の花をつけ種をつけます。
★葉はよもぎに似たシルバーっぽい色
★種に毒がある。花茎を長く縦に伸ばし、咲いた花に実をつけます。ひとつの鞘に1000個以上の種があり、一株で100個近い実をつける。
★茎を傷つけると黄色い汁が出ますが、茎にも毒があって、この黄色い汁に触れるとかぶれるそうです。

ナガミヒナゲシの毒
アルカロイドを含む毒がある
肌につくとかぶれたりただれたりする恐れがあるそうです。

アレロパシー活性が強い
アレロパシーとは植物がだす物質のひとつで、他の植物の成長を阻害する、虫や動物を寄せ付けないようにしたりする性質があるそうです。

繁殖の仕方
車のタイヤや人の靴の裏にくっついて運ばれることが多い。我が家は以前ネコがいて、ネコの体にくっついてきたのかな・・・想像

もし庭に生えたら
★ゴム手袋をし、肌を覆う服装で草を引き抜く。
★種が落ちないように袋に入れ燃えるゴミに出す。

冬にロゼット状になっています。
20200403
4月3日、暖かくなったらすぐに大きく成長し花芽ができ始めます。

冬のうちに抜くと種がこぼれる心配はありません。
鎌で刈り取って成長点が残ったままだとまた生えてきます。また汁が垂れて皮膚についたりしますので、抜き取ります。

ナガミヒナゲシが庭にいる
そもそもこのケシは、町内の道端や、畑などにわんさか生えていました。

そして、ある朝我が家の庭にもやってきました。庭で見つけた美しいシルバーグレーの葉は何者か?
一生懸命調べたら、とりあえず「ケシ」っぽい。法律で禁止されているものではなさそうなので、どんな花が咲くか楽しみに観察していました。

オレンジ色の花は庭の植物と馴染んできれいですが・・・
20200420
オレンジ色の美花。でも午後には散ってしまいます。

20200420
蕾は毛に覆われています。特徴的な蕾は、とても面白い雰囲気。

20240421
咲くときにはシャッキーンと上を向きます。

素敵なんですけど、半日しか持たないので抜きましたが、その後も毎年庭に生えました。今年もまた庭一面に生えたので、病院が終わったらまず草取りをしようと決めていました。
20240515
5月15日、もうつかれたよ~~で抜き残したナガミヒナゲシ。わずか6株と小さいのがちょっと。これでこの種の多さ、抜きながら感心しました。種の代わりに花もちよくしてくれ!!

20240516
5月16日。ナガミヒナゲシを抜いた後

20240526
5月26日。草丈20センチくらいの小さな種をひとつしか持たないような小さな株も見つけては抜きました。3年前から手に湿疹ができて、今や草取りさえも手袋をつけてやっています。おかげさまでかぶれることなく、今年庭に生えたナガミヒナゲシはすべて抜きました。

町中に広がったケシは、生えるたび住人が抜いて今はありません。ケシ畑と化した近所の畑は、今はパンジーやノースポールで縁取られた中に、野菜が植えられていました。

実が長いヒナゲシだから「ナガミヒナゲシ」と覚えました。私が調べたころは10年以上前。そのころは「法律に違反するような植物ではない外来種」というくらいしか分かりませんでしたが、最近ではさらに詳しくわかるようになりました。
庭にやってくる植物もまた出会い。いろんな出会いがありますね。






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