20141116花壇
花壇のオリヅルランです。
オリヅルランは、寒さに弱いと園芸誌には書かれていますが、意外と大丈夫です。

私の健康状態が悪く鉢を持つことも出来なくなったとき、家の西側に「枯れても仕方がない」と言う気持ちで鉢から抜いて植えたら、元気よく、葉も美しく大きく茂ったので、これは良いと思いました。
20120701
ゼラニウムの隣にある斑入りの葉がオリヅルランです。

育て方(庭植え)
・・・地質は選びません。植えるときに腐葉土と牛糞を混ぜ水はけのよい土にします。
肥料・・・5月か6月に緩効性化成肥料を株周りに5~6粒程度施します。体調不良のため手入れのできないときは、肥料のない年もあります。

耐寒性・・・こちらは冬最低気温が-4℃くらいになります。庭に植えたオリヅルランは、地上部は枯れてしまいますが、地中の根はしっかり生きていて、春暖かい日差しをあび、綺麗な新芽が出てきます。(オリヅルランにはいくつか種類があり、極端に耐寒性の弱いものがあるそうです。)

水遣り・・・庭植えの場合、植えつけたときとはたっぷりと水遣りをしますが、その後は水遣りはしません。地中には白くて太い根を伸ばし水分を蓄えています。真夏、炎天下にあると葉焼けを起こします。また、花壇のように少し高くして植えた場所は、日照りが続くと水不足になることがあります。朝早くか夕方に水遣りをしておくといいと思います。水不足や葉焼けした葉は回復しません。葉の付け根から切り取るか、茶色に変色したところだけ切り捨てます。

植える場所・・・北風の当たらない、直射日光の当たらない軒下など。
冬場の管理・・・冬の間は地上部が枯れても取り除きません。みっともないですが、株の保護のためにそのままにして置き、春、霜の心配がなくなったらきれいに取り除きます。

増やし方
ランナーが伸び花が咲いた後、先端にミニのオリヅルランが出来ます。
ランナー
元気な株はランナーをたくさん出します。そのまま地面に接すると根を出し増えます。植えたい場所にランナーを誘引しておくのもいいです。

違う場所に植えたいときや寄せ植えなどに使いたいときは、ランナーの先のオリヅルランに根が見え始めたら、ビニールポットに土を入れ、オリヅルランの根をポットの土に埋めランナーを園芸用のフックや針金をUの字に曲げて差し込むか、小石や鉢の欠けたものなど何でも、株が動かないように固定しておきます。
ビニールポットの土は、赤玉土小粒6と腐葉土4を混ぜたものです。

オリヅルラン根伏せ20160816
ひと月もすると根が張ります。ランナーを軽く引っ張ったとき抵抗があれば根付いています。そうしたらランナーを親株から切り離し新しい場所に植えつけます。あまり長い間土の上に置いておくと、ビニールポットから根がはみ出し地中に張ります。植えつけるとき多少根が切れても問題はありません。

20161126飛び出した根
飛び出した根
オリヅルラン20161128
すぐに植え替えできないときは、根の張れない場所に移動しておきます。

鉢上げをする場合
20161126鉢上げphoto 太陽人
根がびっしりと回っています。ビニールポットの底に敷いておいた網を外し、水はけのよい赤玉小粒6と腐葉土4を混ぜた土で植えます。
鉢底には、みずはけをよくするため、赤玉土大粒を入れてあります。

20161156水遣りphoto 太陽人
植えつけたらたっぷりと水遣りをし、緩効性肥料を3粒程度施します。
鉢植えの場合、水遣りは鉢が乾いてから2~3日してからやります。根が張りやすいので、年に一度は植え替えます。

オリヅルラン20161123
株分けでリフレッシュ
オリヅルランは生育旺盛です。庭植えもだんだん土が固くなって、葉の色も冴えなくなってきます。3年に一度くらいは植え替えや株分けが必要です。大きくなり過ぎた株は株分けをして、腐葉土や牛糞などを混ぜ土を柔らかくしてから植えつけます。株はあまり細かく分けない方がいいと思います。
ここにあるものはランナーが自然に根付き、5年たったものです。

ランナーの先にできた株から根が出たら、ランナーを切って鉢に植えると書いてあった園芸誌がありましたが、その方法では、私はよく失敗します。それでちょっと時間はかかりますが、確実に増やせるこのランナーを土に埋めておく方法で株を増やしています。また、これは、体の不調などで手入れが難しい時、このようにすると、親株から栄養が送られてくるので水遣りが出来なくても確実につきます。私には本当にありがたぁーい方法です。

病害虫
カイガラムシが付くらしいですが、私の所では見かけません。庭に食べるものが少なくなってきた今頃にはヨトウムシが葉を食べます。植物が込み合っているところが特に食べられています。
20161128オリヅルラン虫に食われる
オリヅルランは半日蔭から日陰まで植えることが出来ます。(私は日向にも植えています)
美しい葉は主役にもなりますし、他の植物のアクセントになもります。素晴らしい植物だと思います。

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