好きな花は沢山増やしたくなります。そういう時はさし木をして簡単に増やせます。また、何年も育てているゼラニウムは、切り戻しをした跡が残って醜かったり、株姿が乱れて花がまばらになり貧弱な花になってきます。そういう時にも挿し木をして更新をします。
また、簡単に種が出来ますので、種を採取して自分だけのオリジナルを育てることもできます。
この記事以外にもゼラニウムについて書いた記事があります。「ゼラニウム年間の管理大きな花を咲かせるためのコツ」「ゼラニウム病害虫・予防と対策」
ゼラニウムの増やし方
ゼラニウムは簡単に種を結びます。それを採取して蒔く方法と、挿し木をする方法があります。
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種を採取して育てたゼラニウム。咲き進むにつれピンクが強くなるので「七変化」と名付けました。
挿し木
5月6月と9月は、挿し木が良くつきます。私が、一年で一番挿し木が成功するのは5月6月です。増やしたい株は、この時期に挿し木を行い、冬になる前、9月に鉢に植え替えをするという計画で行うと、とてもいいです。
しかし、いつでも計画通りにいかない時もあります。寒い時期でも挿し木は出来ますので、大丈夫です。寒い時期は、室内で管理をします。
1、挿し穂を作る
sony a6000 photo by Yasunosukey
挿し穂は10cmくらいに、葉を3枚ほど残し、他は取り除きます。蕾や花も取り除き、挿し穂は半日ほど乾かしますます。
私は、たくさん枝を切るので、切ったそばから挿し木をしていますが、腐ってしまうのが出てきます。乾かしたものは、腐ることはあまりありません。手順は大事かもしれないと、ちょっと思います。
2、挿し木をする。
sony a6000 photo by Yasunosukey
半日ほど切り口を乾かしたら、挿し木をします。用土は赤玉6、腐葉土4を混ぜたもので行います。
▲赤玉土は粒のそろった崩れにくいものを選ぶと、水はけよく、繰り返し使えて長持ちします。買う時、袋の底に微塵があるのは崩れやすい赤玉土です。微塵のある赤玉土を買った時は、使う時、微塵は取り除いてから使います。微塵は種まきの時に使うことが出来ます。
挿し木をする時は、切り口が傷まないよう割りばしなどで穴をあけて挿します。さし木をする前に土を湿らせると、挿し穂がぐらつかずに済みます。後で水遣りをする場合は、鉢皿にためてしっかりと水を吸わせます。
3、挿し木完了
sony a6000 photo by Yasunosukey
日陰に置きます。2ヶ月くらいで鉢上げが出来ます。鉢上げしたら成長点を摘み取ります。枝数が増え、花がたくさん咲きます。
手抜き挿し木
植え替え時に切り戻した枝や伸びすぎた枝を切ったものを、植え替えしたその鉢に挿しておくと、丈夫な品種なら簡単に根付きます。次の植え替えの時には、別々に植えます。とても簡単で、水遣りを忘れる心配もないので、私は、よくこれで株の更新をしています。
種蒔き
ゼラニウムは種ができやすいので、種を蒔いてたくさん苗を作ることが出来ます。しかし、種から育てた花は親とは違う花が咲いたりします。同じ花が欲しい時は、挿し木をします。
Cyber-shot WX70
ゼラニウムの種。茶色くなり、さやから飛び出しました。綿毛が付いています。この綿毛で風に乗って飛んで行きます。着地したところで芽吹きます。庭のあちこちで芽を出しています。
種は採取してすぐに蒔くことが出来ます。すぐに種を蒔かない時は、名前を付けて取っておきます。2年たっても発芽しますが、なるべく翌年までには種まきをします。
Cyber-shot WX70
2016年に採取した種
種蒔き用土・・・清潔な土(赤玉土+パーライト+バーミキュライト等量)に蒔くととても良いです。しかし私は、大抵赤玉土と腐葉土しかないので、鉢底から4割くらい腐葉土を敷いた上に、赤玉土腐葉土を等量に混ぜた物を入れて種を蒔いています。強い植物なのでほぼすべて発芽します。
赤玉土と腐葉土で蒔く場合
①、平鉢に腐葉土を半分くらい敷き、その上に赤玉土と腐葉土を等量混ぜた土を入れます。
②、種を等間隔に蒔きます。発芽率は抜群に良いので、種と種の間は1cmくらい空けます。毛羽が付いていますが、取っても取らなくても発芽します。
③、覆土約1~2mm、種が隠れる程度。細かい赤玉土をかけます。
④、水は鉢皿にためて吸わせます。発芽までは鉢土が乾かないようにします。
暖かい時は、種を植えてから4日くいから芽が出始めます。寒い時は1週間くらい、あるいは2週間かかる時もあります。
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本葉が見えて来たらポットに1本ずつ植えます。バーミキュライト、パーライトを混ぜた土は軽いので植え替え時に根を切ることは少ないですが、赤玉土で植えたものは、土が重いので、根をちぎらないように気を付けて植えます。植え替え用土は種蒔きの用土と同じ赤玉土と腐葉土を等量に混ぜた物で行います。
