花いっぱいのゼラニウム、嬉しですね。でもそのきれいな花を狙っているものがいます。蛾の幼虫です。暖かくなった今の時期、蛾の幼虫が大切な花や葉を食べてしまいます。
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赤の絞りが入った大きな花びらのゼラニウム

栽培場所・・・茨木県北部

虫の痕跡
★蕾に穴があいていたら
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★葉が透き通っていたら
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葉の表が白く透き通ったようになっています。

★葉にあながあいていたり欠けていたら
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★葉の上に虫のフンが落ちていたら
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葉の表面にある黒い粒は虫のフン

★蕾次々と枯れていたら
肥料不足、水切れの可能性もあります。それがない場合は虫が食べている可能性があります。

★葉が折りたたまれて糸のようなものでくっついていたら
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このようなものが見つかったら虫がいる証拠です。

無農薬栽培の害虫対策
無農薬栽培はひたすら観察・駆除です。上に書いたゼラニウムの変化を見つけたらすぐに捕獲に取り掛かります。

必要な道具
割りばしまたはピンセット、ルーペ(あると便利です)

5月は虫の大きさは1.5〜2センチくらいです。黒い体と緑色の体をしたものがいます。
黒い体の虫は、蕾や花の房の中に潜んでいて、主に蕾を食べます。
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蕾に穴をあけ頭を突っ込んで食べます。茎のところにいて蕾の花びら部分を食べているものもいます。
黒の幼虫は花房をくまなく探します。花びらに隠れているのもいます。茎になりすましているのもいます。

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こんなところにもいます。赤い体色の虫

緑色の青虫は、孵化したら葉の裏から葉をこそげとるように食べます。表から見ると薄い透けた感じになります。
透かし葉20161001
葉の表

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葉の裏、虫が見えます。

2センチくらいになると葉の表に出てきて葉を食べたり花を丸ごと食べてしまいます。
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中央部分に青虫がいます。

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夕方になると活発に動き出し、蕾の部分を食べてしまいます。

葉を折りたたんだようにしているのはハマキガの幼虫です。
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幼虫は1センチくらいの緑色をした針金のような虫です。葉を広げると体をくねらせて逃げます。葉ごと切り取って処分します。

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棒のように突っ張て動かないようにしている虫もいます。

虫を捕り終えたら
散った花びらや枯れ葉をきれいにします。花びらが葉の上に落ちたままだと、病気になります。鉢土の上に落ちて積もると隠れ家にもなります。
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大きくなると夕方出てきて食事をする虫。夕方ごろに見回るのも虫に被害を減らす方法です。

青虫はとても大きくなります。4センチくらいの大きな虫の隠れ場所は枯れた葉の下やカールした葉の間、上手に隠れます。

花柄は、種をとる以外は早めに切り取るか、終わった花を一つずつ房から外します。花びらが枯れたまま房にくっついているとカビが生えたり、隠れ家にもなります。
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虫を捕り終えました。ひと房に2~3匹いました。種はまだ実入りが少ないので、辛抱の種取です。雨がかからないところに置くのが種をつけるのにいいですが、なかなか種ができません。天候不順のせいですかね~~~

枯れ葉や花びらまできれいに取り除けば、隠れ家は少なくなります。
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行ったり来たりしながら花びらや枯れ葉を取り除きました。

暖かくなると虫の発生は断続的に爆発的に多くなります。花を食べる蛾は種類もたくさんいて、庭に出るたび観察す必要があります。私は、割りばしをゼラニウムの近くに置いて取りやすくしています。100%虫を排除するのは難しいですが、食べられていない花を楽しみたいので頑張ります。



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