今年のコスモスが咲きました。
コスモス20161125
11月25日の様子
花の少ないこの時期、虫たちが蜜を求めて集まってきます。小春日和の日差しの中で聞こえる虫たちの羽音は、より暖かい感じを与えてくれます。

苦労した幼苗期
ナメクジは夜行性なので、ナメクジに食べられないようポット植えにし室内で管理し、昼間は外に出し日に当てていました。
ナメクジは防げたものの、日に日にコスモスの葉がなくなり棒だけになっていきました。外に出して元気になるはずが、昼間外に出している間にヨトウムシは卵を産み付け、なんと幼虫が新芽を食害していたのです。
もうこれ以上一本も食べられたくない・・ナメクジやヨトウムシに辟易して家の中だけで育てることにしました。
20161003ヨトウムシの食害
ヨトウムシがいます。さてどこにいるでしょう??
しかし、株はコスモスなのにもやしっ子。ヒョロヒョロして、うどんこ病になってしまいました。もうこれ以上家の中ではうまくいかないと思い、外で育てることにしました。
コスモス定植20161010
10月10日定植
今まで肥料は施したことはありませんでしたが、今回は、株を育てる必要がありました。うどんこ病にもなりました。窒素分が多いとうどんこ病になりやすいと言います。それで、鉢土に籾燻炭、腐葉土、マグアンプk大さじ2杯くらいを混ぜ植えつけました。
その後、ヨトウムシに食べられないように、消毒をしました。あれほど農薬が苦手と申しておりましたが、背に腹は代えられません。8年以上前に買って使いかけていたものがたっぷり残ってたので、それを使ってみました。
農薬は、使い切るのが基本です。開けたものを取っておくと化学反応を起こし異臭がしたり、効き目が薄れたりといいことは無いと、どの園芸誌にも書かれています。

でも・・大きな声では言いませんが、効き目ばっちりでした。
お陰で、うどんこ病は消え、ヨトウムシにも食べられずに済みました。
コスモス花が咲く20161108
11月8日の様子
実はコスモスは短日植物で、昼間の時間が短くなると花芽を持つ植物です。
今回植えたのは50日で花の咲くドワーフセンセーション。種まきしたのは9月10日。外に出して育てるようになったら、この短日植物の本領を発揮し、40日くらいして気が付くと花芽を持っていました。
短日植物は、大体新聞が読めないくらいの明かりが暗いと感じるのだそうです。花芽をつける目安は昼の時間が11時間だそうです。コスモスは10月の下旬には蕾をつけ、成長が緩やかになりました。

コスモスの病気
一日の寒暖差が大きくなるころ、うどんこ病にかかりやすくなります。毎年、私のコスモスは11月初めごろに満開になりますが、多少うどんこ病になってもそのままにして、霜の降りるころまで咲かせていました。いつものようにうどんこ病をそのままにしておくつもりでしたが、あっと言う間に株全体に広がっていました。
今年は、種まきが遅れた分、11月17日に、ようやく蕾が開きました。
うどんこ病20161122
このまま放っておくと花までうどんこ病になります。今年はなんとしても咲かせたい。
そこでぇ~~~ 、、イソジンうがい薬を5倍に薄め(うがい薬1、水4)、うどんこ病の所に指で塗りました。
うがい薬希釈液
作業しやすいよう口の広い豆腐のパックに希釈したうがい薬を入れて、塗る時は、薄いゴム手袋をしました。
うどんこ病治る20161125
三日後の様子です。
うがい薬を付けたところだけはうどんこ病がなくなりました。
それから、寒さに弱く霜に当たると枯れてしまうので、軒下のよく日の当たる所に移動しました。
24日の朝には雪が舞いました。軒下に移しておいて良かったです。

コスモスの害虫
害虫はナメクジとヨトウムシです。芽が出たときから注意が必要です。
ナメクジは年中無休と言う感じです。その中でも特によく見かけるのは5月から7月ごろのように思います。その時になるべくたくさん捕殺するようにします。ナメクジはナメクジ用の薬剤があるそうです。私は、キャベツの葉やジャガイモの皮などを鉢の外側に蒔いて、夜、捕殺しています。花が咲くと花を食べに来ますので、注意が必要です。
ヨトウムシは、一般の園芸用病害虫スプレーを使うといいと思います。幼苗のうちは特に気を付けなければ、一晩で全滅・・・と言うことにもなりかねません。小さなヨトウムシだけでなく、庭の土の中から這い出してきた大きなヨトウムシまで食べに来ます。薬剤が苦手な場合はやはり夜捕殺するしかありません。ヨトウムシは「夜盗虫」と書かれるように、夜行性なのです。

コスモスの不思議
もやしっ子コスモスは、庭で栽培を始めたとき、自立できずヨロヨロ倒れていました。中には茎が折れ半分の皮だけでつながっているのもありましたが、土に接したところから根を出し、力強く直立を始めました。
おぉぉこれぞ生命力~~~。
今回、農薬を一回だけ使いました。その後は気温が下がり、それも害虫の繁殖を最小限に抑えた要因だと思います。
今回失敗したかもしれないと半ばあきらめていたコスモスが、力強く直立を始め花を咲かせ虫たちの集う場所になったのを見て、種まきの時期をずらしたり、短日花の性質を利用していろいろな形でコスモスを楽しむのもアリだなと思いました。
コスモス20161123
草丈30くらいで咲いたコスモス。
来年の抱負
来年は、植える前に籾燻炭を混ぜてしっかりと土づくりをし、うどんこ病の様子を見ようと思っています。
それと、手のかからないコスモスにしたいときはやはり8月の中旬から下旬までには植えるべし、と思いました。
来年もまた、コスモスをご披露できればと思っています。

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