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ヨーグルトの容器になどでも、土が入るものは鉢になります。排水用の穴をあけて使います。1週間くらいしたら水肥を水遣り代わりに与え、緩効性化成肥料を1個ずつ容器の中に置きます。
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更に大きくなったら一回り大きなビニールポットへ移植します。ビニールポットの底に腐葉土を4分の1ほど敷き、中央に苗を置いたら土を入れます。用土は種を植えた時と同じ赤玉土・腐葉土を等量に混ぜた物で行います。根鉢は崩さずに植えます。緩効性化成肥料をポットの端に3粒ずつ置きます。
10cmくらいに成長したら、鉢に植えつけます。用土は、赤玉土6腐葉土4+石灰・マグアンプK少々混ぜて植えつけます。植えつけたら頂点の成長点をもぎ取ります。そうすると、わき芽が出て、枝数が増えます。緩効性化成肥料を鉢のヘリに5粒置きます。
ゼラニウムの楽しみ方
自分だけの花を作る楽しみ
ゼラニウムは種を採取しやすい植物です。自分で種を取ると他にはない面白い花を見ることが出来ます。その上、好きなだけ株を増やすことが出来ます。挿し木と違ってちょっとだけ時間がかかる以外は、手はかかりません。しんどくて植え替えできない時は、種まきしたそのままを大きな鉢に植えても立派な花を咲かせてくれます。可愛い花たちです。
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種から育てたゼラニウム。同じピンクでも微妙に違う色形を楽しむことが出来ます。
ゼラニウムは園芸店では定番のお花です。最近は苗も種も通販で購入できます。
古い株を使った寄せ植え
ゼラニウムは2~3年で下葉が無くなり、背が高くて足元が寂しくなります。挿し木で増やしたり種を蒔いたら古い株は廃棄しますが、捨てる前に寄せ植えで楽しむのもいいと思います。性質が似ている植物と一緒に植えると管理が楽です。
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ゼラニウムとオリズルランの寄せ植え。どちらも乾燥に強い植物。
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花が咲いているとアゲハ蝶が来ます。
他にも、長く伸びる枝を持つ物は剪定を兼ねて茎ごと切ってアレンジに使ったり、花だけ使ったりしています。ゼラニウムは花がいっぱい次々と咲くので、気兼ねなくたくさん使うことがます。
私の使っている肥料はこちら
肥料が直接根に触れても肥料焼けしないので、鉢物には全部使っています。種まきした植物は、小苗のうちは水肥だけやって、定植の時に土に混ぜています。
緩効性化成肥料は粒が直径6ミリくらいで、種まきした子苗は、本葉が5枚くらいになったら鉢に3粒ずつ置いています。定植した後は鉢の大きさに合わせて肥料の数を変えています。ゼラニウム以外にも草花は全てこの化成肥料だけを使っています。
ゼラニウムフォトアルバム
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友達が送ってくれた種の中にあった花。丈夫で多花性。この花が欲しくて挿し木に挑戦したけれど結局失敗で、種を採取して蒔くことに。11月下旬に種を採取しました。寒くなると、種が採取できるまでは、春に比べると時間がかかるうえ、種を結ぶ確率が低くなります。わずかにできた種を蒔いたら、この花以外にオレンジの絞りとペールピンクの3タイプの花を作ることが出来ました。下の写真二つが、この種を採取してできた花です。▼▼▼
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種から育てた花。丈夫で多花性。挿し木が難しい。
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種から育てた花。丈夫で多花ですが、挿し木が出来ないのが玉にきず。
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蝶とゼラニウム。上の花と似ていますが、株は全く別で、強健で多花性、細い枝にも絞り出すように花を咲かせようとする面白い株です。挿し木も容易にできる中型の品種です。種も良く採れます。
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大型のゼラニウム。種から育てた花、丈夫だが、花数が少ない。蝶はイチモンジセセリ。
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紅葉したゼラニウム
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種から育てた花。強健で多花性、明るい朱色のゼラニウム。
関連記事・・・「ゼラニウム病害虫追記」ヨトウムシの見つけ方などを写真付きで書いてあります。「秋まで花いっぱいに咲かせる春の植え替え」春の大株の植え替えを書きました。簡単手抜き植え替えで花をいっぱい咲かせる方法です。
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また、簡単に種が出来ますので、種を採取して自分だけのオリジナルを育てることもできます。
この記事以外にもゼラニウムについて書いた記事があります。「ゼラニウム年間の管理大きな花を咲かせるためのコツ」「ゼラニウム病害虫・予防と対策」
ゼラニウムの増やし方
ゼラニウムは簡単に種を結びます。それを採取して蒔く方法と、挿し木をする方法があります。
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種を採取して育てたゼラニウム。咲き進むにつれピンクが強くなるので「七変化」と名付けました。
挿し木
5月6月と9月は、挿し木が良くつきます。私が、一年で一番挿し木が成功するのは5月6月です。増やしたい株は、この時期に挿し木を行い、冬になる前、9月に鉢に植え替えをするという計画で行うと、とてもいいです。
しかし、いつでも計画通りにいかない時もあります。寒い時期でも挿し木は出来ますので、大丈夫です。寒い時期は、室内で管理をします。
1、挿し穂を作る
sony a6000 photo by Yasunosukey
挿し穂は10cmくらいに、葉を3枚ほど残し、他は取り除きます。蕾や花も取り除き、挿し穂は半日ほど乾かしますます。
私は、たくさん枝を切るので、切ったそばから挿し木をしていますが、腐ってしまうのが出てきます。乾かしたものは、腐ることはあまりありません。手順は大事かもしれないと、ちょっと思います。
2、挿し木をする。
sony a6000 photo by Yasunosukey
半日ほど切り口を乾かしたら、挿し木をします。用土は赤玉6、腐葉土4を混ぜたもので行います。
▲赤玉土は粒のそろった崩れにくいものを選ぶと、水はけよく、繰り返し使えて長持ちします。買う時、袋の底に微塵があるのは崩れやすい赤玉土です。微塵のある赤玉土を買った時は、使う時、微塵は取り除いてから使います。微塵は種まきの時に使うことが出来ます。
挿し木をする時は、切り口が傷まないよう割りばしなどで穴をあけて挿します。さし木をする前に土を湿らせると、挿し穂がぐらつかずに済みます。後で水遣りをする場合は、鉢皿にためてしっかりと水を吸わせます。
3、挿し木完了
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日陰に置きます。2ヶ月くらいで鉢上げが出来ます。鉢上げしたら成長点を摘み取ります。枝数が増え、花がたくさん咲きます。
手抜き挿し木
植え替え時に切り戻した枝や伸びすぎた枝を切ったものを、植え替えしたその鉢に挿しておくと、丈夫な品種なら簡単に根付きます。次の植え替えの時には、別々に植えます。とても簡単で、水遣りを忘れる心配もないので、私は、よくこれで株の更新をしています。
種蒔き
ゼラニウムは種ができやすいので、種を蒔いてたくさん苗を作ることが出来ます。しかし、種から育てた花は親とは違う花が咲いたりします。同じ花が欲しい時は、挿し木をします。
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ゼラニウムの種。茶色くなり、さやから飛び出しました。綿毛が付いています。この綿毛で風に乗って飛んで行きます。着地したところで芽吹きます。庭のあちこちで芽を出しています。
種は採取してすぐに蒔くことが出来ます。すぐに種を蒔かない時は、名前を付けて取っておきます。2年たっても発芽しますが、なるべく翌年までには種まきをします。
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2016年に採取した種
種蒔き用土・・・清潔な土(赤玉土+パーライト+バーミキュライト等量)に蒔くととても良いです。しかし私は、大抵赤玉土と腐葉土しかないので、鉢底から4割くらい腐葉土を敷いた上に、赤玉土腐葉土を等量に混ぜた物を入れて種を蒔いています。強い植物なのでほぼすべて発芽します。
赤玉土と腐葉土で蒔く場合
①、平鉢に腐葉土を半分くらい敷き、その上に赤玉土と腐葉土を等量混ぜた土を入れます。
②、種を等間隔に蒔きます。発芽率は抜群に良いので、種と種の間は1cmくらい空けます。毛羽が付いていますが、取っても取らなくても発芽します。
③、覆土約1~2mm、種が隠れる程度。細かい赤玉土をかけます。
④、水は鉢皿にためて吸わせます。発芽までは鉢土が乾かないようにします。
暖かい時は、種を植えてから4日くいから芽が出始めます。寒い時は1週間くらい、あるいは2週間かかる時もあります。
Cyber-shot WX70
本葉が見えて来たらポットに1本ずつ植えます。バーミキュライト、パーライトを混ぜた土は軽いので植え替え時に根を切ることは少ないですが、赤玉土で植えたものは、土が重いので、根をちぎらないように気を付けて植えます。植え替え用土は種蒔きの用土と同じ赤玉土と腐葉土を等量に混ぜた物で行います。
Cyber-shot WX70
ヨーグルトの容器になどでも、土が入るものは鉢になります。排水用の穴をあけて使います。1週間くらいしたら水肥を水遣り代わりに与え、緩効性化成肥料を1個ずつ容器の中に置きます。
Cyber-shot WX70
更に大きくなったら一回り大きなビニールポットへ移植します。ビニールポットの底に腐葉土を4分の1ほど敷き、中央に苗を置いたら土を入れます。用土は種を植えた時と同じ赤玉土・腐葉土を等量に混ぜた物で行います。根鉢は崩さずに植えます。緩効性化成肥料をポットの端に3粒ずつ置きます。
10cmくらいに成長したら、鉢に植えつけます。用土は、赤玉土6腐葉土4+石灰・マグアンプK少々混ぜて植えつけます。植えつけたら頂点の成長点をもぎ取ります。そうすると、わき芽が出て、枝数が増えます。緩効性化成肥料を鉢のヘリに5粒置きます。
ゼラニウムの楽しみ方
自分だけの花を作る楽しみ
ゼラニウムは種を採取しやすい植物です。自分で種を取ると他にはない面白い花を見ることが出来ます。その上、好きなだけ株を増やすことが出来ます。挿し木と違ってちょっとだけ時間がかかる以外は、手はかかりません。しんどくて植え替えできない時は、種まきしたそのままを大きな鉢に植えても立派な花を咲かせてくれます。可愛い花たちです。
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種から育てたゼラニウム。同じピンクでも微妙に違う色形を楽しむことが出来ます。
ゼラニウム:ホワイトtoローズ4号鉢植え
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古い株を使った寄せ植え
ゼラニウムは2~3年で下葉が無くなり、背が高くて足元が寂しくなります。挿し木で増やしたり種を蒔いたら古い株は廃棄しますが、捨てる前に寄せ植えで楽しむのもいいと思います。性質が似ている植物と一緒に植えると管理が楽です。
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ゼラニウムとオリズルランの寄せ植え。どちらも乾燥に強い植物。
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花が咲いているとアゲハ蝶が来ます。
他にも、長く伸びる枝を持つ物は剪定を兼ねて茎ごと切ってアレンジに使ったり、花だけ使ったりしています。ゼラニウムは花がいっぱい次々と咲くので、気兼ねなくたくさん使うことがます。
私の使っている肥料はこちら
肥料が直接根に触れても肥料焼けしないので、鉢物には全部使っています。種まきした植物は、小苗のうちは水肥だけやって、定植の時に土に混ぜています。
緩効性化成肥料は粒が直径6ミリくらいで、種まきした子苗は、本葉が5枚くらいになったら鉢に3粒ずつ置いています。定植した後は鉢の大きさに合わせて肥料の数を変えています。ゼラニウム以外にも草花は全てこの化成肥料だけを使っています。
ゼラニウムフォトアルバム
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友達が送ってくれた種の中にあった花。丈夫で多花性。この花が欲しくて挿し木に挑戦したけれど結局失敗で、種を採取して蒔くことに。11月下旬に種を採取しました。寒くなると、種が採取できるまでは、春に比べると時間がかかるうえ、種を結ぶ確率が低くなります。わずかにできた種を蒔いたら、この花以外にオレンジの絞りとペールピンクの3タイプの花を作ることが出来ました。下の写真二つが、この種を採取してできた花です。▼▼▼
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種から育てた花。丈夫で多花性。挿し木が難しい。
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種から育てた花。丈夫で多花ですが、挿し木が出来ないのが玉にきず。
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蝶とゼラニウム。上の花と似ていますが、株は全く別で、強健で多花性、細い枝にも絞り出すように花を咲かせようとする面白い株です。挿し木も容易にできる中型の品種です。種も良く採れます。
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大型のゼラニウム。種から育てた花、丈夫だが、花数が少ない。蝶はイチモンジセセリ。
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紅葉したゼラニウム
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種から育てた花。強健で多花性、明るい朱色のゼラニウム。
関連記事・・・「ゼラニウム病害虫追記」ヨトウムシの見つけ方などを写真付きで書いてあります。「秋まで花いっぱいに咲かせる春の植え替え」春の大株の植え替えを書きました。簡単手抜き植え替えで花をいっぱい咲かせる方法です。
私の使っているカメラ